KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2015年12月26日

kimutatsu

大学教育改革に思う

Posted on: 2015年12月26日(土) 18:00

toudai08

昨日ある人と喋っていて、けっこうこういう勘違いが多いんじゃない
かなぁと思ったので、ブログに書いておきます。

日本の大学は入るのが難しくて、出るのは簡単と言われています。

もっと入学のレベルは落として、卒業を難しくしたほうがいいという
人たちがいらっしゃるぐらいです。

一方、アメリカ等の大学は、入るのはそれほど難しくないけれども
卒業するのは難しいと言われていて、日本の大学もアメリカの大学
みたいにしたほうが、学生は勉強しますよね・・・と。

それは全然違います。

アメリカの大学・・・と言っても大学にもよりますが、入るのもたいがい
難しいです。特に名門大学に入るのはごっつい難しいです。

東大どころではありません。

アメリカだってコテコテの学歴社会ですからね。

入学してからの厳しさも相当なものです。教え子に聞いた話では
100ページの読書課題、レポートの提出、コンピューターのプログ
ラミング、授業でのディスカッション・・・が毎週課されるそうです。

入るのも難しくて、出るのも難しいということです。

今年は東大はTHEの世界大学ランキングで大きく順位を下げて、
日本では入試制度改革が行われようとしていますが、たとえば
センター試験にあたるものが年に何回も受けられるとか、そういう
ことをしていてはいつまで経っても大学の順位は上がらないでしょう。

これを受ければ楽に●●大学に入れますよ的な業者テストもありま
すが、本当にそれが子供のためになるのか、教員も親もよく考える
ことですね。

我々は難関大学に生徒を何人合格させた!と言って万歳するような
いわゆる予備校業界の考え方を捨てなければ、何も教育改革なんて
始まらないのではないでしょうか。

toudai06

僕はセンター試験を維持すればいいと思っています。

でも今みたいなシステムでは全くダメです。

英語数学国語の600点に加えて、地歴を300点、理科を400点、
公民を100点の計1400点満点にすればいいと思っています。

つまり英語・数学・国語・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・
地学・公民ですね。英数国だけ200点満点で、それ以外が100点。

そのうえで各国公立大学が二次試験をする際には、英語と数学と
物理と化学を課すというようなシステムが、現状からの変更として
最もいいんじゃないかと思います。

どんどん楽なシステムばかりできていますが、これでは子どもたち
が勉強しなくてもしょうがないですよ。

教員や保護者が「子どもたちが家庭で勉強をしない」と嘆くのも当然
ではないでしょうか。

だって家庭学習しなくても入れる大学はいっぱいあるのですから。

先日、新聞に掲載された新テストの問題を見ましたが、あんなのでは
全くダメですね。あれでは思考力も何も問えません。

それに、いわゆる「共通テスト」としての意義はどこにあるのでしょう。

二次試験との差別化はどう行われるのでしょう。二次試験の論述と
やっていることが同じでは、一次試験としての価値がないですよ。

グラフの問題なんて、見た瞬間に口に含んだお茶を吹きそうになりま
した。グラフの上のリード部にグラフの読み取りの答えを書いてしまって
どうするんでしょう。

はっきり言って、もっとしっかり考えて作成してもらいたいものです。

 

ny01

現場をわかった人間がシステムを考えないと何も変わりません。

文部科学省の皆さん、ここを読んでおられるんでしょう?

申し訳ないのですが、頑張っている生徒たちが報われるようなものを、
子どもたちが本当に力を付けられるようなシステムを、しっかり考えて
われわれ現場におろしてもらえんでしょうか?

子どもたちは大変な時代に生まれてきちゃったんです。

楽な方法を考えるのではなく、彼らの力を鍛えて伸ばすことを第一に
考えてほしいし、彼らのその頑張りこそがこの国のエネルギー源と
なるのです。今の子どもたちには、僕みたいな中途半端な大学生に
なってほしくないなぁと心から願っています。

アメリカのシステムがいいとは言わないけど、日本の現状を考えると
今行われようとしている教育改革、特に英語教育改革は全くダメだと
僕は考えています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
明日から沖縄。明後日は沖縄の高校生たちのために
興南高校さんをお借りして授業をしてきます。
めちゃ鍛えてやります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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先日、灘校の卒業生2人による対談をアップしましたが、今回は
その第2弾です。

こちらから読めます。

タイトルは「私大文系入試がマニュアル人間を生み出す?!」と
なっています。

僕は私大文系入試のコンテンツそのものが悪いとは思いません。

しかしたった3教科でいいという状況は良くないと思っています。

僕もそうでした。国立が無理やなと思ったから、私大に逃げたと
いうのが本当のところです。数学が無理だと思ったのです。

今行われている教育改革も、生徒が楽できる体制なのであれば
僕は入試改悪だと思っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
大阪での勉強会に行ってきます!
今日は先生方に長文読解の授業をしてきます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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