KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2016年11月17日

kimutatsu

教員の労働環境について

Posted on: 2016年11月17日(木) 5:38

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最近は教員の勤務形態についてニュースで見かけることが増えて
きました。僕が教員になった頃、西大和学園で働きだした頃は
1週間に30コマぐらい担当していたのですが、当然のように働いて
いました。きついとも思いませんでした。

初めての学校だったので、そういうもんだと思ってたんでしょうね。

土曜日と日曜日は部活動で出ていかねばならないのが普通なので
実際に「休み」というようなものはなかったですねぇ。

灘校に移ってからは研修日が平日にあるので助かっています。

とっても働きやすい雰囲気で働かせてもらっています。

管理職の先生方には感謝しています。

でもそういう学校って少ないのです。1日に何時間働いてるのよ?と
聞きたくなるような学校がたくさんあります。

少なくとも私学に関して言えば、1日に平均して何時間働いてるのか
を職員室の教員全員でリサーチすることは簡単なことです。

たとえば職員朝礼が8時15分からあるんだったら、拘束時間はそこ
からで、当然ながら退勤時間は16時15分ということになります。

それ以上いるのが普通になっているのであれば、労働基準法違反で
労働基準局に告発する準備をすればいいだけのことなのです。

つまらない会議をしている時間があるなら、労働条件の改善方法に
ついて、みんなで話し合わないといつまで経ってもそのままです。

1日に8時間以上労働が何日も続くような学校では絶対にいい教育
なんてできないのですから、管理職も含めて話し合うべきです。

どうしても改善されないならば、労基局に駆け込むべきです。

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とまぁ一応こう書きましたが、実際のところはなかなかそういうわけに
もいきません。生徒たちがいる間に教員全員で帰宅するわけにも
いきませんからね。

こういうのを見つけて読みました。

まぁいろんな考え方があるんだろうけど、1日8時間以上労働というの
が普通になっているような私学はもう長続きしないでしょう。

生徒たちにしわ寄せがいくのは見えていますしね。

おそらく離職率だって高いはずです、そういう学校って。

力のある先生はきっとそういう学校を辞めて、まともな学校に移ります。
どこも人材難ですから、学校としてはいい人材がひとりでもほしい。
だから「これは」という人材がいれば、すぐにでも専任にします。
常勤講師のままにしておくと、いい先生には逃げられますからね。

逆に言えば、いい先生になればいいのです。

授業がうまくて数字を出せる先生は、どの私立中・高にとっても魅力が
ありますし、学年途中でも採用したいぐらいなのが実情ですからね。

指導力があって、生徒たちの力を上げてやれる先生になれないならば
正採用にしてもらっていることに感謝し、1日に何時間でも働かねば
ならないかもしれません。それはしかし・・・長続きしますか?

そういう意味で僕たち教員は個人事業主なのです。

雇ってもらってるという考えを捨てて、力をつけようと考えればいいの
です。プロ野球選手と同じです。

僕はたまたま英語力もなにもなかったので、若いときに英語の勉強だけ
でなく、話術も法律もめっちゃ勉強したのが今に生きています。

話術を学ぶために落語家の落語をずっと聞いて、リズムごと暗唱したり
しましたが、それもすべて自分の血肉になりました。

教員は力を付けないといかんと言われますが、それっていろんな意味が
あるんじゃないかなぁ・・・と、僕は思っています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
われわれ私学の教員は自分の責任で自分の力を
上げることに集中しないと、学校がつぶれると無職に
なってしまいます。灘校も私学なのです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

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