KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

月別アーカイブ: 2017年3月

kimutatsu

生徒との会話

Posted on: 2017年3月21日(火) 22:48

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中2の生徒との会話。

生徒:あの『まるまるリスニング』って春休みの宿題ですが…
木村:お、やってる?
生徒:やってるにはやってるんですけど。
木村:きついやろ。
生徒:きついなんてもんじゃない。
木村:それぐらいでないと力がつかないのよ。
生徒:で、それがまる一冊なんでしょ。きつすぎるわ。
木村:甲子園に出る生徒はきっときつい練習に耐えたから・・・
生徒:わかりました。やりますやります。

きつい練習じゃないと伸びない。スポーツも音楽もなにもかも
同じですわ。今飛べているハードルばかり飛んでいても、
そりゃNo Stressかもしれへんけど、力は伸びへんやん?

自分の今の力よりも少し上ぐらいをびっくりするぐらい何回も
飛んでいるうちに、それが普通になるんです。

さらにその少し上をこれまた驚くほど何回も飛んでいるうちに
またその高さが普通になってくるんです。

そうやってるうちに力は伸びていくんですわなぁ。

人間の力は概ねそうやって伸びていきますねん。

きついからって逃げてたらあきませんわ。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
終業式が終わって、正式に春休みに入りました。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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文部科学大臣政務官

Posted on: 2017年3月20日(月) 22:00

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自宅近くの巨大な球場で高校生たちが日々野球をしています。

先日の開会式をテレビで見ていたら、僕の西大和学園時代の
教え子が球児たちの前でスピーチをしていました。

声が当時のままやったのでえらい懐かしい思いをしました。

文科省、例の天下り問題で省としての評価が低いのですけれ
ども、文部科学大臣政務官の田野瀬太道君には国民のために
頑張ってもらいたいものだと思っております。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
灘校の教え子はまだおそらく誰も政治家になってないな。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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『蛍雪時代』

Posted on: 2017年3月19日(日) 23:08

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『蛍雪時代』4月号が発売となりました。今月号のテーマは
「第1志望に合格する年間プラン」となっています。

で、僕も今までと変わらず、コラムを担当しております。

今年度のコラムは英語の勉強法に関するものになりました。

keisetsu2

英語力養成講座というコラムになっています。4月号の内容
は(また『パスナビ』のHPに転載されますが)英語の勉強を
始める前に、まずはどうすれば成績というか数字というかが
上昇するのかという話をさせていただいています。

一生懸命に勉強すれば成績は上がるというのは正しいのです
けれども、やはりある程度は効率を考えないとあきません。

1年間でしっかりと成績を出すための最低限のファクターを
取り上げて書きましたので、どうぞお読みください。

この1年間で様々なテーマにのっとって(ちなみに5月号は
音読をとりあげます)英語の勉強法を説明していきます。

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
編集担当の風花ちゃんと木村のコンビは付き合いが長く
もうかれこれ10年ぐらいになるのでしょうか。

 


kimutatsu

明日から選抜高校野球

Posted on: 2017年3月18日(土) 23:36

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今日20時頃に甲子園球場の横を歩いて通っていたときのこと。

明日から始まる選抜高校野球大会のために、すでにチケット
売り場のところに並んでいる人たちがおられました。

50人ぐらいかなぁ。

外野席は無料ですし、また散歩がてら覗いてこようと思って
おります。甲子園に住んでいると春と夏に高校野球を直接
観戦することができるのがいいんですよ。

普段は閑静な住宅街なんですけどね。

球児たちには思い切ったプレーをしてもらいたいと思います!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
去年は故郷の奈良の智辯学園が優勝して盛り上がりました。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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リスニングの春

Posted on: 2017年3月17日(金) 13:48

san

今日は試験返却日。期末考査を返却したうえで、春休みの
宿題を配布しました。写真の本です。

これ、40課まであるので夏休みの宿題のほうがいいかなぁ
とも思っていたのですが、1日2課ずつやれば終わるかと
思い直し、この春はリスニングの春にしてもらおうと思い、
この本を配布しました。

問題を解くだけではなく、ディクテーションから音読トレ、
そしてバックトランスレーションまでの一連のリスニング
トレーニングをやっていってもらいます。

中3の間に英検2級を、高1の間に準一級を取ってもらお
うかなと思ってる。リーディングは授業を使いながら力を
伸ばしていくのと、語彙力を伸ばさないとあかんねんけど、
リスニングは長期休みや週末に集中的にやっていって
もらうので、しっかりやっていこかと言うと、多くの生徒
たちが大きく頷いていました。

リスニングの力を伸ばすためにはけっこうな量をこなさな
いといけないので、とりあえず春休みはこの本の40課分と
巻末テストの10題の合計50題をやってもらいます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
週明けに終業式がありますが、実質的に春休み。
今日から1日2課ずつ毎日やらないと終わらないことに
彼らは気が付いているのだろうか。

 


kimutatsu

甲子園

Posted on: 2017年3月16日(木) 12:03

kohshien

今日、花粉症の薬をもらいに耳鼻科に行ったのです。

帰りに甲子園球場の横を歩いていると、アナウンスが・・・

「レフトスタンドから火の手があがりました。スタンドにて
観戦中の皆さまは落ち着いて行動をお願いします」

え!まじか!やばいぞ!と思っていたら、警備員とおぼしき
人々がレフトスタンドに向かって真剣な表情で走っていかれ、
3塁側のアルプスあたりを歩いていた僕の横を通過して・・・

あれ?なんでこんな朝から野球やってるんだ?

と思ったら、次の日曜日から始まる選抜高校野球大会のため
の予行演習をされていたんですね。

選手の皆さんは監督や顧問の先生方だけでなく、甲子園球場
のスタッフの人たちにも支えられていることにも感謝して
怪我のないように思う存分、野球をしてほしいと思います。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
神戸市の春季野球大会予選は18日(土)からです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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English Journalを使って

Posted on: 2017年3月15日(水) 5:51

osaka2

山田君と伊藤君です。と言ってもわけわからんでしょうが。
どっちが山田君でどっちが伊藤君かもわからんでしょうし。

とにかく山田君と伊藤君です。

昨日の続きですが、先日『English Journal』を読んでると
このような表現が出てきました。

people who’ve come out of a wartime scenario,
…having nothing really to their names, but having the
opportunity, at the same time, to start life over.

昨日の感じで勉強してみましょう。まずは音と意味を取る
ことでしたね。リスニングから入った人はCDを必ず
聞くことになりますが、リーディング素材としてEJを
愛読しているという人もおられるはずです。

その場合、どうしても「音」に対する意識が希薄になるの
ではないかと思うんですね。

まずはCDを流して発音をチェックし、自分で正しい発音
で読めるようになるまで音読してみましょう。

02

そのうえで意味を取っていくのですが、たとえば上記の
スクリプトを読んでいく際に、けっこう知らないのでは
ないかと思われるのがhaving nothing really to their names
の部分ではないかなと。

調べてみましょう。

英辞郎でto one’s nameとひくと「自分の所有物として
と出てきます。でもこれだけではわかりにくい。

英辞郎on the WEB Proで英文を確認してみます。

そうすると

Mr. Spade didn’t have a penny to his name.
スペード氏はびた一文持っていなかった。

が例文として挙がっていました。

これだと「自分の所有物として1文も持っていなかった」
ことがわかります。

ちなみに英辞郎on the WEB Proは上の英文を範囲指定
すると音声を流すことができますし、Wikipediaと
YahooとGoogleで一発で検索できますのでかなり便利。
年間3500円でこれはかなりお得です。

他にも

all one has to one’s name(全財産)
have a handle to one’s name (肩書きを持っている)
without a cent to one’s name (無一文で)

など、to one’s nameを使った英文やフレーズが出てきて、
これだけあるとto one’s nameが理解しやすいですよね。

001

ここで終わると「読んで終わり」になってしまって、脳に
定着しにくいので、今度は自分で英語を作ってみます。

まずは上に出てきたばかりの

①スペード氏はびた一文持っていなかった。
②全財産
③肩書きを持っている
④無一文で

を英語に直せるかどうかやってみましょう。

和訳した直後でも即座に言える人は少ないと思います。
何度も反復して、和訳→英作を繰り返します。

最後にto one’s nameを使って自分で英文を作ってみます。

たとえば

①前の都知事って湯河原に別荘を持っていたよね。
②特にいまは守るものがないから自由に生きるよ。
③きのう一円も持たないで買い物にでかけてしまって。

などをto one’s nameを使って表現しようとしてみます。
自分で思いついた英文でいいのです。
have A to one’s nameの形に代入していけばいいのです。

その際に

「前の都知事」って何ていうんだろう。
「別荘」って何だったかな。
「守るもの」ってどう表現すればいいんだろう。

など、新しい疑問が湧いてくるはずです。

こうなるとまた新しい言葉を覚えるチャンス!ですから
それらをまた辞書や英辞郎などを使って調べながら
どんどん自分の手帳に書きつけていけばいいのです。

知識が多ければ多いほど、表現力が豊かになります。

リスニングやリーディングもだんだん得意になってきて、
英語力全体が伸びていきます。

知らないものが出てきたら「いっぱいあって覚えるのが
面倒だな」なんて思うのは、知識人としての姿勢では
ありません。

知らないものに出会ったら、チャンス!と考えること。

それをきっかけにして連鎖的に知識を増やすチャンスなの
です。知識を増やして英語学習を楽しみましょう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
上のEnglish Journalの文章ですが「戦時下の状況を生き抜いた人々は
何も財産を持っていなくても、人生をやり直す機会を同時に得ている」
というような意味になります。

 


kimutatsu

発音→和訳→英作

Posted on: 2017年3月14日(火) 10:41

araha

『ユメタン』にしても何タンにしても、単語集を使っている
人が多いと思うのです。便利ですからね。

ただ、単語だけを無機質に覚えるより、フレーズやセンテン
スを活用しながら覚えたほうが、英作文をしたり英語を話し
たりする際に役に立ちます。

tyatan1

たとえば『ユメタン①』の最初はeffort(努力)となっていて
CDを流すと最初の e の上にアクセントがあることがわかる。

これが第一段階です。発音を間違えて覚えるほど喜劇的なこ
とはないですからね。これを「エフォーT」と覚えても全く
意味がないことです。正しくは「フォッT」なのです。

で、「エフォッT」を何度も声に出しながら発音と意味を覚
えるのですが、大事なのは「この単語をどう使うのか」です。

まずはeffortは「努力」なんだなと頭に入れることは大事です
けれども、それをどう使うのかを意識しながら覚えることが
なにより大事ですし、頭に残りやすいはずです。

たとえば『ユメタン』には2つずつセンテンスがついていて
effortの場合だと

①make efforts to realize my dreams
②not with joy but with effort

という2つのフレーズがあります。

effortの発音を確認したら、意味を覚えていくのですが、その
プロセスでまずはこのフレーズやセンテンスを訳すことから
スタートしてはどうでしょうか。

①私の夢をかなえるために努力する
②楽しみながらではなく苦労をして

というふうに単語ごとの意味を覚えるというより、その文を
使ったフレーズやセンテンスを和訳してみて、訳せるかどうか
チェックし、それが即座に訳せるようになるまで繰り返します。

そのほうが<effortー努力・苦労>を覚えるのに役立つかなと
思っているのです。

そして次は

①私の夢をかなえるために努力する
②楽しみながらではなく苦労をして

が英語に直せるかどうかをチェックするという流れですね。

tyatan2

あまり短いフレーズだと英作文の際に役に立ちにくいので、
できるだけセンテンスに近いものを使うことがコツです。

発音確認センテンスを和訳和訳したものを英作

CDがついているものがお勧めですが、ついていない単語集を
使っているという場合には電子辞書の音声ボタンを活用して
必ず発音をチェックすることです。発音記号では正しい音を
確認することができませんので、必ず音源を使いましょう。

知識を身につけることは学習の第一歩です。暗記が苦手という
人もいると思いますが、勉強時間よりむしろ反復回数こそ命。

何回も声に出して脳に刷り込んでいきましょう。

まずは自分で正しく発音できるようにするところからスタート。
次に和訳。最後に英作ですよ。頑張って下さい!

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
一番上の写真はアラハビーチ、2枚目と3枚目は
ドラゴンズのキャンプ地である北谷球場です。

 


kimutatsu

採点終了と補習

Posted on: 2017年3月13日(月) 6:13

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英語Bの採点も終わりました。英語Bはリーディングとリス
ニングの試験でしたが、出来はまぁまぁでした。

英語A(英文法)があまりよく出来ていなかったのですが、
リーディングの勉強はしっかりやって、読み込んできた
生徒たちが多かったということになります。

ここから見えてくるのは・・・

①まぁある程度ざっくりと読んだり聞いたりはできる。
②授業中に読んだマテリアルの復習はできている。
③英文法の知識は定着していないので英作文は未熟。

ということが言えるかなぁと思っています。

生徒のひとりからfbのメッセンジャーを通じて、文法
の補習をしてもらえれば嬉しいという連絡がありました。

補習って概ね、教員が「やるぞ」と言うと、生徒からは
放課後や休みがなくなるなぁという反応が返ってきて
結局は「やらされる勉強」になるので思いの外伸びない
ケースが多いのですが、今回は生徒からの申し出なので
思う存分やってやろうと思っています。

言うまでもなく英文法の補習を。

春休みから中3の1学期にかけて、土曜日や放課後を
利用して、英文法の補習をやってあげようと思います。

こういう申し出は嬉しいですね。

さて、採点が終わったのでゆっくりさせてもらいます。
と言っても今日までが期末考査なのです。生徒たちは
昨日の夜が大変やったことでしょう。
(今日が数学Bと国語Bなので)

明日からしばらく採点日で学校は休みですが、採点が
終わりましたので、かなりゆっくりと読書と執筆を
楽しもうと思っております。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
英文法、定着させるまでなかなかですよね。
教員が一回や二回解説したぐらいでは定着しません。
自分で英文を作らせながら定着させます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 灘校  

kimutatsu

思うこと

Posted on: 2017年3月12日(日) 9:33

04

この写真は2012年に仙台の大槻先生に連れていって頂いた
名取での写真です。あの大地震から6年経ちました。

あれから復興は少しずつ進んではいますが、神戸がおよそ
2年で復興したのに比べると、「遅々として進まず」が
現実を最もよく表している言葉ではないでしょうか。

6年経ちましたが、地震のあとにたくさん作られたNPOは
続かずに、今ではかなり少なくなりました。

今でも頑張っておられる方々はたくさんおられます。

でも補助金が少なくてなかなか続けられないんですよ。

なにしろNon Profitなので。なんだかんだでカネが必要で、
無料でやることには限界があります。

多くの人たちが地震後に家を失い、今もなお仮設住宅で
生活をしておられます。行方不明のままになっておられ
る方は2500人以上いらっしゃいます。

さて、東北から離れている我々に何ができるのでしょう。

僕にはわかりません。

だからとりあえず「忘れてないよ」を体で表現するために
年に何度か足を運ぶようにしています。

すでに復興した場所もありますが、人々の心が「復興」し
たのかどうかは見えませんからね、わかりません。

01

「行くボラ」や「知るボラ」という言葉があります。

何もがれきの除去をすることだけがボランティア活動なの
ではなくて、「行く」や「知る」だって大切なのです。

メディアはこの時期になるとあの光景を流し、東北の人を
取り上げます。神戸のも1月になると番組が増える。

でもテレビが伝えないことが思う以上にあります。

それを自分の目で見て知ろうとすることが大事なんじゃな
いかと思うし、何より僕にはそれしかできないのです。

だから年に何回か足を運んで、自分にできる「勉強の方法」
を子どもたちに伝えながら、直接現地の人たちと触れ合う
ようにしています。

そしてそれを灘校の生徒たちに伝えるようにしています。

iwaki

休みがあれば観光地に行ってゆっくりするのも大切です。

でも「そういえば地震の後、東北に行っていない」という
のであれば、一度足を運んでみられてはどうでしょう。

知り合いがおられないのであれば、たとえば旅館の人とか
お店の人とかと話をするのもいいのではないかと思います。

僕はこれからも続けていこうと思っています。今年も福島、
仙台で勉強会を行って、子どもたちや先生方と触れ合います。

また行くときは書きますので、よかったらご一緒ください。

特に英語を指導できる先生方。

あれから6年。忘れないことは大事ですが、忘れてないよを
伝え続けることもかなり大事なんじゃないかと思います。

最後に改めまして、東北の大地震でお亡くなりになった方々
のご冥福をお祈りいたしますとともに、行方不明になって
おられる方々がお一人でも多く発見されますことを、
心よりお祈り申し上げます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
3月25・26・27・28日は福島におります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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