KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2018年3月27日

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英検落選に思う

Posted on: 2018年3月27日(火) 5:01

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福島県猪苗代に来ています。寒い。まだ残雪がありましてね。
でも生徒たちは「頑張っている」というより、とってもいい
雰囲気で学んでいるように思います。

福島県の県教委、すごくいいんです。

形だけの「研修」ではなく、実のあるこういう企画をされて
いるからこそ、結果が伴ってきているのでしょうね。

今年は東大にも16名が合格しました。

岡山県も同じような感じでやっておられまして、同じく僕も
毎年参加させていただいていますが、両県ともに結果を出し
ておられるのが素晴らしいと思っています。

さて、センター試験後継の共通テスト、ここ福島でも話題に
なっています。英検の落選のニュースです。

民間試験を活用することが発表され、いくつかの業者が申請
していたのですが、従来型の英検が落選しましたね。

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従来型というのは、1次試験を受け、その合格者だけが2次
試験を受ける、いわゆる多くの中高生が受検している型です。

特にスピーキングで人対人の対面式となると、会場が限られ
ますし、処理できる数も限られます。さらに高校や塾を会場
とした準会場では1次からして不公正が生じかねません。

英検は問題が使いまわしなので、過去問をやっていれば合格
しやすいという問題点もあります。

生徒たちと話していると「準一級レベルでも使える英語力に
はほど遠い」という声が多くありますし、やはり文部科学省
としても「公正さ」「公平さ」に加えて、認定基準を満たし
ていないと判断せざるをえなかったんでしょう。

一方、ベネッセコーポレーションのGTECは認定されました。

GTECのAdvanced、Basic、Core、CBTのいずれも認定とい
うことですが、実施方法についてはこれから検討せざるを
得ないでしょう。詳細はベネッセの発表を待つことにします。

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東京大学などは「民間試験は合否判定に活用しない」と断
言していますし、他大学も追随することが予想されます。

が、せっかくやるのであれば、企業側の営利追及が目的と
ならないよう、公平に公正に行えるような形でお願いした
いと思いますし、地域間格差のないようにしてもらいたい
ものですね。

この4月から高校に入学する生徒たちは「もっと早くして
くれよ」と思っているはずです。

対策的な勉強はおそらく意味をなさなくなるでしょう。

そもそも公式問題集がある「使える英語」なんてあり得な
いわけです。それに新しい指導要領では語彙数が今よりも
1000~2000語増えるそうですし、しっかりと勉強している
人だけが高得点を取る時代になると期待しています。

改革と謳うからには、文部科学省の皆さんには上に書いた
ことを踏まえていただいて、学校の期待に応えていただき
たいなと、早朝の福島で木村は思っているのです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
英検協会さんには「新型」を期待しております。

 


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