この夏休みはロンドンに行ったところから読書ばかりしていて
セミナーやブログやフェイスブックでアウトプットはしている
のですけれども、インプットもやっております。
と言っても英語の本はあまり読んでないけど。
新しく書店さんで買ってきた本もあれば、書棚にある本を再読
することもあります。どちらにしても発見は常にあります。
流し読みしていると気づかないことが、しっかりと読むことで
「あれ?以前どうして気づかなかったんや」と思うことが多々
あります。多読といっても流し読みは力を伸ばしません。
再読でもいいのです。たとえばこういうのでも構いません。
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かなしみはだれでももっているのだ。
わたしばかりではないのだ。
わたしはわたしのかなしみをこらえていかなきゃならない。
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新見南吉の『でんでんむしのかなしみ』からの抜粋です。
新見南吉といえば『ごんぎつね』です。
彼がこの名作を書いたのは、まだ10代の頃でした。
その後、29歳で結核のために亡くなるのですが、彼の作品は
哀しみ、温かさ、厳しさ、優しさが背中合わせになっていて
いつ読んでも何回読んでも心を動かされます。
難しい本を読むのもいいのですが、こういった子どもの頃に
読んだ本を再読されるのもいいと思います。
家の書棚にあるという人は少ないと思われますが、そんな時
こそ図書館に足を運ばれてはいかがでしょうか。
あまり本を読まないんだよねという人は『ごんぎつね』からの
再スタートでも全く構わないのではないでしょうか。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
学生時代、南方熊楠と答えるべきところを新見南吉と答え、
授業中に大爆笑されたことがあるのは僕だけか?