英語の民間試験に関するニュースです。NHKで報道されたとおり
東京大学が総長の名前で正式に発表しました。
基本方針としてはこうです。
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次の1~3のうちいずれか1つの書類の提出を求めることとします。
1.大学入試センターによって「大学入試英語成績提供システム」
の参加要件を満たすと確認された民間の英語試験の成績(ただし、
CEFRの対照表でA2レベル以上に相当するもの)。
2.CEFRのA2レベル以上に相当する英語力があると認められる
ことが明記されている調査書等、高等学校による証明書類。
3.何らかの理由で上記1、2のいずれも提出できない者は、その
事情を明記した理由書。
上記1~3のいずれかの提出がなければ出願は受理できませんが、
受理された後は合否判定の資料としては用いません。
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これ以外に書かれていることをピックアップします。
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●「読む」「聞く」「書く」「話す」のすべてを含む認定試験の
活用は当然ひとつの選択肢として考えられるでしょう。ただし
WGの答申でも指摘されているように、公平・公正という観点
からも実施の観点からも、この施策にはなお多くの課題が未解決
のまま残されており、残念ながら受験生が安心して受けられる
体制が整っているとは言えません。
●これまでの大学入試センター試験の経緯やTOEFLの海外での
トラブル等を考えれば、英語認定試験においても実施段階で
さまざまな問題が生じることは十分予測されますが、そうした
場合に大学入試全体を統括すべき文部科学省や大学入試センター
がどのような責任体制をとり、受験生の保護という観点から
どのような対応策をとるのかは、今もって明確にされていない
状況です。
●当然のことながら、個々の受験生の英語力についていちばん
正確に把握しているのは、高等学校の現場で日常的に指導に
あたっている先生方でしょう。従ってその判断は、緊張を
強いられる特殊状況で実施される限られた回数のテスト結果よりも
一般的には信頼度は高いと考えられます。
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わかりやすく言えば、英検でいえば2級以上を取得しておくか、
あるいは調査書に「本生徒はその程度の英語力がある」と
書かれているかのどちらかだということです。
したがって英検やGTECなどを受検しなくてもいいということ。
我々教員が大学に送る調査書に「この生徒は大丈夫ですよ」と
書かれてあれば、それを信じますということですね。
さらに言えば、そういった認定試験の証明書か調査書があれば
東大入試の出願はできますが、合否とは全く関係ないですよと
いうことで、要するに東大の二次試験で決めますということです。
とても論理的な判断だと思われます。
対策をして取得した英検2級はドーピングをしてメダルを獲得
するようなものですので、あまり意味はありません。
東大の判断を見て、他大学がどうするのかに注目しています。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
今の高1は2021年2月25日に国公立大学を受験します。
もうすぐですね。皆さん、自分を鍛えておきましょう。