最近、自主性という言葉があまり使われなくなってきている気がします。
その代わりによく用いられるのが主体性という言葉です。
主体性が大事だよとか。
僕が教員になった頃にはあまり使われていませんでした。
生徒の自主性に任せようとか、よく言っていました。
主体性にとは言わなかったですね。
で、子どもだけでなくて大人も主体性が大切なのは言うまでもないです。
自分の人生なのです。自分が主体でなければなりません。
人の意見ばかり聞いていたり、それに惑わされていたりしては駄目です。
自分がしっかりと情報収集し、自分はこう思うからこう行動するがないといけません。
そういう点で主体性を持つというのは日本人にとって苦手分野のように思います。
大人も子どもも。
生徒に「主体性を大切に」なんて言ったら「先生もね」と言われかねません。
校長先生の言いなりになってんじゃねぇよと言われるかもしれません。笑
でも主体性を身につけようと思ったら、最初は方法を知っておくことです。
そのために知っている人に教わることです。いろんなことを。
なにも教えないで「教えない学習」と言っても浅いところで固まるはずです。
最初はいろんなことを教えてやること。
そのために教員や親が「やって見せ」を大切にすることですね。
いつまでも「やって見せ」をやっていては主体性が身につきません。
突き放す勇気が必要です。
親や教員が手取り足取りやっている生徒が主体性を持つことはあり得ません。
教育って難しいなと思います。
でも大切なことは、自分の足でしっかり歩けるようにすることなんですね。
誰にも頼らず、主体的に生きられるようにすることが教育なんです。
なにも東大に合格させることではないんです。
その点では主体性という言葉がよく使われるようになったのは良いことです。
だけど親切な先生が良い先生、面倒見のいい先生が良い先生・・・
といった間違った考えが跋扈しているのは残念に思っています。
やる気がない生徒に手を差し伸べず、堕ちていくのを見ている先生も良い先生です。
僕たち大人はそういうところを勘違いしないようにしたいものです。
動画で「主体性を育てるには」他3つの質問に答えました。
よかったらご覧ください。動画はこちらです。
ブログにおいで頂き、ありがとうございます。
以前話をした塾の経営者の方が「面倒見が良い講師って
一次的には人気が出るけど、そういう人は数字を上げられ
ないので、生徒が退塾するんです」と仰っていたのを覚えています。