KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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お勧めの本をご紹介

Posted on: 2011年5月7日(土) 4:01

 

 

 

 

 

 

今年は読んだ本をここに書いていこうと言いながら、全く書けてへんやないか
というお叱りの声もなく、でも書いてないという事実は私のハートに重く重くの
しかかっているのだ。いや、本当に。

なんで書いてないかというと、結構あれは好評で、僕が読んでここに書いた本
がアマゾンの順位が高くなるらしく、それはそれでいいねんけど、やっぱり本を
探して読むというのが好きな僕としては、それでいいのか?と思ったりな。

というわけで、読んだ本でこれはよかったなというのだけ、ここにちょこちょこと
紹介していこう。全部書く必要もなかろ。

● 『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎
 関西は今のところ計画停電とは無縁やけど、日本ってのはそもそも夜が明る
 過ぎるんやないかと思うこともあって、読み返してみた。陰翳論だけではなく
 懶惰について、恋愛及び色情について、旅について等、谷崎の視点を楽しめ
 る一冊。お勧め。

●『プリズンホテル春・夏・秋・冬』 浅田次郎
 春だけでも読んでみ。残りの3冊も読みたくなる。読書の習慣のない人たちは
 この本を読むと浅田先生の本をもっと読みたくなるのではないか。

●『人間について』 司馬遼太郎・山村雄一
 対談なんやけどね。司馬先生と医師である山村先生の視点が面白い。ただ、
 言いよどんでる部分も全て書き出してあるので、少し読みにくいけど。

●『神様からひと言』 荻原浩
 「おぎわらひろし」先生ね。「はぎわら」じゃないよ。長編小説ではあるけど、こ
 れは一気に読めるよ。この人の文章は、浅田先生の『プリズンホテル』なみに
 面白くて、また仕事や人生について考えさせてくれる。

●『木』 幸田文
 昨日も書いたけど、幸田先生の日本語は美しい。こういう文章に触れるとどう
 も自分の服の汚れが気になってしまう。草木に興味のない人でも、心の琴線
 に触れるところがある。是非読んでほしいな。

●『侍』 遠藤周作
 キリスト教が迫害されていたときに、ひとりの侍が宣教師とともに海を渡った。
 その侍はキリシタンだったわけではなく、日本の発展のためにお上から命令
 されて、致し方なく船に乗ったんやけど、そのためにそれまで育った谷あいの
 村とは全く違う「海外」を目にすることになるし、そのために悲哀を経験するこ
 とにもなる。当時のキリシタンの悲哀云々より、人間の心の深みを感じてほし
 いな。人間ってのは悲しく、だからこそ美しくもある。

というわけで、今日はこの6冊・・・というか9冊です。どれもお勧めなんやけど
読書の習慣のない人は『プリズンホテル』から、読書大好きな人は『陰翳礼讃』
か『木』、『侍』あたりからいってくだされ。

軽い小説が好きな人は『プリズンホテル』と『神様からひと言』がお勧めやけど
エッセイが好きな人は『陰翳礼讃』と『木』をどうぞ。

3時半に目が覚めたので、仕事します。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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これからの趣味は

Posted on: 2011年5月6日(金) 16:02

 

 

 

 

 

 

先般、共愛学園さんで講演その他を行った前日、B社小森さんが群馬の滝を
見せてくれるというので、吉野先生や野本先生、B社の方々と行ってきた。

美しいものを見ると心が洗われるという言い方があるけど、洗われるというより
むしろ圧倒された。ナイアガラの滝みたいな(って見たことないけど)感じの滝
で、四方から流れ落ちていく。

言うまでもなくサイズはナイアガラに負けてるんやろうけど、少なくとも心に与え
る迫力は、「この吹割の滝は東洋のナイアガラと呼ばれてる」と言われても、な
るほどと頷くに値するものだ。

 

 

 

 

 

 

落ちたら確実に一巻の終わり。でも誤って落ちる人もいらっしゃるらしくってさ。
そこかしこに警備の方々が拡声器を持って立ってはるんです。

周囲の風景も美しいのに、上を向いて歩いてると足元が危なくて、何度か他
の先生方に「危ないですよ」と声をかけられた。木々が美しくてさ。

  

 

 

 

 

 

ちょうど上村先生に頂戴した幸田文の『木』を読み終えたところだったこともあっ
て、滝も美しくて心を奪われてたんやけど、木も見たくて。

あ、幸田文の『木』、読書慣れしてる人なら読めると思う。エッセイなので、難し
い表現などはまったくない。文章がとても美しい。木に興味がなくても、幸田文
の心の動きと木に対する造詣、そして日本語の美しさを味わってほしい。

それはそれとして・・・

共愛さんで吉野先生や生徒たちが撮影した写真を見てたんやけど、この子たち
の楽しそうな表情が思い出されてねぇ。講演中もずっと笑ってた。

 

 

 

 

 

 

昨日も大阪の、ある私立中高から講演の依頼を受けて快諾したんやけど、たま
にこうして遠くの学校に行って、先生方や生徒たちと触れ合う前やあるいは後に
その土地を旅して目を楽しませるのも一興やなと思ったりしています。

最近は鹿児島、広島でものんびりさせていただいたし、夏休みは札幌、熊本、長
崎に行くことになっているので、あちこちでTown Watchingを楽しみたい。

あ、その前にロンドンがあるか。

 

 

 

 

 

 

先般、浅田次郎先生のエッセイを読んでいて、旅をしながら原稿を書く作家にあ
こがれていたという記述があって、僕も膝を叩いたんやけど、僕も日本中あちこち
行っているように見えて、実際には旅そのものを楽しむ時間がないのが現状。

東京ではこっそりと浅草に行ったりするけど、それ以外はということになると結局
新宿や渋谷の飲み屋街ということになっちまうのですな、これが。

あちこち旅ができていいですねと言われ、確かにそうなんやけど、旅というのは、
やはり非日常な体験なはずで、だけど僕の「旅」は日常の拡張でしかない。

ま、仕事やからしょうがないけど。

それに現代人は忙しいから余計に仕事や勉強中心になるが、時として行方不明
になって、携帯電話の電源を落として、そして自分の知らないところを見てまわる
のもいいのではないかと思う。

というわけで、これからの趣味は「旅」と「行方不明」にしよう。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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今日は滝川との練習試合でした

Posted on: 2011年5月5日(木) 22:02

 

 

 

 

 

 

今日は本校VS滝川の練習試合が行われ、2戦して1勝1敗でした。合宿の
成果なのか?いつもより動きがよかった気がするなぁ。

   

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

  
 

 

 

 

 

  

  
今年の新入生はまだ5名しか入部してなくって。~( ̄▽ ̄~)(~ ̄▽ ̄)~
このままで行くと再来年のチームは非常にまずいことになっちまう。

あまり中学から塾とか行かないでグラウンドで汗を流しましょうや。ここんとこ
野球部の連中の東大合格率は異常なほど高いぞ。どんどん入りなさい!

それはそれとして、今の中3生たちと野球をやるのもあと2ヶ月。やっとここに
きていい感じになってるので寂しい気もするが、有終の美を飾れるように、練
習に打ち込んでもらおう。

応援、よろしくお願いいたします。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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夢実現の手伝いをしようかと

Posted on: 2011年5月5日(木) 18:46

 

 

 

 

 

 

文化祭の後片付けも終わりました。2日目も英語ディベートのジャッジを依頼
されたので、結構喜んで出かけていきました。

灘中学校の入試教科に英語を加えるべきである。是か非か。

これが論題でした。ハーバード大に進む生徒や京大医に進んだOB,なぜか
灘校生ではないネイティブの高校生も混じってのディベートでした。

かなり速く英語を話す生徒もいて、リスニングが大変でしたが、なんとかつつ
がなくジャッジをさせてもらいました。

翌日、依頼してくれた井上君からお礼のメールが届きましたが、こういう気遣
いのできる生徒は素晴らしいな。受験での健闘をも期待したい。

先般、『夢をかなえるリスニング(基礎トレ編)』の紹介をしましたが、思った以
上に反響があって、「いつ出るのか」とか「大人用は出ないのか」など、質問の
メールを多数頂戴しました。

アルクの木下さんによると遅くとも6月6日から始まる週には学校にお届けでき
るということです。大人用や書店売りは予定がありませんが、リクエストがあれ
ばアルクさんも考えるのではないでしょうか。

今は依頼のあった数研さんと大和書房さんの本を暇があれば書いております。
それはまたこちらでご紹介できるのではないかと思っています。

今年は僕の弟子な方々に本を出させたくてですね。いよいよ企画書が2つ通り
ましたので、彼らの支援をしたいと思っています。最初は共著からね。

全国に「自分も本を出したい!」という方がいらっしゃるので、そういった人たち
の夢の実現を、これからの人生では後押しできればいいなと思っています。

そうなると多少厳しいことをも言わねばならないので、便宜的にではありますが、
とりあえず「弟子登録」してもらって、その人たちを厳しく鍛えたいなと。

そして谷底から這い上がってきた人たちが本を出せるというシステムにすれば、
その先生の作問能力も自動的にアップするし、一石何鳥にもなる。

というわけで、僕は僕で相変わらず頑張ります。が、ご縁のあった先生方にも、
同じように物書きとして頑張ってもらおうと思っているのです。

数年後には、TK(チームキムタツ)シリーズとして、多くの学校の先生方による
著作が書店さんに並んでいることと思われます。楽しみですねぇ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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夢をかなえるリスニング(ゼロ)

Posted on: 2011年5月4日(水) 7:36

 

 

 

 

 

 

 

 

『ユメタン』ゼロに合わせて表紙を黄色にした『夢を叶えるリスニング』ゼロの
表紙画像です。今日、アルクのあおいちゃんから送られてきました。

シャドーイングって何?
オーバーラッピングってどうやるの?

という人のために、それらを実演したCDを付けてみました(笑)。いろいろ考え
まっしゃろ? 紙面だけではわからない部分があると思って。

実際にシャドーイングやオーバーラッピングを、紙面だけでなく、CDのなかで
こういうふうにやるのですと説明し、実際にやって見せ(聞かせ)て、ではあな
たもやってみましょう!という感じのトレーニングになっています。

残念ながら書店では売っていないので、学校で採用になったらCDをつかって
そういったリスニングの基礎トレをやってみてくださいね。

よろしくお願いします。

 


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今日と明日は文化祭です

Posted on: 2011年5月2日(月) 15:13

 

 

 

 

 

 

今日と明日は第65回灘校文化祭です。今日は平日なのでお客さんは少な
かったようですが、明日はかなり多くなりそうな予感が。

っていうか、例年どおりやと、まっすぐ歩くことさえできなくなる予感が。

僕は職員室にいてのんびりするのですが、今回は高3の井上君が「英語の
ディベートを行うのでジャッジをしてほしい」と言ってきたので快諾。

ディベートには興味はあるけど、ジャッジをしたことはなかったので緊張して
いたのですが、高2-3の教室にいくと、なんとジャッジは僕だけということ。

あれ? 普通は奇数人数のジャッジがいるのではないか?

とも思ったのですが、平静を装って着席。いや、かなり喋れるなぁ、こいつら。
かなり速いし、説得力あるし。英語のリスニングを楽しみながら、初ディベート
を聞いて、最後にジャッジをさせてもらった。

明日もジャッジをお願いしますということなので、論題を出させていただいた。

明日は内田樹先生がいらして講演されるのですが、10時からなので、僕は
たぶん聞けないなぁ。講演の時間にはきっとディベートの会場にいる。

というわけで、明日は祝日なのでたくさんの方々にご来校いただければいい
なと思っています。どうぞお越しください。車を止める場所はないので、どうぞ
宜しくお願いします。JR住吉駅か阪神魚崎駅が最寄り駅です。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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共愛学園さん、ありがとう!

Posted on: 2011年4月30日(土) 23:16

 

 

 

 

 

 

群馬にある共愛学園さんにお邪魔して、吉野先生の授業見学をさせて頂いた。
いや、自分の授業を見てるみたいでした。吉野先生、ありがとうございました。

せっかくだからということで生徒たちに講演させてもらったけど、まぁ乗りの良い
こと良いこと。女子が圧倒的に多い共愛学園さんですが、いい雰囲気でした。

生徒たち、ありがとう!

僕の本(『ユメタン』や『夢をかなえるリスニング』など)を使ってくれているのです。
とてもお世話になっている学校で、校長先生や教頭先生にも大変よくして頂くの
ですが、今回も前夜から楽しい時間を過ごさせて頂きました。

生徒たちには、英語は大学受験をクリアするために勉強するだけではツマラナイ
ので、大学に入ってから英語を喋ったり聞いたりできるために、どういう学習をし
なければならないのかという話をさせていただきました。

いつもながら、生徒たちの大爆笑のもと、講演は進みました。

終わってから多くの生徒たちが『ユメタン』にサインをとしてほしいと寄ってきてく
れたので、1冊1冊に心を込めてサインをさせていただいた。

生徒たちがこの先も英語を頑張って勉強していってくれることを切に望むなぁ。

先生方にもお世話になりました。お礼申し上げます。また会いたいですね。次回
も美味しいビールを飲みながら、教育談義で盛り上がりましょう。

お世話になった皆さん、本当にありがとうございました!

 
(追記)5月14日の大阪でのセミナーですが、定員(100名)を大幅に上回る
     142名の先生方がお申し込みになり、すでに締め切っているそうです。
     出席される先生方にお逢いするのを楽しみにしております。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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GWの宿題がやっとできた

Posted on: 2011年4月28日(木) 0:26

 

 

 

 

 

 

灘校は今日の放課後からGWに入ります。というか、厳密に言えば、2・3日に
行われます文化祭に向けて授業カットで準備に入る・・・というか、入ってる。

というわけで、次の授業はなんと5月9日までない。

2日は平日なんかな。そうしたら今年は3日に来客が多くなるな。灘校グッズ、
また編集者のみんなのためにごっそり買ってプレゼントしよう。

文化祭、2日と3日に行われますので、どうぞお越し下さいませ。

それはそれとして、今日の授業でGW中の宿題を配布せねばならぬ。配布する
なり発表するなりしておかないと、彼らは9日まで暇をもてあましてしまう。

というわけで、先ほどやっと完成しました。今回の宿題は、5月9日に『ユメタン』
のテストがあるのでそれの勉強と、『リスニングボックス』①のレッスン3~13ま
でをやってくるだけなのです。先ほどまでそれの解答用紙を作っていました。

解答用紙?

ええ、それにやって9日に提出するのです。毎日1レッスンずつ。文化祭も含め、
8日まで11日ありますので、11レッスンが宿題です。1レッスンあたりだいたい
10分もあればできるんやないかなぁ。

え?それだけ? うん、もちろんそれだけ。

解答用紙が必要?薄物の問題集に?本自体に解答欄があるのに???

必要なのだ。リスニングこそ、こいつが必要。この問題集には付いてないから。
僕の『夢をかなえるリスニング』や『リスニングボックス』には付いてるけど。

生徒たち、配布したらまた涙を流して喜ぶやろうなぁ。わははは!

リスニング学習の初期段階では必ず毎日聞かないとあかんのよ。例えば土日
だけでも聞かない日を作ると一気に聞けなくなってしまうので、それを考えてこ
の分量にした。

それから彼らに要求する学習法を書いたプリントも合わせて配布する予定。

うっしっし。

リスニングの問題に答えて正解したとかしなかったとか、現段階では全く関係
ありませんのや。たまたま正解しただけかもしれぬ。しっかりと聞く練習こそが
現段階では必要なのだ。正解したからって、聞けたとは限らんからな。

ただ問題を解くだけなら解答用紙など要らぬ。っていうことは、さっき完成したと
いう11枚の解答用紙は何をするためのものか、わかるね?

というわけで、今日プリントを11枚配る。それをホチキス留めして9日に提出ね。
生徒たち、頑張りや~♪ 結構大変でっせ♪

 


kimutatsu

今年はリスニング力を磨くぜ!

Posted on: 2011年4月26日(火) 22:42

 

 

 

 

 

 

今年の授業の目標は「リスニング力の強化」と決めて、とりあえずは啓林館の
『リスニングボックス1』というのを採用し、今日は生徒たちに配布した。

生徒たちには「今年中にリスニングの本を10冊ぐらい潰すと思う」と言うた。
10冊にだいたい20題ぐらいの問題があるから、全部で200題。

200題をディクテーションし、さらにはそのまま暗唱するとしたらどうなるかね。
普通はリスニングの力のみならず、英語力全体が伸びるはずだ。

今日配布したのは僕が書いた本ではないが、そのうち僕の著作も配布するこ
とになろう。彼らは「儲かるやん!」などと笑いながら言うが、まぁそう言うなよ。

こっちも儲けようとしてお前たちに配布してるんやないねん。力を付けたいねん。
俺の書いた本よりいいのがあれば、もちろんそれを採用するんやから。

というわけで今年はリスニングを中心に授業も宿題も何もかも進みます。したが
って『ユメタン』のCDも最大限に活用してほしいし、教科書の本文のCDも活用し、
1年後には相当な英語の基礎力を身につけてくれていることを希望する。

センター試験のリスニングで満点を取ることが目標なんやない。
東大のリスニングで満点を取ることが目標なのでもない。

英語をちゃんと聞いて、ちゃんと理解して、自分でもちゃんと相手に英語で話す
力を持った大人になってほしいから、今はその土台作りをしてるだけや。

俺らの世代は書いてある英語を読むことはできるけど、英作文をしたり、英語を
喋ったり聞いたりする力を伸ばすことには、かなり苦労したんや。

これからの日本人はそうであってほしくない。自由に英語を使って、日本だけで
はなく、世界を舞台に活躍してもらいたい。

英語を教える我々のような立場ではなく、英語を使う立場でどんどん世界へ飛び
出してほしい。だからこその『ユメタン』やし、だからこそのリスニング中心、音読
中心の授業なのだ。生徒たち、これからが正念場。しっかりガンバレ!

 


kimutatsu

単語集と生きた英語を併用せよ

Posted on: 2011年4月26日(火) 1:59

 

 

 

 

 

 

 

 

英語の勉強をするのに単語だけをやっているとバランスが良くないどころか、
覚えられないときにイライラするので、長続きしないように思う。

かと言って、あまり語彙力のない学生さんが多読ばかりやっていても効率が
すこぶる悪いわけで、その両方からのアクセスが望ましい。

『ユメタン』のいいところは(と著者が自ら言うのも変だが)音ごと覚えられると
いう点にある。したがって高3になって「発音・アクセント集」のようなプリントを
急いでセコセコと配布する必要がない。あれは英語教員の敗北だ。

音・意味・スペリング・センテンスやフレーズごと丸呑みできる単語集なのだ。
ちゃんとやれば物凄い力が付く。保証するわ、まじで。

でも残念ながら『ユメタン』だけだと、確かにごっつい力は付くが、味気ない。

かくいう私はアルクさんから毎月『English Journal』が送られてくるが、それ
とは別に1冊購入し、CDをipodに入れて寸暇を惜しんで聞いている。

ポートマンのインタビューのように、えらい聞き取りにくい場合はイライラするが
しかしあっさりとスクリプトを開き、そうかなるほどとリーディングに移りながら、
最終的には何度も何度も読み返し、気付いたらほぼ暗唱している。

暗唱したものをさらに聞き込み、ポートマンやジョブズと同じリズムで話す。も
ちろん英語で話すのだ。そしてリスニング力は格段にアップしていく。

あ、しまった、昨日がその『English Journal』の締め切り日であった!まずい。
今日学校から帰ってやろう。危ない危ない。

『English Journal』をやっていて良いなと思うのは、インタビューを受けている
セレブリティーたちが自分の言葉で喋っているのだけど、その人独自の英語を
使っていることで、聞いているととっても面白い。

すると知らない単語はあまり出てこないにしても、ほぉこういう表現を使うかぁ!
と感心させられることが多々あるのだ。

これは単語集だけでは味わえない醍醐味と言えよう。

受験のためだけに単語集をひらすら覚えるのは味気ない。単語集はもちろんの
ことながら、極めて有効な武器ではあるが、たまには生きた英語に触れ、自分
が覚えた単語がどのように使われているのかを確認し給え。

そしてその単語を自分でしっかりと使えるようになれば、つまり英語を喋ったり
あるいは書いたりする際に、正確に使えるようになったら、それはその時初めて
その単語を「覚えた」と言えるのではないかと思っている。

INPUT → INTAKE → OUTPUT というのはつまり、そういうことなのだ。

 


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