KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

失敗して恥をかいてこそ人生よ

Posted on: 2011年1月23日(日) 23:20

 

 

 

 

 

 

 

 

  
俳優の仲代達矢さんが「人生とは」とインタビュアーに尋ねられたときのこと。

ふと考えて「人生とは失敗し、そして恥をかいて、それを乗り越えることだ。」
と仰ったそうな。この言葉には凄みがある。

なぜかと言うと・・・この台詞、40歳代や50歳代なら言えるが、しかしもうす
ぐ80歳になる人が言うのは難しい。

この方、要するにいまでも新しいことに挑戦し、恥をかいて、それを乗り越え
ていらっしゃるんだということがわかる。

かくありたい。成長しようとして失敗し、恥をかく80歳でありたい。

言うは易く、行うは難し。安定を望むことなく、安心することなく、前へ進もう。

 

(追記)いろんなところにスティミュラスは転がっているものだ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

ご冥福をお祈り申し上げます

Posted on: 2011年1月23日(日) 18:41

 

 

 

 

 

 

 

 

  
中学生や高校生諸君は知らないかもしれんが、いとし・こいし師匠と言えば、
中田ダイマル・ラケット師匠と並んで、兄弟漫才の二大巨頭でした。

内輪ネタや弱者の悪口などで笑いを取ったりはしない、正統派漫才でして、
亡くなったお袋が「いとこいさんは年寄りの悪口とかで笑いを取らんのがえ
えなぁ」と言うてて、確かにそやなと思ったものです。

何年か前にいとし師匠がお亡くなりになっていましたが、こいし師匠が今日
肺癌のためにお亡くなりになったと聞いて、巨星墜つ悲しみに包まれました。

ちょっと話は変わりますが・・・

昔、父親がWヤングの中田治雄(本名は中田軍治)さんと友達でしてね。

軍さん軍さんと呼んでいました。軍さんが飛び降り自殺されたときも、「高田
高校で一緒でなぁ」と悲しそうな顔をしていたものです。

自殺される前日に僕の家に電話をかけてこられ、親父はいなかったのです
が、電話を取って軍さんと喋ったのは僕でした。

「息子さんか。おとうちゃん、おるか」
「いや、いてません。どなたでしょうか」
「軍さんて言うてもろたらわかるねんけど」
「あぁ、軍さん(心の中で「あの漫才師の!」と興奮)」
「電話あったことだけ言うといてんか」

この会話、実はいまでも覚えてますねん。翌日の新聞に軍さんが飛び降りた
記事を見つけ、小学生だった僕は言いようのないショックを受けたものです。

それ以来どうも、お笑いの方がお亡くなりになると、縁もゆかりもない人でも、
その時のことを思い出して、必要以上にブルーになってしまいます。

話は戻りますが、いとこい師匠の笑いは、さんまさんや紳助さんの笑いとは
まったく性質を異にしますので、若い人たちに受けるかどうかわからない。

でもあの・・・

いとし:先般、うちの孫がな。
こいし:キミの孫がどないしたんや。
いとし:えらいコケてな。
こいし:そらえらいこっちゃがな。
いとし:膝小僧がグチャグチャになってしもたんや。
こいし:そらまた可哀相に。
いとし:ところでな。
こいし:なんや。
いとし:グチャグチャと言えば、君んとこの奥さん元気か。
こいし:なんでグチャグチャでうちの嫁さん思い出すねん。

・・・という、なんとも言えない笑いがたまらんかったですね。面白かった。

今頃は天国でダイラケ師匠たちとともに、賑やかにやっておられることと
思います。こいし師匠のご冥福をお祈り申し上げます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

センター試験英語についてですが・・・

Posted on: 2011年1月22日(土) 18:08

 

 

 

 

 

 

 
誕生日が近づいてきました。29日(土)にGTECを受検するのですが、47
歳になる。VIVA、中年おやじ。VIVA、遠近両用眼鏡。

あぁ、しかし年を取るというのは悲しいことだ。新陳代謝が悪くて、昨日なん
か学校から西宮北口まで10キロほど歩き、そこからさらに甲子園まで歩い
たってのに、つまり合計15キロほど歩いたのに、まったく体重が落ちん。

体重計に乗ってじっと数字を見る・・・にっこり微笑む・・・痩せて・・・痩せて
るはず・・・ひとり微笑む・・・痩せてないじゃあん♪

ま、健康ならいいや。

今日はセンター試験の英語についてちょっと書きます。

暇に任せて(否、決して暇ではないが)センター試験の英語の問題を解いて
みました。満点でよかった。石崎君に勝てた(笑)。

でも正直、不満がある。

今年のセンター試験をお作りになった先生方はもしかすると音声に関しては
ちょっと知識がない方々なのではないかと思わざるを得ない。

少しでも音声に関する知識があれば、問題1A問2なんて酷い出題はせん
やろう。アクセントのある位置の発音とそうでない位置の発音を比べるか?

それから同じく問題1のBもレベルが低い。これは酷い。

第1アクセントの位置が他の3つと違う単語を選べって・・・それを選らばせ
るんだったら、音節を切ってないと問題にならないよ?

だって音節の位置って、辞書によっては異なったりしてる。音節の場所につ
いては諸説あるのに、音節を区切らないで設問にするのは問題だ。

だいたいネイティブが音節を意識して喋ってるかなぁ。作問する前の段階で
ちょっとダメダメな問題やなぁ。

僕もいろんな模試を作成してきたけど、それと同様にマーク模試なんかを予
備校なんかで作問してる人たちの意見を聞きたい。

あるいは音声を専門的に研究してる人たちにも意見を聞きたい。今年度の
センター試験の第1問に関しては、議論していいレベルの低さだと思う。

それから読解でも、選択肢の作り方が下手なので、問題を読まなくっても
選択肢を見れば正解を導き出せる(プロから見ればやけど)ものもある。

おそらく来年度の各社模試はこのセンター試験を基にして作られるんやろ。
ってことは多少の差こそあれ、第1問はあの作りになるってことやな。

うーむ・・・

多少なりとも音声のことを知っていれば、今年のセンター試験みたいな作り
方にはならないと思うし、さすがに予備校の先生もわかってると信じたい。

各社の担当者でこのブログをお読みの方々、よろしくお願いします。

 


kimutatsu

イベントのご案内です

Posted on: 2011年1月21日(金) 11:14

 

 

 

 

 

 

  
この写真、今年の年賀状に使ったのですが、僕の生徒たち、なかなか良い
表情で写ってくれていていいなと思っているのです。

『ユメタン①』が2周目に入りましたが、とりあえず1週間200語ずつ5週間
で終わります。1回目が終わりましたが、ほとんど合格していました。

素晴らしい。

4月からは新しく入ってくる約40名の生徒たちとともに3周目に入りますが、
それはフレーズを覚えていきます。英作文やスピーキングに強くなるために。

あと2年で単語と文法は鉄板に仕上げます。頑張ってもらおう。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

  
さて1月30日の名古屋でのセミナー(一般の方々向けです)が近づいてきて
今日中に資料を中台君に送らないとあきません。

NHK文化センター主催なのですが、いつもカルチャーセンターとかの主催で
やるときにはアルクの中台君に間に入ってもらうのです。

満席ということですが、まだ多少は入れるようにも(勝手に)思っているので、
まだお申し込みじゃない方はどうぞお越し下さい。

お申し込みはこちらです。

教員向けセミナーと違って、結構楽しくやらせていただきます。

 

 

 

 

 

 

(酔っ払ってるB社山田、A社矢部、N校木村)

それから2月5日に宮崎で先生方向けのセミナーをやらせていただきます。
こちらはまだ定員に達してないということです。あと20数席空いてる。

内容は北海道や東京、広島、博多などでやらせていただいた単語指導とか
文法指導などに加えて、今回はリスニング指導についても行います。

だって5時間のセミナーやで。ながっ!参加費は4000円のデフレ価格です。
よく考えたら専門的なセミナーで3000円とか4000円とか安いなぁ。

だけど地方でのセミナーはお礼の意味もあるので、アルクさんに頼んで安くし
てもらっているのです。アルクの皆さん、ワガママ言ってすみません。

先ほど矢部君からメールを頂戴しました。宮崎って便が悪くて飛行機を使わな
いとアカンのですよ。知事・・・もっと頑張ってぇな・・・ところがですね・・・

なんといらっしゃる先生方ですが、宮崎や鹿児島、熊本などの近隣県に加えて
大分、佐賀や福岡、長崎、さらには大阪、千葉、北海道からもお申し込みがあ
るとのこと。

え?北海道???(┬┬_┬┬)

というわけで、単語、文法指導、英語Iの教科書の使用法、さらにはリスニング指
導までをご紹介させていただく5時間のスーパーセミナーとなっておりますので、
もしよければご参加頂いた上、美味しいお酒をご一緒ください。

お申し込みはこちらから。どうぞよろしくお願いいたします。

木村達哉拝

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

速報!センター試験平均予想(中間発表)

Posted on: 2011年1月18日(火) 19:25

 

 

 

 

 

 

センター試験の中間集計が出たようですので、書いておきましょうね。
詳しくはこちらです。ベネッセ・駿台によるデータです。

*******************

国語 111
数Ⅰ  66
数Ⅱ  53
英語 123
リス  25
世B  62
日B  64
地B  66
倫理  70
政経  59
現社  62
物Ⅰ  64
化Ⅰ  57
生Ⅰ  63
地Ⅰ  64

文系6教科7科目 572点(昨年度551点)
理系6教科7科目 574点(昨年度547点)

*******************

まだ中間集計結果なのですが、だいたいこんな感じになるんでしょう。
速報でした。

 


kimutatsu

主人公

Posted on: 2011年1月18日(火) 18:04

 

 

 

 

 

 

 

 

   
なんか国語科のゴロゴ板野さんと『蛍雪時代』上で対談することになりまし
て、なんというかご縁を感じている今日この頃なのです。

板野先生とは昨年の夏に福井県の仁愛大学で行われた講演会でお逢い
しまして、その後も何度か電話やメールでやり取りさせていただきました。

板野先生は有名な方だし、私は普通の学校の教員なので、対談と言って
何を喋ることになるのかまだ決定していませんが、とりあえずそういうこと
らしいので、『蛍雪時代』を楽しみにしておいてください。

 

 

 

 

 

 

 
それと先日、東京で「英語教育を考える会」というのが行われました。

東進ハイスクールの安河内先生が主催されてて、僕もご招待を受けました。
この出席者が凄くて、こんな感じです。

*****************
安河内哲也先生
千田潤一先生
中村澄子先生
ハイディ矢野先生
神崎正哉先生
ヒロ前田先生
ケネス佐川先生
ロバートヒルキ先生
石原真弓先生
大岩秀樹先生
福崎伍郎先生
宮崎尊先生
杉山一志先生
佐々木欣也先生
成重寿先生
佐藤誠司先生
ヴィッキーグラス先生
妻鳥千鶴子先生
小松達也先生
デビッドセイン先生
小松アテナ先生
松尾鎌一先生
久保野雅史先生
阿倍川久広先生
西田昌史先生
ミッキーエイコーン先生
竹岡広信先生
木村達哉
*****************

こういう先生方にお逢いして、いろいろと語り合いました。楽しかったが、来年
この場所に最低でももう1人は学校の教員を連れてきたいなと思いましたね。

皆さん、それぞれに英語教育に関しては一家言をお持ちの方ばかりなので、
喋っているととても刺激的だし、面白いのです。

これ、教員もそうあるべきだと思うんです。良きにつけ悪しきにつけ。

自分の英語教育、自分の教育に対する哲学を持つべきだし、教え方や使う
教材には信念と哲学を持つべきですよね。

前から使ってるからこの教材。

前からやってるからこの教え方。

こういうのではいかんのではないかと思うのです。そして今の立ち位置から、
少しでも前へ前へ進めるように努力することが大事ですよね。

で、思ったのですが、僕はチームキムタツという千人の教員集団の先頭で旗を
振っている立場なので、ここは学校の先生方にも頑張ってもらいたい。

今年は何名かの先生方に声をかけて、今の位置よりさらに前へ進み出て頂こ
うと思っているのです。そのためには必要な要素が2つある。

具体的な案はすでにいくつか作りましたので、後は当人のヤル気次第です。
頑張ってもらおうと思っています。場合によっては今の睡眠時間が確保できな
い先生も出てくると思うけど、覚悟してやってほしいと願っています。

やはり教育の主人公は生徒たちと学校の先生であってほしい。そして業者の
方々にサポートを受けながら、みんなで日本の教育を良くしていかねばならぬ。

そのためにはもう少し先生方が頑張ってもいいかと思っています。

今日、安河内先生と電話で喋っていて「来年も絶対に来て下さいよ。それと良
かったらチームキムタツの学校の先生で凄いのを1人連れてきてください」と仰
ったのもあって、実は静かに燃えている木村なのです。

  

(追記)千田先生、宮崎先生、福崎先生、石原真弓先生と一緒に
     写真を撮っていただいたけど、肖像権の問題があるような
     気がするので、了承が取れるまで写真が使えません。
     板野先生と安河内先生には了解を頂きました。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

莫妄想

Posted on: 2011年1月17日(月) 17:36

  

 

 

 

 

 

   
先日の高校サッカー全国大会で準優勝に輝いた京都府立久御山高等学校
の生徒たちです。改めまして、準優勝おめでとう!

それとH先生にお聞きしているけど、『ユメタン』もかなり頑張ってるらしいね。
素晴らしい。文武両道と簡単に言うが、まさに「行うは難し」やと思います。

全員が1回で合格するというのは、うちの生徒たちでもほとんどありません。
これからも頑張ってください。写真を送ってくださって、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

  
さて、センター試験が終わりました。うちの生徒たちも午後から登校し、自己採
点の結果をPCに入力しては帰っていきました。お疲れさまでした。

英語だけ担当の先生に教えてもらったのですが、平均点はだいたい180点と
いうことですから、高3生は頑張ったんやなと思っています。

野球部の生徒たち何人かに聞きましたが、できた人もいればそうでない人もい
るのは当然で、ただ「こけた」と言ってる人も表情が明るかったので良しとしよう。

次は40日ほどあきますが、いよいよ2月25日26日に入試本番があります。

センターの持ち点が高い人は安心せず、低い人は逆転を信じて頑張るしかない。
以前の卒業生(現在は東大生)がこういうことを言っていました。

 

東大模試のA判定って、最後まで必死に闘ったら合格するでっていう意味やった
んですね。前期で落ちた時に目が覚めました。

 

彼は秋の東大模試でいずれもA判定で、センター試験も90%以上をクリアしてい
たので、前期合格は確実だと思われていました。

本人はセンター試験の後にグラウンドに来ては、後輩たちにノック等していました。
我々も「気分転換になるならいいかな」と油断していたかもしれません。

ところが不合格!

後期で合格したのですが、報告に来てくれた際に、僕に「後輩に伝えてほしい」と
残してくれたのが上の言葉でした。

良かった人は安心せずに頑張る。悪かった人は逆転すべく頑張る。

いずれも済んでしまったことは忘れて、今できることに全力を尽くす!ということに
結局は変わりないということですね。

今日のブログのタイトルは莫妄想です。これ、禅の言葉でしてね。「まくもうぞう」
と読みます。

肉体や心の欲望、未来への不安、過去への執着など、我々の心を曇らせる最大
の原因が妄想であり、そんなことは考えずに今できることを一所懸命にやろうぜと
いう意味で、唐代の無業禅師は「莫妄想」と唱えたということです。

受験生も、今こそこの「莫妄想」の姿勢で入学試験本番に向かいましょうね。

 


kimutatsu

センター試験の英語を見て

Posted on: 2011年1月15日(土) 22:14

 

 

 

 

 

 

 

 

  
センターの英語の問題見ましたが、昨年と出題パターンが全く同じでしたね。
リスニングもちょっと変わったけど、それほど大きい変化はなかったなぁ。

と言いつつ、あの程度の変化でも「出題傾向が変わったやんけ!」って大騒
ぎする人たちもいてはるんやろうな。

リスニングほど聞ける人と聞けない人に差が出る分野もないと思う。それは
僕自身が34歳まで全く英語が聞けなかった人間なので、非常によくわかる。

聞けない人間にとってはちょっとした出題パターンの変化についていけない。
要するに力がないので、しょんべんカーブみたいな変化球でも空振りする。

チーン:*:・( ̄∀ ̄)・:*:チーン

聞ける人にとっては会話とモノローグのパターンが同じであれば、ちょっとした
出題傾向なんてまったく気にならないものです。

英語に関しては筆記は平均点アップ、リスニングは横ばいかややダウンかな。
リスニングのスクリプトを見た限りでは昨年並みやとは思うけど。

明日は理系の教科ですね。受験生諸君は頑張ろう!

 


kimutatsu

センター試験、いつもどおり頑張れよ!

Posted on: 2011年1月14日(金) 22:49

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよセンター試験ですね。受験生、最後までジタバタしようね(笑)。
前日は勉強しないでゆっくりしろなんて書いてあるモノもあるけど、ゆっくりし
てしまって結果が良くなかったら悔いが残るから思いどおりに過ごそうぜ。

当日は決められた時間より早く行って、構内を散歩するぐらいが丁度いいよ。

それからリスニング対策で、ipodみたいなのに英語を入れたのを聞いていく
ほうがいいと思う。英語に耳が慣れるまで時間がかかるはずやからな。

何よりも大事なことは・・・

 
俺が(私が)失敗するわけないやんっていうメンタリティーを持つことやな。

 
僕らの脳みそってのは、自分が思ったことが実現するように働くらしいので、
やとすれば成功するイメージをいかにこびり付かせるかが大事なんや。

君は絶対に成功する。失敗したらどうする?いや、失敗しない。一所懸命に
本当に頑張ってきたんやろ?だから成功する。心配は無用。

というわけで明日と明後日は僕は灘中学校の入試があるので学校にいます
が、皆さんの成功を神戸から祈っています。頑張ってください!

 
(追記)昨年のNHKのニュースでセンター試験実施のニュースが放送
     されたとき、その会場の多くの受験生が手に『ユメタン』の赤を
     持っていたので、とっても感激していた木村です。

 


kimutatsu

概要把握力を見る設問を増やしては?

Posted on: 2011年1月13日(木) 7:35

 

 

 

 

 

 

  
僕らが受験生だった頃から、否、もっと前から、入試の定番になってるのが
穴埋め問題でして、センター試験を含め、いろんな形で出されていますね。

でも昨年ピーターセン先生と作った本には1問も作っていません。

だってrealisticallyに考えて、英語を使う場面で穴埋めになっている文章を
何らかの理由で完成させるというシーンはないですよねぇ。

穴埋め問題って、設問を作る側からすれば作りやすいんですよ。

センター試験が近づいてきましたが、英語の設問に関する提言があります。
それはせめて読解問題に、概要を掴む問題を増やしてほしいということです。

例えば海外から英語のメールがB社Y君届いたとします。上司のK氏がY君
に尋ねるわけです。「おい、向こうは何て言ってきてるの?」と。

Y君はその文章を自分なりに要約して、「えっと要するにもうちょっと打ち合わ
せをしてから契約したいと言ってますね」なんて答えるわけです。

まさかそこでY君が「ちょっと待ってください。構造分析してます」なんて答え
たりしたら爆笑です。「お前、構造分析しないと英語が読めないのかよ!」と。

それにいくら全部和訳ができたとしても、一瞬で上司に返答ができないと、
こいつ英語でけへん奴やなと思われて、社内的にはチーンです。

チーンの意味わかるね?

実際のところ、センター試験でも問6で概要を掴む設問は出てるのですが、
その前の段階で発音アクセントや整序などを解かせるのであれば、もっと
たくさんの文章を出して、概要を掴む力があるかどうかを問うのもいいかと。

というわけで、僕がセンター試験を作るなら、最初のこまごました知識の設
問を減らし、文中に空所を作って穴埋めさせる問題がありますが、あの形で
概要を把握する問題を3~5問出すのになぁと思っています。

ちなみに・・・

東大の入試の場合、問1のAとBはいずれも概要を把握しているかどうか、
大意要約やパラグラフ整序をさせながら見ているわけです。

あれは細かい読みよりも概要が取れているかどうかを見てるのです。

英語にせよ日本語にせよ、文章を読む際に一番大事なことは、「この筆者、
いったい何を言うとんねん?」を理解することなのですから、東大の入試で
概要を把握する問題が一番最初に来ているのは素晴らしいと思っています。

 


ACCESS COUNTER

Total 37973034 Hits!

▲PAGE TOP