KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

単語ってのはこう覚えるんや

Posted on: 2009年11月26日(木) 17:03

甲子園

夕暮れの甲子園球場です。いいでしょう?娘と買い物に出かけた帰りに撮影
しました。このあたりは静かでとてもいいところです。

ちなみに高知追手前高校でユメタン①をご採用いただいたのはさきほど書き
ましたが、鳥取県のある公立高校さんでもご採用賜りました。

また『ユメタン』を使っているのではなくても、ユメタン方式で単語を覚えるよう
に生徒たちに指導されている先生方がたくさんおられる。

とても素晴らしいことだ。

英語を見て日本語の意味が言えるというレベルと、日本語を見て英語が浮か
ぶというレベルは雲泥の差があります。

DOGという単語を見れば瞬時に「イヌ」が浮かぶ。

「イヌ」を見れば反射的にDOGが頭に浮かぶ。

これが単語力です。要するにそういうレベルまで全ての単語を持っていこうと。
単語なんて英語から日本語さえできればいいというのは、頭が受験英語から
脱却できていないからです。

我々は使うために英語を勉強しているのです。受験では要らないから覚えない
というのではダメダメです。

そういう勉強を我々オッサンたちはしてきたのです。だから大した英語力がつ
かないまま大人になってしまった。やり直しが必要になってしまった。

だから君たちにはそういうことをしてほしくないのだ。

では簡単なテストをしますね。大丈夫。まずは英語を見て、日本語の代表的な
意味を言ってみてください。頑張りましょう。

ユメタン①からの抜粋です。要するにだいたいセンター試験レベルのきわめて
基本的な単語ばかりです。ではどうぞ。

1.property

2.utility

3.exceed

4.inherit

5.apologize

6.humble

7.promising

8.reinforce

9.consequence

0.infinite

できましたか?では解答を書きますね。

1.特性・財産
2.実用性・効用
3.~に勝る
4.~を相続する
5.謝る
6.謙虚な
7.前途有望な
8.~を補強する
9.結果
0.無限の

何問合いましたか?満点?そりゃ凄い。0点?大丈夫、覚えなおせばいいよ。
でもね、これで終わったらアカン。

どうせ明日になったら忘れてる。

次は日本語のほうを見ながら、今度は一番下(0番)から上に向かって英単語
が言えるかどうかやってみましょう。やれなかったら、覚えてからでいい。

できましたか?できるまで反復しなさい。

できない? カラオケでならあんなに難しい歌が歌えるのに?

暗記力が弱い? そんな人はいません。やる気がないだけだ。さぁ頑張れ!

ここまでやっておけば、だいぶ「使える英語」になってきました。でもまだまだ。
僕が生徒たちに次にこれを訳させます。

1  property of electricity
2  be of no utility
3  exceed them in number
4  inherit a large fortune
5  apologize to her for lying
6  He used to be humble.
7  work for a promising company
8  reinforce the structure of a house
9  worry about the consequences
0  believe in infinite possibilities

できました?では確認してください。

1.電気の特性
2.役に立たない
3.彼らに数で勝る
4.莫大な財産を相続する
5.彼女に嘘をついたことを謝る
6.彼も昔は謙虚だったな。
7.前途有望な会社で働く
8.家の構造を強化する
9.結果を心配する
0.無限の可能性を信じる

できましたか?ここまでくればだいぶと覚えてきましたでしょ?次はまた逆に、
つまり「無限の可能性を信じる」から「電気の特性」に向けて英語に直していき
ましょう。まだ覚えてないという人は先に覚えてからやればいいのです。

そしてこれらをCDを使って確認テストをします。CDには日本語の意味が先に
流れ、次に英語が流れます。さらに日本語のフレーズの意味が先に流れた後、
英語のフレーズが流れます。

ぼやぼやしていると、CDに先に言われてしまいますよ。

それこそ「イヌ」といわれたらすぐにDOG!と言えるようにしてください。

言葉

1周目は英単語→日本語、日本語→英単語をやって、2周目にフレーズをや
っていくという感じでもいいと思うのです。自分のペースよりちょっと無理かなと
思うぐらいのペースが一番いいと思います。

そして1年間に1000語と1000フレーズ。楽勝でしょ?1日に3単語。そのか
わりと言っちゃナンですが、確実に覚えないとダメです。確実に。

これを2年やれば2000語と2000フレーズ。これでかなりできるようになる。
『ユメタン』①と②のことです。これで君も難関大学の学生にかなり近づける。

apologizeを見て「謝る」と言える人はエライ。今ではほとんど出題されなくなっ
た英文解釈の問題には対応できる。長文を読む際にも少しだけ役に立つ。

ただし「謝る」と言われてすぐにapologizeが出てくる人はもっとエライ。英作文
で少しだけ役に立つ。ほんの少しだけ。

さらに「彼女に嘘をついてゴメンねと謝る」という英語を、ちゃんと書ける人は
もっともっとエライ。apologize to her for lyingが書けて、発音できれば、
英作文とスピーキングにおいて、かなり強みを発揮します。

これを全ての単語においてできるようにできれば、あなたは英語の達人だ。

なんで英語ができないんでしょ?できる人はどうしてできるんでしょうか?
それはこういう当たり前のことを当たり前にできるからです。

こういう記事を書くと「そんなにキツイのは無理だ」と、まず弱音から入る人が
いることを残念だけど知ってる。それも少数派ではなくって。

だからダメなんだ。

やりもしないで「無理だ」と言う。

飛ぼうとせずに、飛ぶ前からあきらめて、そのくせエラそうに夢を語ろうとする。
そんな奴が夢を叶えられるわけない。1年に1000語ぐらい屁でもないわいと
笑いながら、ちゃんと努力する奴が夢を叶えるのだ。

無理なら1週間50語とかに自分で工夫しながらやればいい。とにかく1年間
1000語ぐらいは覚えようぜ。

ちなみに・・・

この方式は僕が西大和学園の生徒たち、開校して2年目とか5年目とかのまぁ
彼ら彼女らには失礼ながら、決して英語力が高くなかった生徒たちにやってた
方法なのだ。偏差値40台の生徒たちでも、1週間100語を覚えてきたぞ。

だから彼らは高2で偏差値が40台だったが、最終的には難関大まで行けた。
最後には偏差値がみんなどんどん上がった。

僕は彼らに敬意を表してる。やんちゃな連中やったが、負けん気は強かった。
たかが1週間100個ぐらいで文句を言わなかった。

僕が折れなかったから、彼らはイヤでもついてこざるを得なかったけれども、
だけどついてきてくれた。だからみんなどんどん合格したのだ。

当時は当然ながら『ユメタン』がなかったので、自作の単語プリントでやった。
1年間に1000語絶対に覚えろ!って感じで、毎年どんどんやった。

単語、覚えましょう。フレーズごと覚えましょう。CD、絶対に!使いましょう。
かなり忘れません。『ユメタン』を使ってくれたらなおのこと嬉しいけど、もしも
別のを使っているのであれば、ユメタン方式でやってみてほしい。頑張れ!

 

(追記)単語の学習だけでも、かなり英作文の力を伸ばすことができます。
     単語の学習だけでも、かなりリスニング力を伸ばすことができます。

 


kimutatsu

明後日は英語教師塾

Posted on: 2009年11月26日(木) 15:42

今吉先生!

いまやいろんな意味で名物教師と言ってもいい、鹿児島県の今吉先生ですが、
先日英語の先生方の前で講演をされたということで、そのときの画像をおくって
くださったのです。それが上の画像ですが・・・

が・・・

いったいどういう講演なんだ?

推察するに、3冊の『ユメタン』が置かれていて、東大英語基礎力マスターシリー
ズがずらっと並んでるので、基本の反復こそ英語力の根幹だ!みたいな?

ふむ、そういう感じかと思っていたら、私のエッセイも置かれてるぞ。

とにかく週末に博多で行われる英語教師塾ですが、物凄いメンバーが集まる。
この今吉先生もいらっしゃいます。

最近、ブログが非常に充実している十督先生だけではありませんで、こういう
メンバーがずらっと顔をそろえるのです。

山田くん

十督とゴリ

だれや?

みはら

ウルトラマン

大丈夫なのか?(笑)今回の英語教師塾。

実は僕も昨日から少し風邪っぽかったのですが、授業力をアップさせたいので
積極的に参加したいと思っています。

今回のテーマは英作文!

先生方がどういう授業を見せてくださるのか、楽しみにしております。

 

(追記)高知県立高知追手前高等学校で『ユメタン』①をご採用下さいました。
     担当の前田先生、本当にありがとうございました。それと生徒諸君、
     勉強でもスポーツでも基礎トレってのはきついものです。しかしその
     きついトレーニングを乗り越えるからこそ、実践的なことができるの
     です。単語力と文法力は英語の土台の両輪です。どうぞ前田先生の
     ご指導のもと、揺ぎ無い基礎力を作り上げていってください。
     その『ユメタン』①を指示通りに潰せば、絶対に英語の総合力がつき
     ます。大事なのは、反復です。自分のポテンシャルを心の底から信じ、
     何度も反復しながらマスターして下さい。頑張ってくださいね!

 
    


kimutatsu

学参も時代が変われば

Posted on: 2009年11月24日(火) 14:59

in his house

何も知らない人が、押し入れを開けてこんなものがあったら、普通びっくり
されるんじゃないかと思うのです。さぞかし飛び上がるぐらいに。

でも人によっては自宅にこういう物があるのは普通だというケースもある。

もちろん「普通」を一元化的に定義することは不可能なんだけど、そう考え
ると「常識」を定義することも不可能なのですな、これが。

常識で考えるとわかるだろという物言いがある。

しかしそれは、我こそは常識なりという驕りがあるからであって、一元化で
きないものを基準にして考えるという離れ業ができようはずがない。

でしょ? 常識的に考えて!

あれ?

いや、言葉ってのは面白いですね。

以前ある大学の入試問題にそういうことについて取り上げた物がありまし
てな。なかなか興味深く読ませていただきました。

暗いところには犯罪が多いはずなので街灯をつけたと。

そうすると犯罪者の手元が非常によく見えるために、逆に犯罪が増えた
という例が書いてありました。

外科手術をした後はじっとしているのがいいのだという時代もありました
が、今では終わった当日から歩いていいよと言われるとのこと。

否、むしろ義務的に歩かされるらしい。

これは「常識」が変化したことの例でして、ということは「常識」を定義するこ
となんてできないということになる。定義するとしたら「変化し易い、極めて
そうあるべきだと考えられている理想的考え」なんて不安定なものになる。

何を言いたいかと言うとですな。

英語の勉強法に「常識的考え」なんてものはないのであります。

cover

例えば私が受験生の頃に、伊藤先生がお書きになった『英文解釈教室』を
一冊やれば、英語の達人になれるという「常識」がありました。

が、さすがに今それを言う人はほとんどいません。

少なくとも僕の周囲にはまったくいません。

何故なら『英文解釈教室』をやるのには凄く時間がかかるにもかかわらず
やり終えたからといって、喋ったり聞いたりできないからです。

場合によってはリスニング・英作文・スピーキングなどを別に勉強し直さね
ばならないと羽目に陥ります。

僕が灘に来てからその本をやっている生徒を見た経験は過去に1人だけ。

もちろん悪い本ではありません。

ありませんが、使い方を間違えると時間ばかり食って・・・という可能性があ
ります。それは時間の足りない現代人にはよろしくありません。

伊藤先生が書かれた時代の英語教育と、現代の英語教育に求められて
いるものが異なるのが、多くの人が使わなくなった原因です。

当時はリスニングもなかった。スピーキング能力も要求されない。

リーダーの授業にリーディングの授業をやり、グラマーの授業に英文法を
教わって、コンポジの時間に英作文の授業をしていた時代です。

だから英語を6年も習ったのに、喋れないだの聞けないだの批判されてい
た時代です。今はかなり改善されてきました。

6年が終われば(普通に勉強していれば)喋れるし聞けます。

僕がこれから書こうとしている英語の勉強法と、それに伴う参考書や問題
集の利用例の中には、残念ながら『英文解釈教室』は出てこない。

では僕は『英文解釈教室』を評価していないのかというと、そうではない。
あれはあれで当時は良かったと思うのです。誤解のないように。

でももうあの本を勧めることはしません。

何故英語を勉強するのかという視点を持てば、その理由もわかってもらえ
るのではないかと思います。英語を使えるようになりたいという視点でこそ
我々は英語を勉強しなければならないのです。

そういう視点で、「夢をかなえる英語勉強法」を書いていこうと思います。

 

(追記)お勧めの問題集50冊(春バージョン)をやっと選び終わりました。
     お陰で何人かの著者の先生と知り合うことができました。
     間に立ってくださった桐原書店の方々、ありがとうございました。

 


kimutatsu

京都橘高等学校にて

Posted on: 2009年11月24日(火) 12:47

yumetan zero

先日、京都橘高等学校の橋本先生から、当校の研究授業に参加しても
らえんだろうかという依頼を受け、行ってまいりました。

授業をされた北川先生、1年5組の生徒たち、ありがとうございました。

京都橘高等学校は開校100年を超える、歴史ある学校なのですけれど、
建て替えが行われたのでしょう、かなり美しい校舎でした。

見学した1年5組は女子のほうが多かったのですが、男子たちも「先生!
電子辞書のふたの部分にマジックでサインしてください!」と元気いっぱい
にやってきて、授業中の音読もかなり元気がよかったですね。

他の先生の授業を見学するというのは何かしら勉強になるものです。

北川先生、今年から構造分析的な授業をやめて、音読やシャドーを取り入
れて、アクティブな授業を心がけておられるとのこと。

まだ手さぐりでやってるんですと笑っておられましたが、なかなかどうして、
とてもいい授業でした。何より生徒たちが楽しそうにやっていました。

教員が喋りすぎる授業ってのはどうかと思うんです。

確かに解説の際は教員が喋らないとどうしようもない。でも一通りの解説が
終わって、今度は定着させるという段階になるとどうでしょうか。

単にやみくもにテストをしたり、解説中心の補習ばかりしていても駄目です。
テストをするならするで、暗唱テストを含めたり、いろいろすべきです。

もちろんテストも補習も何もないなんてのは、特に中学の基礎段階なんか
では考えられないことなんですが、一方通行な授業では力がつきません。

yumetan one

エラそうに書いている僕ですが、僕の授業も以前はそうでした。

いろんな先生方に出会い、いろいろと教えてもらいながら、40歳を過ぎて
勉強できたのです。その点では以前の卒業生に行っていたのとはまったく
違う授業ができています。

それを教えてくださったいろんな先生方には感謝です。

授業をされた京都橘高等学校の北川先生も僕と同世代。45歳で授業の
スタイルを完全に変えるのは、何より勇気がいることです。

でも「こちらのほうが力がつきそうやな」と思ったら、勇気を出して自己の
スタイルを研究し直し、反省し直し、変えることも大事なのではないかと。

週末は英語教師塾。英作文の授業を、僕を含めて12名が行います。

それぞれの先生方の切り口があっていい。英作文はこの授業スタイルが
ベストだという方法なんてありませんからね。

その先生たちのキャラクターを生かして、その先生たちにとってのベストな
パフォーマンスを教壇上で発揮できれば、それが最もいいスタイルなのだ
と僕は信じております。

僕も若い頃から駿台でお世話になった大田先生や表先生のコピーをし続
けて、その物まねの中から自分のスタイルを作っていった経験がある。

参加される先生方の授業を拝見し、まだまだこれから自分の授業スタイル
が進化し続けることができればいいなと思っているのです。

yumetans

夜の反省会には同じく京都の東山中・高から、西山先生が飛び入り参加。
こうして先生方の横のつながりが広がるのはいいことだ。

先生方に『ユメタンゼロ』の原稿を見ていただきました。

西山先生から「ユメタンゼロのクオリティの高さに興奮した。」というメール
を帰りの電車の中で頂戴し、いい気分で帰宅しました。

「これを中学3年の終わりまでに完全に潰せば、阪大以上が見えてくる」と
いう力強い言葉を頂戴し、作ってよかったなと嬉しく思っています。

京都橘高校の先生方、そして京都・東山の西山先生、本当にありがとうご
ざいました。これからも末長くお付き合いのほど、お願い申し上げます。

 

(追記)最近は毎日10000アクセスほどに増えてきました。
     そろそろ勉強法を書いていこうと思います。例年どおり。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

追い込まれた状態で

Posted on: 2009年11月24日(火) 8:42

5私学大会

泣きそうな空でしたが、11月22日に5私学大会が行われました。灘中は
甲陽学院中と対戦し、完封勝ちをおさめることができました。

多数応援に来て下さった保護者のみなさん、ありがとうございました。

ただ2回戦の甲南中戦はいいところなく力負け。技術的なものもありますが
メンタル面での課題を残したのではないかと思っています。

追い込まれた状態で、いかに力を出すかが課題ですね。それができる子は
きっと勉強でも、大人になってからの仕事でも、いい結果を残せるはずです。

本番に強い子に育ってほしい。

これでシーズンオフですが、12月から1月いっぱいまで、基本的な練習をし
て力を蓄えようと思っております。

例年のことですが、寒い時期になると練習に来なくなる生徒もいます。

兼部をしている生徒が多いのも一因とは言え、冬の間にちゃんと走りこんで
おかないと、結局春になっても強い相手には負けることになってしまう。

なので、こちらは誰が練習に来て、誰が来ていないのかをチェックしながら、
ちゃんと練習に来て頑張っている選手を中心に春には頑張ります。

昨年も春の大会から勝ち始めました。そして夏には春のシード校を破った。
今年もやる気のある選手が多いので、期待しているのです。

 

(追記)土曜日に第7回英語教師塾が博多で行われます。今回も70名の
     熱心な先生方が全国からお集まりになります。
     授業をされる11名の先生方は特に頑張ってください。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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大濠高校にて

Posted on: 2009年11月20日(金) 9:45

大濠の野球部のバス

うちにもこんな野球部のバスがあったらなぁ(I wish+仮定法過去)と思いつつ
横目で眺めてきました。

先般、福岡大大濠高校に行ってきました。高1生徒たち608名に対して講演を
お願いしますと和田先生に頼まれ、九州好きな僕は喜び勇んで行ってきた!

福岡大大濠といえば野球部が強いので有名ですよね。今年のドラフト会議でも
ソフトバンクの2位で指名されたピッチャーがいます。

生徒たちは非常にお行儀が良く、僕が講演している間にもメモを取ったりして、
非常に好感が持てました。先生方のご指導が行き届いてるんだなと思ってね。

終わってから、友人の上田先生に頼まれ、高3の生徒たちに檄を飛ばしてくれ
ってことだったので、教室までいって5分か10分喋りました。

業者が出した判定で人生を決める勿れ。人生は自分で決めよ、と。

誰かが死んだとか殺されたとかいうニュースが流れても、頭のどこかで自分
とは関係ないと思ってるのが人間ですが、しかし自分もいつかは逝きます。

死んだらどうなるのかはわからないけど、生まれる前の状態になるとすれば、
その時になって「あのときこうするべきやった」と思ってもどうもできません。

自分の人生は、18歳の大事な岐路に予備校の模試に決めてもらったなぁ・・・
というのが苦にならない人はそれでもいいと思う。

でもやっぱりせっかく生まれてきたんやから、仮に業者が「あんた、そりゃ無理
でっせ」と言うても、真摯に自分の人生に向き合うのが正しい姿勢や。

いける大学に行ったらええわという姿勢でももちろん構わん。それも人生。

しかし行きたい大学があるのに、他人が決めたAとかDとかの記号なんかでな、
それを断念するなんてのは、僕は間違ってると思うぞ。

それは自分を生んでくれた父と母に対する礼儀でもある。

自分の人生に対する愛でもある。

失敗してもええやないか。それを肥やしにして、大きく大きく成長すれば、そんな
失敗ぐらい長い人生ではどうってことない。

終わってから先生方と打ち上げ。例によって大騒ぎ。楽しかった。

国語の先生が、僕らが中2生徒に発行してる読書のプリントや読書カード等を
見せてほしいというので、帰ってから早速送りました。

黒岩先生、参考になれば嬉しく思います。ありがとうございます。

また博多に友達が増えました。この年齢になって友達が全国に増えていくのは
本当に嬉しい限りです。もう友達なんてできないと思っていました。

人生ってのは本当に面白いですね。

これからも疲れず、愚痴や悪口を言わず、前を向いて生きていこうと思います。

それはそれとして、受験生の皆さんは風邪などひかずに頑張ってますか?
センター試験まで間もないですが、今こそ基本を大切にして頑張ってくださいね!

 

(追記)鹿児島の今吉先生からメールが来ました。熱い先生なのです。
     今吉さん、あなた、最高です。検印、教師塾に持って来て下さい。

 

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

ユメタンゼロがもうすぐ発売になります

Posted on: 2009年11月19日(木) 21:51

ユメタンゼロ表紙画像

おかげさまで『ユメタン』のゼロ(丸数字が出ない)が月末に書店さんの店頭に
並びます。ありがとうございます。中学修了~高校1年レベルとなっています。

生活単語もバリバリに入っております。

身の回りの単語って大事やと思うんです。中学で覚えておくべきですよねぇ。

だって「文化」とか「伝統」なんて単語は知ってるのに「キャベツ」とか「まつげ」を
知らないなんて絶対におかしい。身の回りの単語はできるだけ早く覚えましょう。

というわけで、UNIT1の前にUNIT0を作り、この単語を知らなかったらあかん
やろう!っていう基本名詞ばかりを400語ほどピックアップしました。

全て名詞です。それを最初に400数十語並べました。まずは知ってるかどうか
をチェックしていただき、知らなかったらすぐに覚えてしまいましょう。

英語を最初からやり直そうかなと思っている人もどうぞご覧下さい。

中3から高1レベルの単語については、名詞・動詞・形容詞・副詞などをすべて
従来の『ユメタン』方式で、CDを使いながら自分で確認テストをしてもらう式で、
それと前に挙げた単語やフレーズを、後で再度バラバラに並べ替える方式で、
掲載してありますので、それはフレーズやセンテンスごと覚えてください。

CDの使用は必須です。

単語は単語だけで覚えるから忘れるのです。フレーズごと、それをCDを使って
覚えるから忘れにくいし、スピーキングや英作文で、力を発揮するのです。

というわけで、月末までしばしお待ち下さい。ありがとうございます。

 

(追記)天川正先生(共愛学園中・高)、上田高裕先生(東山中・高)、
     執行正治先生(佐賀西高)、菅原健夫先生(札幌北高)、
     棚町幸則先生(筑紫女学園中・高)、馬場志子先生(鹿島高)、
     福島卓也先生(鳥取東高)、前田浩之先生(磐城高)、
     吉村暢泰先生(東福岡高・東福岡自彊館中)、
     素晴らしいコラムを本当にありがとうございました!!!
     利用する生徒たちが読んで、やる気を出してくれると思います。
     本当にありがとうございました。感謝申し上げます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: ユメタン  

kimutatsu

アクティブな英文法の授業を

Posted on: 2009年11月19日(木) 10:32

kobe

いや寒いですねぇ。朝起きたらどうも頭が痛くって、もしかしたら今日は学校を
休んでゆっくりしたほうがいいかとも思ったのですが、頑張って出勤しました。

ま、当たり前といえば当たり前やけど。

というのも、この4年間、1回も欠勤してないんですよ。

今の日本の状況からすればあまり良くないんでしょうが(あまりに欠勤しない
と、怒られるっていう会社もかなり多いらしい)。

一応この4年間は健康にはかなり注意しています。

気分が悪いとすぐに病院へ行き、やばいなと思ったらカイロプラクティックに
行ったりとか、海に潜るのが趣味と言ってたのが、今ではウガイが趣味にな
っていて、ついでに風呂には20分以上はつかるようにしてる。

なので朝は頭痛くて唸ってたのですが、熱はなさそうだし、学校に行ってみて
やはりしんどかったら、その時に帰ろうと思って出勤しました。

そしたら元気になって、頭痛いのも治った\(-o-)/

ま、そんなもんじゃな。休みたいなと思ったときに、もうひと頑張りできるかどう
かで、その人のパワーというかエネルギーの強さがわかるってもんだ。

我々は『1、2の三四郎』世代やけど、あの三四郎の強さを見習いたいものだ
と常々思っております。ちなみに『1、2の三四郎』は全巻持ってる。

よし、頑張ろう!\(◎o◎)/

ガッツ猫

昨日は文法の授業について書いたのですが、早速というかいつもどおりとい
うか、とにかくいろんな先生方から教えてくれというメールを頂戴しました。

英文法の授業をいかにアクティブにするかって、ある意味、英語の教員にと
ってはひとつの試金石やったりするのではないかと思うのですね。

面白い英文法の授業をし、英文法を教えつつ、4技能全部を高めると。

単に漫談的な要素を加えるだけでは長続きしなくて飽きられますからねぇ。
そういう要素もあっていいとは思うけど。

僕は基本的に<解説→音読→暗唱→暗写>というパターンで行っています。

これは北海道函館中部高の今井康人先生と話していたことなんだけど、実は
リーディングの授業もリスニングの授業も同じパターンでいけるんです。

僕が前に北海道で講演をしたときに、今井先生が自分のやり方とほとんど同
じだと仰って、先生が出版された英語授業法の本を送ってくださったんです。

今でもしょっちゅうその本を読んでるのですが、そのパターンを使って授業を
することで、英文法の授業でも、否、それが単語の授業であっても飽きない。

生徒たちは教員の解説を聞いているだけではなく、常に何かのアクションを
しているので、寝ている暇はない。

ということなのです。

だから僕は結構生徒たちの活動を見ている時間が長い。椅子に座って見て、
みんながちゃんと勉強してるかどうかをチェックしてるのです。

やはりというと何ですが、今井先生と盛り上がった方法で、驚くほど、今まで
教えた卒業生たち以上に、英語の力がついてきてるのがわかります。

詳細はまた追って書きます。

 

(追記)今日は受動態の最後の授業で、英文法というよりも、授業の大半を
     生徒たちは辞書をひきまくっておりました。それでいいのだ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

英文法の授業に思う

Posted on: 2009年11月18日(水) 22:27

旭屋書店甲子園ららぽーと店さん
(旭屋書店甲子園ららぽーと店さんです)

僕が教えている中2生徒たちですが、10月22日から高校英語に突入しまして
しかし英語Ⅰの教科書エレメントには全く入らず、毎日英文法をやってます。

ある程度、英文法をやってから英語Ⅰの教科書をどんどんやります。

以前は英語Ⅰの教科書を読みながら「これがS、これがV」なんて説明をして、
まるで英語の授業なのか構造分析ゴッコなのかわからない授業をしていたの
ですが、今はもうそんなことはしていません。

もっと効果的に英語の成績を上げる方法がわかったので、構造分析は正直
必要最小限の、驚くほど構造の複雑な箇所だけにしています。

倒置構文のところとかね。

英文法もすでに時制→5文型(授業時間15分)→仮定法→助動詞→態まで
終わりました。週明けから不定詞です。終われば動名詞。

生徒たちは英文法を勉強していますが、僕の英文法は英文法なのか読解な
のかリスニングなのか英作文なのかわからないミックスタイプなので、恐らく
飽きずにやってくれていると思うんですけどねぇ。

今日は仮定法の5回の試験で不合格になった生徒たちを相手に追試をし、
さらに不合格になった生徒たちにおよそ3時間の補習をしました。

補習といっても、僕はほとんどウロウロして生徒と喋ったり、椅子に座っては
ぼけっとしていたり、また机間(きかん)巡視をしては生徒と喋ったり・・・

英文法って教員が解説ばかりしていては、あまり力がつきません。

もっと生徒たちにアクティブに勉強させることですね。そうすれば英文法の授業
だけで読む・聞く・書く・話すの4技能ともアップさせることができる。

否、『ユメタン』方式でやれば、単語の勉強だけでも、英語力を相当アップさせ
ることができる。実際そうやって成功してる先生方がいっぱいいらっしゃる。

というわけで、でも最近気がついたことがあるんです。

生徒らが僕をデビルだのイーヴォーだの鬼畜だの家畜だの言わなくなった。 
解説が終われば、当たり前のように音読をし、暗唱をし、暗写をしてる。

慣れたのか?\( ̄_ ̄)/

あんなハードな授業に慣れたっていうのか?\( ̄D ̄)/オイオイ

態を能動態から受動態に変換することを、文法用語で「変態」と呼ぶのだ・・・

なんて授業に慣れたっていうのかぁぁぁぁ!?

うーむ、当たり前のように黙々と音読をし(黙々と音読するってのはおかしいが)
さらにそれが終わると黙々と暗写をする生徒たちを見て、「なかなかやるやん」
と思い始めている木村なのです。

その調子、その調子。

 

(追記)大した授業でもありませんが、来月は北海道から授業見学に
     いらっしゃるということで、嬉しく思っております。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

せっかちにつき

Posted on: 2009年11月17日(火) 23:22

メモ帳

昨日、メモについて書いたら、日本中のたくさんの先生方からメールを頂戴し
ました。前田先生もブログにメモのことをお書きになりました。
                     ↓
      こちらをご覧あれ!

上の画像は昨日書いた僕のメモ帳です。手の平サイズ。

そして後ろでひっくり返って寝てるのがモモです。コイツ、常に寝てるんよなぁ。
食ってるか、でなければ寝てるか・・・犬ってのはそんなものなのか?

それはさておき、メモ帳ですが、僕は何冊か使い分けております。鞄のなかに
3種類のメモ帳を入れていて、必要に応じて使い分けてる。

どれも小さいので嵩張らないですしね。

鞄を持ち歩かないときでも、上着やジーンズのポケットにメモ帳を入れてる。
そして飲み会なんかあると、テーブルの上に置いておいて、誰かが言ったこと
が心の琴線に触れたら、それを書きつけることにしております。

書きながら話を聞くので、喋っている相手は少しゆっくり喋ってくださいますし、
相手が喋っていることを聞いているというサインにもなるので、非常にいい。

ぜひとも実践あれ。

ところで蛍雪時代に連載しているコラムですが、旺文社のパスナビにアップ!
されましたので、よかったらお読み下さいね。
         ↓
      こちらへどうぞ!

おかげさまで蛍雪時代のコラムも好評ということで、感謝申し上げます。
学校によってはLHRの時間に印刷して配布し、音読されているとのことでした。

私のコラムを音読・・・凄い!

最近、そういえば絵葉書を大量に買い込んで、いろんな方々に送っております。

いや、決して暇なわけではないのですが、空き時間や移動時間を利用して書い
ています。『ユメタン』を使ってくださっているお礼とか季節の挨拶とかですね。

あと1ヶ月もすれば年賀状を書かないとダメですね。

今年は年賀状を500枚注文しました。

年賀状ってメールが普及してから減っているそうですね。でも何となくメールって
私らの世代からすると、どうも年賀の挨拶をするのには適さない気がします。

今年お世話になった方々の顔をお一人ずつ思い浮かべながら、何時間もかけ
ながら、1言ずつ手書きで添えていこうと思っております。

昨年は父が亡くなったので、喪中につき、誰にも年賀状を出しませんでしたが、
今年はその分・・・ってわけでもないのですが、妙に張り切っております。

気が早い? ええ、意外とせっかちなのです。

  

(追記)生徒諸君、その前に期末考査があるなぁ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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