KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

セミナー後の悲劇、その2

Posted on: 2009年11月5日(木) 10:59

東京

通路を隔てた隣で寝ている(かどうかわからない)大垣嬢を横目に見つつ、
僕は携帯でメールをピコピコやっていると、ぼろ雑巾2号からメールが。

山田:海老名という聞いたことのない駅にたどり着きました・・・
木村:おー!それはいいなぁ(笑)

この瞬間、さっき僕をバス乗り場で見送ったときの山田君の笑顔が脳裏に
浮かび、おかしくておかしくて、もう笑いが止まらなくなった。

禍福はあざなえる縄のごとしとはよく言うたもので、人生はこれやから面白
いわな。順風満帆すぎる人生なんて面白くないわい。

山田:生まれてはじめて、途方に暮れております。
木村:踊れ!山田君、プラットホームで踊れ!
山田:いや、今まで聞いたことがない駅や線路で半泣きです。

どうも僕を見送ったあと、さらに佐藤先生と山田君は二人で飲みに行ったら
しい。そしていつもどおり佐藤先生は冷静に帰り、山田君は酔い過ぎたと。

彼の自宅の最寄り駅を遠く通り過ぎて、神奈川県のかなり奥のほう?まで
寝過していってしまったそうな。そして帰ることができなくなったと。

彼はこの春に東京に異動したばかりなので、実はまだ東京や神奈川の駅
や路線に詳しくないのです。

酔い過ぎたことと地理に明るくないという事実が相俟って悲劇は起こった。

MR. Yamada

木村:海老名って何県?
山田:わかりません!おそらくは東京ではない。近くのコンビニの店員に聞
    いたところ、神奈川県のようであります。
木村:いっそのこと、夜行バスで大阪まで来る?
山田:夜行バスさえない場末なエリアです(汗)。タクシーの待合室にいる酔
    っ払いが何故だか迷彩服を着ています。射殺されそうです。
木村:山田君!ポジティブポジティブ!
山田:ですね!またもや天才的なシチュエーションに追い込まれている自分
    に乾杯です!では飲みに行きます!
木村:え!?今から?おぉ、さすがや!(絵文字のOK)
山田:弟子ですので。
木村:その状況でなかなかでけへんで。大したもんや!
山田:いえいえ、今からハイボールをいただきます(すでに飲み屋に入って
    注文したハイボールの画像付きのメール)。神奈川最高デス!

僕と大垣嬢を笑顔で見送った彼が寝過ごし、そして海老名という駅にたどり
着いた後、茫然自失になりながらも、解決法が見当たらず、仕方なく飲みに
行った彼はまったくもって素晴らしい。

飲みに行っても何の解決にもならんのに。でも飲みに行くところが面白い。

若い人たちには、これが面白いと思える男になってほしい。女の人は無茶
せずに、いくら金がかかってもタクシーで帰ってほしいが。

もちろんそのうちその飲み屋も看板の時間となり、ぼろ雑巾2号は追い出さ
れてしまい、茫然自失againとなった彼が辿り着いたのはカラオケボックス。

もちろんあんなところで眠れるはずもなく、翌朝、つまり僕が大阪駅にようや
くたどり着いた頃に海老名駅からボロボロになった彼は電車に乗り込んだ。

スーツはヨレヨレ。髪の毛はグチャグチャ。顔は脂っぽく、そしてむくむ体。

悲しき二人。

前の夜の20時頃は誰よりも大はしゃぎしていた二人。

なのにそれから10時間後には誰よりもボロボロになっていた二人。

嗚呼、人生。

もちろん翌日、つまり月曜日は二人とも仕事があり、二人ともシャワーを浴
びてすぐそれぞれの職場に向かい、僕は授業と面談を、彼は・・・

夕方に山田君から電話があり、「仕事にならんかったです」と。

そりゃそうだろ。僕は生徒たちに「さっき帰った」と告白し、大喝采を浴びて、
いつもよりバカ高いテンションで授業を行い、保護者面談をこなした。

帰宅したら18時。それから晩飯を食べて19時就寝。変な寝汗をかきなが
らちょくちょく起きて朝7時起床。12時間も寝た!

そのまま3日は野球の試合。それについてはまた次に書くとして、監督と審
判をヘロヘロになりながらこなして、倒れるように帰宅。

12時間寝たぐらいでは、あの夜行バスの疲れは取れん。45歳にはきつい!

帰宅途中で大島君からメールを頂戴し、公立進学校の先生方の集まりで、
学校で一括採用した教材アンケートで、『東大英語リスニング』や『ユメタン』
との記載が多かったという連絡を頂戴し、恐縮しまくり。

帰宅して、風呂から出たらすぐに爆睡。

翌朝、つまり4日は6時半に起きて時計を見て、13時間ぶっとおしで寝たこ
とが判明する。ビビる。2日間でなんと25時間も寝とるが!!!

いやぁ、昨日やっと普通の自分に戻りました。さすがに25時間も寝たらね。
しかし一昨日の野球の試合前は気を失うんじゃないかと思ったわ。

恐るべし!夜行バス!

しかしありがとう!夜行バス!

矢部ちゃんや石川君から「夜行バスに乗るようなことになって、申し訳ありま
せんでした」というメールが来たが、いやいや、すべて僕自身の責任です。

悪いのは君らじゃない。

僕と、そして山田君なのだ。ぼろ雑巾ズなのだ!

保護者面談でことの顛末を野球部のある保護者に話をしたら「先生、本当
タフですねぇ」とおっしゃって、なんと返事をしていいかわからなかったけど。

でもまぁ何歳になっても落ち着きなく、動き回る自分に乾杯しよう。

今後は体にかなり気をつけながら。みなさん、ご心配をおかけしました。
木村と山田はとっても元気です。

 

(追記)昨夜、安河内先生と電話でいろいろ話をし、一度我が家に来て
     いただいて、一緒に飲みましょうなんて仰っていただきました。
     またまた楽しみが増えた木村です。

(追記)今月末の英語教師塾イン博多も楽しみです。かなり多くの先生
     がたが参加されます。プロの授業を楽しみにしております。

 
 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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セミナー後の悲劇、その1

Posted on: 2009年11月5日(木) 0:39

飲み会のあと・・・

男前の和田玲先生とある意味男前の山田君です。昨日書きましたとおり、1日の
アルクのセミナーは大盛況のうちに終わり、打ち上げも盛り上がりました。

が・・・

打ち上げの前にアルクの矢部ちゃんに「品川発最終9:27の新幹線で帰るから
それに間に合うように飲み会を閉めてな。」と人任せにしたのが失敗の元。

いつもどおり飲み会ではたくさんの先生方と、そして山田君と大いに盛り上がり、
やっぱり飲み会はこうじゃないといかんよなぁって感じで終わった。

矢部ちゃんも気を利かせて、8時半前にはお開きにしてくれた。

・・・だろうと思う。時計を見てないので、わからんのだが。

なのに東京の先生方と一緒にダラダラと店の前で過ごしているうちに、時間が
TIME FLIESな感じで過ぎていった模様。

永福町の駅から渋谷行きに乗り、駒場東大前の駅を過ぎた頃には9時前に・・・

今は便利やね。ネットで、このまま行けば品川に何時に着くかわかるらしい。

で、矢部ちゃんや山田君が調べてくれました。そして二人で楽しい顔をしてる。

「先生、何時の新幹線でしたっけ?
「9時27分発やで。急がないとあかんな」
「はい、このまま山手線に乗り換えて、品川に着くのが9時27分ですから」
「え?それって・・・」
「はい、電車が着くと同時に新幹線に乗らないと無理です」
「いやいや、無理やん。え?どうにかならん?」
「なりません。なのでこのままパッと飲みましょう!」

というわけで、飲みに・・・

行けるかぁ!朝から授業があるねん。休めるかぁ!

東京タワー

東京は怖い・・・やはり都会は怖い・・・新幹線に間に合わんがな・・・あな怖ろし。
というわけで、みどりの窓口へ行きました。

木村:すみません!この新幹線に乗りたいんですが、間に合いません?
窓口:はい。無理ですねー。
木村:これが最終ですか?
窓口:いえ、名古屋までなら行けますよー。

木村の心の声「名古屋まで行って、タクシーに乗って帰ったらいくらかかるんや?
かなり高いんやろうけど、いくらぐらいやろう。でも窓口の人に聞いても無駄か。
いや、どう考えても高いよなぁ。こういう場合はポジティブに考えてみよう」

木村:こういうことってなかなかないから、エキセントリックでいいよね。
山田:ですね。飲みにいきますかぁ!
木村:無理やってば。なんかええ方法あるかな。あ!深夜バスとかってある?

窓口:今からなら新宿22:10発の大阪駅行きのバスがありますよ。
木村:それって何時に着きますか?
窓口:朝の6時半ぐらいですね。
木村:おぉ!学校に間に合う。めっちゃ体はしんどいやろうが、間に合う!

というわけで、行きました。バス乗り場。若い人しかいませんでした。悲しいぐらい
オッサンなのは僕だけ。だってあれ、しんどいらしいんよね。

でも待てよ・・・

深夜バスに乗ったことがない。人生初の深夜バス!これも何かの話のネタにな
るんじゃないか?そう考えればこれも悪くはない。むしろいいかもしれん。

ポジティブに考えた僕は、一緒に最終で帰る予定だったチャート研究所の大垣嬢
と一緒にバスに乗り込む。

バス乗り場では見送りにきてくれた駒場東邦高の佐藤先生と山田君が缶ビール
を手渡してくれた。ありがたい。これで帰れる!

まるで宇宙戦艦ヤマトの乗組員みたいな気分で深夜バスに乗り込みました。

乗り込んだのですが・・・

狭い。狭いぞ・・・しかも深夜ってカーテン閉めるんやな。密室みたい。ご存知の
方はご存知やと思うが、僕は閉所恐怖症なのだ。狭いところが怖い。

隣の席に大垣嬢。しかし他の乗客が寝てるので喋ることもできず、それぞれ毛布
をかぶって寝ることにした。さすがに深夜バスで喋るほど非常識ではない。

寝ることにした・・・のだが、寝れるわけがない。

いろんな人からメールが来る。大方がお礼のメール。セミナーのお礼。

あぁ、この人たちはそれぞれ家なりホテルの部屋なりに帰って、暖かい布団の中
でこのメールを書いてるんだろう。僕は飲み会ではしゃぎすぎたせいで・・・

大好きな風呂にも入れず、ぼろ雑巾のようになって・・・何をやっとるんだ・・・

と思っていたら、悲劇のぼろ雑巾2号がもう1人いました。

続きはまた後ほど書きます。こういうことがあるから、人生ってのはオモロイね。
悲劇のぼろ雑巾2号は僕とは違う理由で帰宅できず、茫然自失になったとさ。

 

(追記)一応、本人の許可を得て書きますが、本人が許可しなくても
     許可したことにして書きます。なので必ず書きます。

 

 
 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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応援セミナー、お疲れ様でした

Posted on: 2009年11月4日(水) 9:53

アルクのセミナーにて

日曜日にアルクの地下ホールで英語の先生を応援するセミナーが開かれ
まして、満席。100名の定員があっという間に埋まりました。

参加された先生方、お疲れ様でした。

終わってから一緒に講演をした和田玲先生、佐藤仁志先生らと打ち上げ
を行いまして、そこにも多くの先生方がご参加されました。

先生方と喋っていたのですが・・・

やはり「これがS、これがV、これがO、先行詞がこれで・・・」というタイプの
読解授業では、英語の力がつかないということですね。

大昔からそういう構造分析がメインの授業や、問題集解説が行われてきて
逆にそういう解説がないと不安に感じる生徒さえいるというのが現状。

ところがそういうのでは、もう速読力も深い読解力も身につかないというこ
とがわかっているのに、そういう解説をすると楽なので、いまだに続いてる
というのも現状ではないかと思うのです。

その現状を変化させるのには勇気が必要です。

教員や予備校の講師が「これがS、これがV」なんてやるから、生徒たちも
試験会場で長文を解くときにそういう読み方をしてしまうのです。

われわれが止めればいいのではないかと。

もっと読解素材のコンテンツの深いところまで解説を加えることによって、
読解力はおのずからアップするのです。

国語の教員が現代文の教科書を読む際に「これがSでこれがV」なんてや
らないし、古文でもやらない。英語だけがやるのです。

僕も以前はやっていましたが、今はやらない。

訳読式の予習も不必要だと思っています。英語を英語のまま吸収する授業
こそが英語の授業ではないかと思っています。

詳細はまた書きますね。

とりあえず参加された先生方、お疲れ様でした。ありがとうございました。

それと・・・

12月20日に和田玲先生が開催される授業セミナーが面白そうなのです。
というわけで、僕も授業力をアップさせたいので、参加しようと思いまして。

和田さんやアルクさんから「ご招待します」と言われたのですが、前からも
言っているとおり、こういうのは自腹切って参加するからいいのです。

本と一緒で財布から金を出して勉強しないと身につかない。

僕もいま以上に授業力をアップさせたいのです。だから参加しようと思う。
和田玲先生、よろしくお願いいたします。

 

(追記)この上の写真のあとに悲劇が襲いました。それも後で書きます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

いつまで経ってもまだまだこれから

Posted on: 2009年10月30日(金) 23:54

ダイエーの薬局

2年1組の学級閉鎖がやっと解けたと思ったら、今日から2年4組が閉鎖に。
まぁしょうがないな。11名も休んでいたら閉鎖にせざるを得ない。

せざるを得ないが、3日の公式戦、選手たちは間に合うのか???

4組でベンチ入りする選手たちには、今日の夕方に背番号を送りました。

2日まで閉鎖。3日から公式戦。練習すらできんがな・・・

どこも似たような状況とはいえ、最後は前日にフォーメーションプレーの練習
だけでもやっておきたかったなぁ。しょうがないか。前向きにいこう。

インフルエンザにかかった生徒たちは重くならないように気をつけてほしい。
そしてまた来週、元気な顔を見せてもらいたい。

加藤先生のデスク

最近はまたリスニングの勉強をしなおしているのですが、アルクのヒアリング
マラソンをやっていて、あれ?という箇所が出てくると悔しいもんですね。

毎日3時間という長い時間はできないにしても、原稿を書きながら、あるいは
何か作業をしながら、英語をできる限りインプットしようとしております。

この悔しさは長いこと忘れていたものだ。大事にせねばならぬ。

自分の知らないことを言われて怒る人は成長できないと、浪人時代に駿台予
備校京都校で表三郎先生が授業中に仰って、なるほどと思ったものです。

自分より上手くいっている人を見て、あいつは大したことないと批判する人は
要するにその人よりも自分のほうが下だと認めたのと同じだとも。

僕の場合は、自分で「僕は大したことない」と自己批判しているぐらいなので、
他の人を見て「あれは大したことない」なんて、絶対に言えないし、言わない。

時として「謙遜しすぎ」と批判されることもある。

でもそれはたぶん表先生の言葉がいまだに頭から抜けないからだと思う。

ヒアリングマラソンをやりながら、「やっぱり大したことないな」と思いつつも、
ちゃんとそういうふうに思える自分を嬉しく思ったりもします。

ちくさ正文館さん

明日は朝から東京に行きます。

日本中の様々な書店さんで「キムタツが選んだ英語問題集ベスト50」という
フェアをやってくださるんだそうです。

ありがたい。

学校の教員から見た「ベスト50」を発表してほしいと依頼を受けて・・・

ありがたいが、実は困ってる。

いや、去年も選んだ。選んだが、去年より今年はさらに増えてるでしょう?

問題集の数が。

僕は世間に出ているほとんど全ての英語の問題集を買って、ほとんど目を通
していると自負してるけど、「うまく作ってあるな」と思うものが多い。

自分の書いた本が小さく見えるものもあり、こりゃ素直に俺のを外してこの本
を選ぼう・・・なんて感じで選定しているんですが・・・

50冊は少なかろう?

単語集だけで、ぱっと手にとった「ベスト5」を書いてみると・・・

●ユメタン
●キクタン
●システム英単語(ただしCDを付けるという条件つき)
●ジーニアス2200 or ターゲット1900(同上)
●単語王(同上)

単語だけで6冊ということになると、50冊がいかに少ないかがわかると思う。
そこにきて、自分の本だけで20冊以上ある。

自分の本の紹介だけで終わるとなると、こりゃフェアが成立しないし、おそらく
読者のみんなもキムタツ本だけのフェアなんて面白くもなんともなかろ。

安河内先生の本も竹岡先生の本も中澤先生の本も大矢先生の本も入れて
使用時期や使用方法を解説すれば、かなり役に立つフェアになる。

でしょう?

明日は昼からアルクの本社に缶詰になって、数十冊の問題集と戦いますわ。

まだ発展途上の自分にこういうフェアを任せて頂ける幸せを噛み締めつつ、
先生方が魂を込めて書かれた本をじっくり拝読して参ります。

 

(追記)中学1年から高校3年までを意識して選ぼうと思っております。
     そうなるとこの本は外せんなぁ・・・とかさっきからやっとります。

 


kimutatsu

智貴免禍

Posted on: 2009年10月30日(金) 12:43

高山西高校の先生方と
(授業見学にいらっしゃった高山西高校の先生方と)

昨日は授業が4コマで終わりでした。というのも2人の先生が欠勤なさったので。
うちの学校は先生が休むと、自習にせず、時間割を組み替えるのです。

6時間授業で2名がお休みになったので、朝から時間割担当の先生が走り回り
中2の授業を各クラス4限にしてくれた。おかげで生徒も教師も半ドンでした。

とはいえ、教員のほうはやることが山積みですので、適当な時間までいました。
帰ってもいいんだけど、こういうときこそ仕事をしとかないと。

ユメタンの新しいバージョンが11月末日に全国の書店さんに並ぶそうです。

今回数百名の先生方にご意見を伺いました。アンケートにご協力くださいました
先生方には、厚くお礼申し上げます。

その中にこういう返事がありました。

東京のある公立高校の先生からのメールです。2年連続で採用くださった学校
の先生なのです。

******************************

木村先生、

こんばんは。アンケートの回答遅くなりましたが、よろしくお願いします。

昨日、生徒達に「ユメタン」を配りました。その際、職員室まで学習係に取りに
来させたのですが、その時にたまたま通りかかったユメタン2を使用している
3年生(●●先生の学年)の1人が1年生に、「ユメタン、すごくいいよー。頑張
りな。」と、声をかけていました。

使用している生徒が、こんなふうに下級生に話してくれるなんて、とても嬉しい
気持ちになりました!!ユメタン、評判が良いです!

*******************************

生徒が教員を信頼してこその教育効果だと思うんです。いくらいい授業をしても、
いい教材を使っても、教員に対する信頼がないと、絶対にうまくいかない。

これは家庭においても同じです。

この学校の先生方が、生徒たちに信頼されている証拠やなと思い、とても嬉しく
なりました。学校ってのはこうでないとダメですね。

とても心温まるエピソードを、山﨑先生、ありがとうございました。

この先生の生徒さんたちが『ユメタン』を頑張って、「単語には自信がある!」と胸
を張り、自分が志望する大学の志望する学部に進まれますことを祈念します。

僕も多少『ドラゴン桜』に関わっておりますが、確かに成績のよくない生徒を東大
などに進ませる指導ってのは、目立ちますし、ヒロイックで面白いと思います。

しかしそれが本当の智とは思えない。

成績のダメな生徒を立て直すよりも、生徒たちの成績が悪くならないように、毎日
ちょっとずつでも生徒たちに関わる先生方の指導こそが智なのです。

極めて地味ではありますが、そういう地道な努力のできる先生、派手なことをせ
ずとも、毎日の指導(部活動含む)を熱心に行う先生、そういう先生方こそが、
生徒たちからの信頼を得て、効果的な教育を行うことができるのだと信じています。

 

(追記)今年、名刺を頂戴した先生方の数が数百名にのぼりまして、
     とりあえず年賀状が500枚では足りなくなりました。
     嬉しい悲鳴です。

 
 


kimutatsu

冷めた教員は要らん

Posted on: 2009年10月28日(水) 22:05

お言葉 

昨夜のことです。原稿が先週できていて、送信もしていたのに、届いていないと
編集者から連絡があったので、再送信。ITも万能じゃないな。

どうもパソコンというのは、我々原始人にとってはいつまで経っても、20世紀の
DOS以来、進化しているはずなのに進化していないモンスターなり。

さらに「去年はオヤジが死んだので、年賀状が出せなかったが、今年は大丈夫
そうやな」と思い、パソコンの筆ぐるめっていうソフトを何故か立ち上げる。

\( ̄_ ̄)/

闘うこと数時間。

使い方がわからず放り出し、布団に入ったのが夜中の2時。

何をやっとんだ、何を!おかげで朝がしんどいじゃないか!

今年はお会いした先生方が非常に多いので、年賀状は500枚を軽く超える。
早いうちから準備しとかないと、年賀状1枚1枚に短いコメントが書けない。

というわけで、筆ぐるめ、頑張ってクリアしますわ(RPGみたい)。

エッセイ

仁川学院の鈴木教頭先生から電話を頂戴する。鈴木先生とはもう10年来の
お付き合い。先生は教頭先生をしながらも、野球部の顧問もされている。

ちなみに仁川学院中の野球部とは何回か試合をしたけど、強い強い。

なぜ強いかというと、一生懸命だからです。当たり前やけど、打者はピッチャー
フライでアウトになった後も1塁ベースまで全力で走り続ける。

だから強い。

否、夏の時点では大したことない学年でも、秋には強くなるのです。

鈴木教頭先生としばし談笑。

なんと新人の5人の先生方に、僕の『頑張ってるから悩むねん』をプレゼントし
たいので、ついてはサインを頂けないかと丁重なお願いをされる。

なんですと!?

私の著書、しかもある意味専門外のエッセイ集を新人の先生に配布する?

自分の耳を疑ったけど、すでに近くの書店さんに言って5冊取り寄せてくださり、
さらにさらに私が学校から帰った後に、灘まで足を運んでくださったとのこと。

先生がいらっしゃらなかったので、警備員さんに預けておきましたとのこと!

なんだか申し訳ないなぁ。わざわざ足を運んでくださったのに、学年主任と一緒
に学校を出た10分後のことやったそうな。本当に申し訳ない気分になった。

心を込めてサインをさせていただき、先ほど仁川学院さんに持っていきました。

新人に『7つの習慣』を配布するというのなら頷けるが、わたしのエッセイとは。
ありがたいやら照れくさいやら、複雑な気持ちでしたが、しかし感謝しております。

鈴木先生と2時間ほど談笑しましたが、とてもいい刺激を頂戴しました。

先生曰く「やはり熱いとかウザいとか言われても、何でも一生懸命にやるという
ことを、生徒たちに教えることが大事です」と。

「生徒に一生懸命にやれと言うのであれば、教員が一生懸命でなければ」と。

ホントにそうですね。冷めた教員は要らない。他人を批判する評論家など教育
においては不要だ。失敗してもいいから、一生懸命な先生が必要なのだ。

そういう想いを新たにして、帰路につきました。

鈴木先生、ありがとうございましたm(_ _)m いつも感謝しております。
それとエッセイ、ありがとうございました。新人の先生方によろしくお伝え下さい。

こういう素敵な先生方が身の回りにおられ、刺激を頂戴できる幸せを噛み締め
ながら、今から明日の授業の準備をします。

 

(追記)仁川学院中学の野球部は地区大会で準優勝されたとのこと。
     監督の本田先生、たまには練習試合してください。

 


kimutatsu

推薦します

Posted on: 2009年10月27日(火) 17:36

momo

最近はどうも気分のいいことが多くて、のんびり過ごしている木村です。

先般も日大高校の遠藤先生が授業見学に来られ、夜は会食で盛り上がり、
昨日は高山西の小林教頭先生をはじめ、7名の先生方がいらっしゃった。

授業見学に来られるのは珍しいことでもないし、逆に言えばこちらも珍しい
授業をしているわけではないので、こんな授業でも参考になるのであれば、
いくらでもお見せするのだが、楽しみなのは人間関係がより深まることだ。

朋あり遠方より来る。

この週末はアルク本社で講演があり、親しくさせていただいている和田玲
先生と佐藤仁志先生にお会いする。吉田研作先生には初めてお会いする。

いと嬉し。

和田玲先生といえば、今度の朝日ウイークリー連載紙上でも推薦申し上げ
たのだが、『5STEPアクティブリーディング』の著者なのです。

あれはいい。実にいい。

難しい本ではなく、むしろ学校によっては高1や高2でも解ける。音読を20
回、『ユメタン』と同様にさまざまな角度から英語にあたり、英語を英語のまま
吸収できる上、英語の4技能をフルに活用できるようになっている。

この本は本当にいい。友達だから言うわけじゃない。本当にいい。

語彙力、つきます。

リスニング力、つきます。

長文の概要を把握する力、つきます。

英作文力、つきます。

心から推薦申し上げます。大人の人がやり直しの意味でやってもいい。

推薦といえば・・・

今月号の『AERA ENGLISH』で、阿川さんが『ユメタン』と『東大英語リス
ニング』を推薦してくださっているのを発見し、書店の店頭で恐縮する。

『英文法のトリセツ』の阿川さん、お会いしたことはありませんけれども、本当
にありがとうございました。またお会いした暁には焼き鳥でも奢りますので。

それから・・・

現在、浅田次郎さんの『月下の恋人』を読んでいます。

小説を読みなれている人には特にお勧めしますが、中に「この先はご想像に
お任せします」的な終わり方をしている編もあってね。

あ、11編からなる短編集です。

1編が(当然ながら)非常に短いので、空いた時間に1編ずつ読んでみては
どうでしょう。「あれ?この先どうなるん?」という気持ちを味わえます。

あぁ、こういう小説の終わり方もあるんやなぁ・・・勉強になる。

というわけで、今回は和田先生と浅田先生のご本を推薦いたします。
書店さんで手にとって、これは確かにいいと思ったら、自分で買いましょう。

ちなみに和田先生の本に関しては・・・

生徒たちはともかく、英語のプロの先生方はいいかどうかを自分の目でチェ
ックするために買って1冊やってしまいましょう。そしたら良さがわかります。

 

(追記)教員は採用検討用に献本してもらえるけど、献本してもらうと
     つまり自分で買った本でないと、なかなか勉強せんのよね。
     それじゃあきませんわ。

 
 


kimutatsu

苟日新、日日新、又日新

Posted on: 2009年10月24日(土) 21:39

日大高校の先生方

手を抜くなと今までいろんな人たちに言われてきたし、たぶん僕も教員になって
から多くの生徒たちにそういうようなことを言い続けてきたのですが・・・

先日、日大高校をお邪魔したときに、教頭先生がおっしゃった言葉がいまだに
気になっていて、まったくそのとおりやなと思っております。

*******************************

私は生徒たちに難しいことを言わず、ただ「手を抜くな」と言い続けています。

例えば部活動に熱心に参加している生徒で、たまに勉強には手を抜くという

生徒がいますが、この生徒は部活動のほうもダメになっていきます。

なぜなら人間というのは、「これはいいや」と思ってある部分で手を抜くと、

手抜きの癖が知らないうちに身についてしまって、肝心なことをする場合でも、

自分では一所懸命にやっているつもりでも、手抜きの癖が滲み出てしまう。

だから部活動をやっている生徒は、試合に勝ちたいのであれば、

近視眼的に見れば関係なさそうな授業や文化祭などの学校行事においても

決して手を抜いてはいけない。勉強を頑張ろうとする生徒も同じでして、

勉強以外に手を抜いてしまうと、肝心の入試のときに手抜きの癖が出ます。

*******************************

いい言葉やなぁと思ってね。確かにそうやなと。

自分に厳しくしやなあかんなとわかっていても、ダラダラすることもある。

人間やからな。それはしょうがない。切り替えてできる瞬間をひたすら待つ。

疲れて寝てしまうことと手を抜くこととは全くの別物なので、寝たいときは逆に
ダラダラしないで寝ればいい。それは問題ないと思う。

問題は勉強にしても仕事にしても、本当なら能力的にはちゃんとできるはずの
ことを「この程度でいいか」と、手を抜いてしまうことです。

手抜きは知らず知らずのうちに癖になる。

覚えておきたいですね。

このブログのタイトルですが、「まことに日に新たに、日日に新たに、また日に
新たなり」と読みます。自己啓発を勧める中国の古典からの引用です。

日々自らを前進させるべく、手を抜かず、自分に厳しく生きたいものですね。

 

(追記)疲れてどうしようもないときは思い切って休みましょう。それも人間。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

本番に強くなるには?

Posted on: 2009年10月24日(土) 12:13

光山登場

灘区東灘区大会が11月3日から始まるということで、練習試合をそれまでに
何とか2試合したかったのですが・・・できない。

相手がいないのではなく、相手がインフルエンザでメンバーが足りなくなって
しまって、試合のキャンセルが相次いでおります。

\( ̄_ ̄)/

しょうがない。明日は紅白戦するか。

投手の肩ってのは不思議なもんで、7回なら7回、3回なら3回に合った肩に
なってしまっていて、3回しか持たない投手が4イニングス目に入ると・・・

いきなり打たれる!

なのでエースには7回をちゃんと投げられるように指示するのです。すると、
そのエースはブルペンで毎日7回にあたる投球数を投げることになる。

ところが罠がありましてな。

ブルペンで100球投げるのと、練習試合で100球投げるのと、公式戦で10
0級投げるのとでは、天地ほどの開きがあるのです。

漫画『ドカベン』で、監督が新人の投手に「ブルペンの300球は試合の50球
程度と同じぐらいでしかない」と言う場面があります。

実際にブルペンの300が試合の50なのかどうかは専門家ではありません
ので、僕にはわからないが、その発言を水島さんがさせたのはわかる。

なぜならブルペンにはバットを持った打者がいない。

仮にダミーで立たせたとしても、その打者は打たない。

練習試合でも、仮に打たれたってそれで野球が終わるわけじゃない。単なる
練習試合なので、公式戦までに調整すればいいのです。

ところが公式戦では1球が命取りになる。1つの四球が命取りになる。力む。
ストライクが入らない。やばい!

こういうメンタリティーをどこかで作り出さないと、公式戦に弱いチームになり
ます。だから各監督さんたちは選手たちを練習の段階から追い込む。

バント練習で1つ失敗した選手に10キロほど走らせる。

シートバッティングで四球を出した投手にその後数時間走らせる。

スポーツを知らない人がこういう場面を見ると、あの監督の指導は、指導で
はなくて体罰じゃないかと思うかもしれませんが、それは違います。

ここで四球を出したら走らされる・・・あんなには走れない・・・やばい・・・

こういうメンタリティーを作り出すのです。それが練習なのです。練習のため
の練習をしていても、公式戦では勝てませんからね。

模試だって同じです。確かに模試は模試でしかない。ダメでも復習すればい
いし、模試の結果と入試の結果は必ずしも直結しない。

だけど入試を受験する際のメンタリティを模試の時から持てたとしたら?

こんなに受験本番に強い受験生はいないということになるわな。

逆によく聞かれることですが、国公立大本番のために、模試がわりに私大を
受験したほうがいいのかということです。

最初から模試がわりというメンタリティで臨むなら、受験しても意味がない。
合格してもここには来ないと思いながら受験するなら、模試以下になるわな。

普段の勉強の際にも、例えばセンターパックなどを使って、時間をはかって、
いろいろやると思うけど、大事なのはそういう環境以上にメンタリティやな。

これはあくまでもセンターパックなんやという意識があれば、そりゃダメだ。

そろそろ本番と同じ心構えで勉強したほうがいい。それが受験本番に強くな
る秘訣なのだ。本番の疑似体験を重ねることが何より大事なのだ。

僕にメールをくれた守屋さん、そういうわけなので、本番に強くなる秘訣につ
いて書いてみました。さて、そろそろ練習に行ってきますね。

 

(追記)この大会で公式戦1勝目をプレゼントしてもらえるのかな?
     選手諸君、期待しとるよ。練習のための練習じゃ意味がないぞ。

 


kimutatsu

語彙力と文法力を定着させるには

Posted on: 2009年10月24日(土) 1:33

沖縄の牧志公設市場

沖縄に行きたい・・・ついでに言えば、沖縄に住みたい・・・タヒチに住むとなると
さすがにちょっと病気の時とか大変そうやけど、沖縄なら大丈夫やろう。

中間考査の採点が進んでいくが、今回も平均点は80点を大きく越えそう。
否、下手すりゃ90点を越えるかもしれん。それは無理か・・・でもかなり高い。

決して簡単な問題ではないし、中2なのに過去完了進行形まで教えているので
定着させるのに今回はかなり時間がかかった。

今回の試験範囲一覧。
●時制全般(現在形から過去完了進行形まで)
●V+O+to do(tellやaskやwant)
●関係代名詞(whatと複合関係詞除く)
●分詞全般
●不定詞の意味上の主語
●疑問詞+to do
●間接疑問

文法と単語の力がどうすれば定着するのかを考えましてな。

いや、もう十何年も前に。

カラオケで歌を歌うのに何度か練習して、90点台を取れるようになるためには
どうすればいいのか・・・ということから考えを波及させまして。

そこから単語力と文法力を定着させるのには、どうすればいいのかを、考えて
考えて考えて、今まできたといっても過言ではないわ。

そして失敗を重ねて参りました。

が、やっとたどり着いた気がする。今教えてる66回生の生徒たちは幸せやと、
自分でも思う。確かに大変やとは思うけど。

でもこの方法なら定着する・・・という方法を見つけたからで、それに従って勉強
すれば、否、授業をすれば、そして彼らが僕についてきてくれさえすれば、間違
いなく語彙力と文法力はつく。

はずだ。

先生方対象の講演では何度か話をしたんやけど、あまりブログには書かなかっ
たのは、どう書いていいのかわからなかったからだ。

『ユメタン』を使うようになって、生徒たちは物凄く苦労してるけど、物凄く覚える
ようになり、しかも忘れないというお便りやメールを非常に多く頂くようになった。

ありがたし。

教員は妥協すること勿れ。生徒の悲鳴(「悪魔や!」「うげー!」「1週間100語
なんて多すぎる!」その他もろもろ)を快感に感じつつ、卒業時に「あれだけの
勉強をしたんやから落ちるわけなかろ」という自信を植えつけるべきやと思う。

どうやったら文法センタードな定期考査で平均点がこんなにも高く取れるのか、
考えてみた。自分の授業の何が効果的やったのかを。

そしてやはりあのやり方が間違ってなかったんやなと思うブログに出くわした。

敬愛なる前田先生のブログです。

結局、参考書ってのはあくまでも参考書なのだ。

野球の本を熟読するのはいいが、実際にそれを練習や試合で何度も出力する
選手こそが上手くなれるのは言うまでもない。

前田先生のブログを読んで、自分の考えが整理できた。先生、そのとおりです。

文法と単語の力を定着させたい人は、どうぞこちらをお読み下さい。

例えば今回「時制」の定着をするために、再テストも含めれば何度小テストを行
ったかわからんぐらい行った。手を変え品を変え。

あるときは和訳テスト。あるときは誤文訂正。あるときは動詞の形を変化させ、
あるときは穴埋めをさせ、あるときは英作をさせた。

最初は過去進行形と過去完了進行形の違いがわからなかった生徒たちやった
けれども、間違う生徒のほうが少なくなってきたのは、たぶん10回目ぐらいの
小テストの頃やったと思う。

時制だけで10数回。授業開始とともに5分のテスト。隣同士交換で答え合わせ。
回収して記録。落ちたら明日頑張ればいい。追試もする。追々試もする。

でも理論は教えてあるので、もう補習はしない。やるのはテストのみ。追試と。

結局、文法も『ユメタン』と同じ方式でやればよかったのか。出力を増やしたの
が効果的やったのか。そうか・・・

つまり結局は形を変えて反復するのがいいのだ。

高校英文法に昨日から入ったけど、同じ方法で生徒たちの文法力をアップさせ
ようと思う。そして『ユメタン』を使って語彙力をつけさせよう。

鉄板の英語基礎力をつけさせよう。これだけやって不合格になったら、そりゃあ
しょうがないやろうと思えるぐらいまではやろう。自分が納得するまでやろう。

生徒たち、ついてきなされ。

もう夜中の1時半を大きく回ったので、採点を止めて、執筆活動に入ります。

あと1時間だけ頑張ろう。起きたら野球の練習。久々にフォーメーションの練習
をやろう。選手たちには理論は伝えてあるので、後は出力あるのみ。

それはそれとして、生徒諸君、語彙と文法は早いうちに定着させないと、あとに
なって異常なほど苦労するぞ。できれば高2の終わりまでにやっとこうぜ。

そして高3は多読と多聴に徹するべし。がんばれ。

 

(追記)前田先生、ありがとう。頭の中がすっきり晴れました。

 


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