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ぐうたら道

2025.05.02(金) 10:00

5月2日。灘校時代は今日と明日が文化祭で、朝早くから夕方まで職員室で同僚たちとだべっていたが、今では出勤どころかゴールデンウイークでさえも無関係である。脳の奥から働け働けという野太い声が聞こえてくる。朝から文章を書いている。

ゴールデンウイークぐらいゆっくりしてくださいとFacebookにコメントをくださった優しい先生もおられるのだけれど、そんなわけでGWどころか盆や正月でさえもゆっくりしようなどという気分にはならない。

お墓参りに行くといつもご先祖様から「いつもゆっくりしとるやないか!」と怒られる。脳の奥から聞こえていると思っていた声は、もしかすると仏壇の奥からなのかもしれない。いずれにしても、皆さんが思っておられる以上にぐうたらな生活を送っている。

そうは言っても出版社にお勤めの方々からのプレッシャーは相当なもので、今は品川あたりからいつも監視されている気持ちである。いつもは笑顔のアルク植元君が、もしも原稿を送らないと眉間に皺を寄せてがぶりよりで迫ってくる気がする。身の安全のために最低限の仕事をしよう。

そのうち麹町あたりからもプレッシャーを与えられそうな気がするが、そうなる前に企画書を幾種類か用意しておくことにしよう。まるまるの続編をと言われても、もう書くことが残っているとは思えないのだけれど。

勤め人時代に身についたワーカホリックは、今もなお化繊の肌着みたいにとろんと体にまとわりついている。作家と教員のあいだを行ったり来たりしているせいもあるのだろう。遠藤周作先生のごとくぐうたら道を完全に極めるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

木村達哉

追記
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