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私大に行くとこれだけかかる

2025.05.04(日) 04:00

5月4日。昨日だったかのニュースで知ったのだけれど、私大教連が2024年に私立大学に入学した新入生の世帯年収を調べたところ、平均1005万8000円だったそうだ。東京圏の大学に通う学生の保護者にアンケートをとったのだろうけれど、世帯年収ということだから共働きの両親の所得を合わせて1005万円ということだろう。

また、受験から入学までにかかる初期費用は231万4781円で過去最高額。そして、大学の初年度にかかる費用は、自宅生と自宅外生では異なるが、後者だと313万6481円。

子どもは「国公立大学は無理そうなんでぇ、私大に行きまぁす」と気軽に言う。しかし、こういう数字は教えておくべきであるし、当然ながら親は知っておくべきだ。気軽に「私大に」などと言っていい数字ではなかろう。加えて、私大は授業料以外にもけっこうなカネがかかる。

行けるなら国公立大学へ行って親孝行したほうがいいのではないか。灘校生は「うちの家は絶対に国公立大学です」と面談で言うのが多かったし、私大は受験さえしないというのが大半であった。親がちゃんと言って聞かせているのだろう。能力が低いなら努力でカバーするしかない。中学生の頃から準備すれば、この少子化の昨今、国公立大学の定員内に入るのはさほど難しくはない。

ちなみに我が家の息子と娘も私大であった。息子が大学3年4年、娘が大学1年2年のときは本当に大変だった。突然(郵便物というのは突然届くものなのだけれど)授業料の振込用紙が届くのである。二人合わせると130万円ほどではなかったか。年に二回届く悪魔である。

灘校の給料だけではとても払えるものではなかった。子どもはそういうことを知っておいてほしい。親は君たちが思っている以上に大変なのだよ。それに、もしかすると君たちにだってそれを経験する未来が待っているということも知っておこう。そのうえでしっかりと努力するべきだ。行ける大学でいいですと気軽に近くの私学を選ぶと、4年間親は泣くぞ。

木村達哉

追記
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