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議員と職員を対象に講演を

2025.05.17(土) 12:00

5月17日。この時期の沖縄は暑いうえに湿気が半端ない。不快以外のなにものでもない。できれば外に出たくないので、部屋で書き物をしているが、そうすると動かないので太る。沖縄は太っている人間が多いが、明らかに気温と湿度のせいであり、その方が悪いわけではないように思われる。

そんななか、沖縄県町村議会議長会の方からご連絡を賜った。以前、沖縄県や福島県の高校生こそ東京大学を目指し、東京にいながら故郷の問題を解決していかねばならぬと書いたのだが、それをお読みになったとのこと。ついては沖縄の議員や職員を対象に講演をしてもらえんかという依頼であった。

山口県の萩高校を毎年訪問しているが、瀬戸内海側から日本海側に抜ける道は、一般道を走っているのに高速道路じゃないかと思うぐらいである。スピードを出し過ぎないように気をつけねばならない。伊藤博文、山県有朋、桂太郎など、総理大臣経験者を8人も輩出する県だとこうなるのかといつも驚かされる。

言うまでもなく、有力な政治家や官僚になるのに東大を出ていなければならないということはない。ないが、手っ取り早いのである。地方大学の場合、同じゼミに政治家や官僚を目指しているというケースはあまりない。一方、東京大学の場合は、最近はで官僚志望が減ったとはいえ、それでも毎年100名以上がキャリア官僚になる。隣に座っているクラスメイトや部活動の先輩が官僚になっていくのを見るという点で他大学とは違う。それは灘校にも言えることである。

沖縄にいて故郷を良くしていくというのもいい。しかし、東京から故郷を支える人材がいなければ、基地問題や原発問題を解決することはできないだろう。阪神淡路大震災のとき、そりゃ地元の人間は頑張ったけれども、やはり東京にいる兵庫県出身者の努力を忘れてはならない。

教え子の官僚たちに聞くと、沖縄や福島の出身者には会ったことがないと言う。どうしても東京や神奈川の出身者が多いらしく、そうなると地元の問題には疎くなる。政治家も頑張るだろうが、日本丸を動かしているのは実質的に官僚であり、一部の本当に力を持った政治家たちである。

2月に講演をすることが決まった。まだかなり先ではあるが、90分も持ち時間をいただいているので、飽きさせないように、議員たちに居眠りさせないように、考えて準備を進めていこう。

木村達哉

追記
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