6月14日。新潟でアルク主催セミナー。新潟はほとんど毎年訪れているので、移動手段も宿泊場所も「勝手知ったる」である。伊丹空港から新潟空港に飛び、その後はレンタカー。空港から新潟駅はあっという間である。
新潟といえばコメや日本酒という印象はあるのだけれど、ラーメン県としても有名である。県民のラーメン消費量はかなりのもので、毎年のように山形県民と一位二位を競い合っている。県内を走る国道8号線や弁天線沿いにはラーメン屋の看板が立ち並び、どこに入るか迷うのもいつも通り。
インターネットの人気ラーメンランキングを調べると「まごころ亭」というところが一位になっていたので、アルク植元君と本店へ。まだ11時半過ぎだというのに長い行列ができていた。列に並ぶのは大嫌いだが、せっかく来たのだし、セミナーは15時からだからと並ぶことにした。植元君に「今まで食った味噌ラーメンの中で一番です!」と言わせるぐらいだから、相当美味かった。
ラーメンの話ばかり書いた。肝心なのはセミナーである。日本の英語力は世界でもかなり低く、昨年は中国に次いで92位だった。こんなにも小学生の頃から学校で授業をしたり英検を推奨したりしているのに駄目。ということは、小学校英語も英検も駄目ということだと気づくべきではないか。
それらにカネを使うのは経済にとって悪いことではないのだろうが、英語学習という点ではまったく意味がない。対策ではなく、英語が話せて世界に通用する人材を育てるのには「骨太の英語学習」が必要なのである。大阪府などは英検協会と癒着しているが、そんなことをしているから駄目なのだと断言できる。
先生方には、ではどうすれば英語が話せるようになるのかを考えていただいた。メカニズムを理解せず、やみくもに努力のようなことをしていても伸びない。どういう勉強をしなければならないのか、ご自身の指導はどうかということを、私が説明するというよりも、しっかり自分事として考えていただいた。
新潟県だけでなく、山梨、山形、茨城、長野といった遠方からも先生方がいらっしゃった。問題は、文科省の定めるシステムもさることながら、こういう勉強会にいっさい参加せず、生徒の力を伸ばせていないのに現状維持に甘んじている教員たちなのだ。熱心な先生方には期待したい。
木村達哉
追記
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