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あたまをくものうえにだし

2025.06.20(金) 10:00

6月20日。沖縄で十年ほどか、部屋を借りていたのだが、それを引き払ったのが11日。当日のブログに書いたとおり、なにも沖縄の活動をやめるわけではない。必要なときに沖縄に戻って、ホテルで過ごすことにしたのである。代わりに富士山のふもとに小さなアパートを借りて、執筆に打ち込むことにした。

今日が荷入れ。それにしても引っ越し屋というのはすごいものであるな。あんなにもでかい食器棚や冷蔵庫をひょいと持ち上げる。重いものを持ってレースをするお祭りがあるが、ああいうのに出れば間違いなく優勝できるだろうと思いながら、彼ら彼女らの仕事を邪魔にならないよう眺めておった。

段ボール箱はさほど多くない。沖縄の部屋では入っていた冷蔵庫がこちらでは大きすぎて邪魔になるというので、その引っ越し屋の斡旋で少しちいさめのものを買うことにした。痛い出費だが、こればかりはしょうがない。沖縄からの引っ越し代は、当初の査定の半値になった。予想していた額を考えれば安いものだ。

引っ越し屋が帰ったあと、さっそく家族で散歩をした。生活のなかに富士山があるというのは思いのほか良いものだ。部屋の窓から見えるわけではないのだが、この画像はアパートから歩いて3分か4分のところにある薬局の前である。吾輩の背中に富士山が見えているが、これが日常になる。

西宮の自宅と富士の部屋をいったりきたりする生活が始まる。自分でも驚くほど気持ちが高ぶっている。空気と水が美味しいし、心なしかぜん息の具合いもよいように思う。移動が車で4時間も5時間もかかるので大変ではあるが、それを補って余りある素敵な場所だ。

明日は静岡の塾や学校や英語合宿施設の先生方が吾輩と妻のために集まってくださるらしい。空気よし、食い物よし、水よし、そして人よし。17時になると地域では「富士山」のメロディが流れていた。あたまをくものうえにだし。公園で遊んでいた子どもたちがふと富士山を見上げ、そろそろ家に帰ろうぜと言って走り去っていった。

木村達哉

追記
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