7月4日。アメリカ独立記念日にアメリカにいるのは初めてである。昨日のポストにも書いたが、特に外に出て楽しくて楽しくてたまらんなぁというようなことをしとるわけではない。日本にいるときと同様に、なんとなく散歩し、なんとなく本を読み、ホテルに戻ったらノートやPCに文章を書く。なんということはない。No big deal.である。
海外旅行をするのだけれど、住んでいるように過ごしたい。昼食以外は外食はせん。住んでいたいのである。外食のカネをけちっているわけではない。それよりも生活を楽しみたい。自転車を借りて街を颯爽と走るのもいいな。しかし、やはり歩きたい。旅先では、移動速度は遅ければ遅いほどいい。
そういえば思い出した。何度目かのロンドン3週間を、吾輩は地下鉄やバス、タクシーなどを一切使わずに過ごした。最初の数日間で42.195kmを歩いた。遠くまで行ったときは帰りが大変だったが、意地でも交通機関を使わんかった。真夜中のオクスフォードストリートを歩くのも楽しかった。帰国したら5キロほど体重が落ちていた。
大英博物館近くのホテルに泊まっていた。ユーストン駅はターミナルで非常に賑わっていたが、それを横目にリージェンツ・パークからアビーロードを抜けて、ぶらぶらとノッティングヒルへ。疲れたらコーラとサンドウィッチを買ってハイドバークやセントジェームズパークで休んだ。ウォータールー駅からはさすがにユーロスターに乗ったが、パリでも歩き回った。
さすがに今はそんなことはできん。それでもできるかぎり歩きたい。何歳まで歩けるのかわからんが、Gakkenの本ではないけれど、地球を見て歩き回りたいと思う。若い頃はぜん息がひどく、そうしたくてもできなかった。今はいい薬ができて、しんどくなったらポケットに入れている吸入器をとり出せばいい。
ちなみにこの秋はヨーロッパを歩くことにしている。今の吾輩に必要なのはカネではなく、歩けるだけの筋力であり、脚力である。旅行を楽しむためにも、あまり酒を飲まず、毎日の筋トレとウォーキングは継続しよう。そして、幸せな人生を生きて、いい仕事をしよう。
今日もあちこちを歩き回って疲れた。妻もぐったりである。が、極めて心地よい。シャワーを浴びて湯船につかり冷えた炭酸水を飲んだら、持ってきた小池真理子の『恋』を読みながら寝落ちするとしよう。明日も歩こう。
木村達哉
追記
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