7月7日。吾輩のFacebookやインスタをフォローしてくださっている方々は写真をごろごろアップしとるのでご存じだと思うが、夜にビーチに行ったら野生のアザラシがおった。日本ならば大騒ぎになっているところだろう。メディアや野次馬が殺到し、アザラシはおちおち眠っておれんというところだろう。
が、ここでは吾輩を含む観光客がスマホで写真を撮るだけ。現地の方々は、またかとでも言うような目線を投げかけるのみである。観光客のひとりが近づこうとしたが、ビーチ沿いにあるレストランの女性店員が「近づくな!」と一喝した。こういうところは学んでいい。
翌朝に行くと、奴はまだ寝とった。夕方になってもぐーすか寝とる。死んどるのかと思ってじっと見ていると、たまにブホォと大きな鼻息をもらす。生きとる。知らないうちに立札まで掲示されとった。こういうところは実にいい。
日本は大好きである。暮らしやすい。安全である。なにより医療アクセスが極めて良い。
が、もしも海外で日本と同じように暮らしやすくて安全で医療アクセスが良い国があるとすれば、もしかしたら移住するかもしれん。特に動物に関して言えば、海外はどこへ行っても寛容である。日本は厳しすぎる。
それと話題は変わるが、ふくよかな女性がぴちぴちのTシャツを着て、へそを出して歩いとる。両方の二の腕に「家族」とタトゥーを入れた家族連れの男性が、おそらくアメリカの現地人だと思うが、ベビーカーを押していた。見た目はヘビー級のプロボクサーでサングラスをかけとるのでいかついのだが、「家族」のタトゥーには笑顔になった。
要するに、日本人みたいに人の目を気にしとらん。
誰が何を思うかなどくそくらえだとえらそうに言いながら、いつも誰かの目を気にしているのが日本人である。見た目も思想も誰か基準になっている。他人の目などどうでもいいと心の底から思っている海外の人たちのことは、真似てもいいんじゃないかと吾輩は思う。
そろそろさくらに逢いたい。明日帰ろう。
木村達哉
追記
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