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講演準備

2025.07.18(金) 11:00

7月18日。明日明後日と連日講演なので、本日は資料作り。と言っても午前中はクリエイティブな仕事を、午後からはそうでない仕事をすると決めている。資料作りはどちらかと言えば、微妙なところだけれども、後者である。吾輩にとっては文章の執筆をするのが午前中という意味なのである。午後からしっかり資料を作った。

灘校を退職されて今は講演が仕事ですかと尋ねられることがある。いやいや、とんでもない、あんた私の講演料を知らんからそんなことを言うのですわと返事をする。拙著の採用校はだいたい3万から5万(プラス宿泊費と交通費だが、それらは確定申告では必要経費なので学校にとっては痛くも痒くもないはずだ)、不採用校はその倍ほどである。

吾輩の仕事はあくまでも文章の執筆である。企画が通った書物とそうでないものを合わせれば、現在は五冊の執筆を抱えている。加えて、今年から通い出した大学の課題がある。週に原稿用紙何枚もの小説を書かねばならない。さらに、とある文学賞に応募することにしているので、それもせねばならないのだ。

私淑する浅田次郎先生が、旅先で執筆をするのに憧れていたが、取材はできても執筆まではできんものだと書いていらっしゃった。吾輩の場合、浅田先生ほど好奇心が強い訳ではなく、旅先でもあまりうろうろすることはない。思いついたらパソコンを開けてすぐに書き始めることができる。

ところが講演の場合、喋ったりサインをしたりという仕事があってそれなりに疲れる。歓待を受けると心は浮き立つものだが、体は正直である。さらには移動がかなり疲れる。特に現在のようにくそ暑い時期は、会場に到着しただけで疲労困憊になっとるときがある。

講演が入っている日と翌日は、したがって仕事にならんのだ。仕事にならんからといっても締め切りは待ってくれん。あまり多くの講演を入れないようにしているのはそういう理由である。無理のないようにしなければ作家としての矜持にも関わる。

ま、そうは言っても講演のマネジメントをしてくれとるアルクの植元君から連絡が入ると、まあいいかと思いながら受諾するのがほとんどなんやけどな。いつまでもできるわけじゃないしな。子どもらや先生方に喜んでもらえるならと思って、今日の午後は講演の準備に勤しんだ。

木村達哉

追記
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