7月23日。先週の水曜日だったかに吾輩の新刊が出たのは書いたとおり。『まるまる反復英文法総復習BOOK(標準)』は東北楽天ゴールデンイーグルスのカラーだと、東北地方の先生方や楽天ファンの先生方から喜んでいただいているらしい。
が、東北より九州で動きがあった。三省堂の九州担当から連絡があり、まだ見本誌を届けてもいないのに採用の予約が入ってきているとのこと。信用していただいているのであれば嬉しいが、もしかしたら基礎編が終わったので次のレベルをとお考えなのかもしれん。とにかくありがたいことだ。
吾輩の知り合いの先生方約500名をエクセルで一覧にし、三省堂には渡してある。この先生方にはいち早く届けてくれという意味である。届きましたというご連絡がそろそろと入り始めている。これは良いなと唸る方もいれば、こりゃ駄目だなと嗤う方もいよう。いずれにしても手に取っていただかんと話にならん。
現在は教え子の出版社から出す予定の本を朝からがしがしと書いているが、三省堂からも次作の依頼が届いている。一冊でいいから本を出したいと心から願っていた二十代の吾輩が、別の出版社から依頼が来ると寝る時間がないぞと焦るぐらい仕事を頂けるようになった。
あの頃は西大和学園から帰宅すると、ひたすら書院に向かっていた。若い人らは知らんだろ。そういうワープロがあったのだ。書いてはフロッピーディスクに保存し、世に出ることを願いながら次の作品に移るという日々であった。出せるかどうかわからん1冊200ページの執筆はかなりつらかった。
初めて本を出したのが42歳のとき。今年で二十年になる。産みの苦しみを朋友のMr. Evineといつも語りながら飲んでいるが、執筆中の痛み苦しみは相当なものである。どうしてこんな仕事を始めてしまったんだろうと後悔してばかりいる。なのにひと仕事終えると次作に向かうのだから、ひと言で言えば変態である。
最近ではすっかり変態道を極めてみるのもいいなと思うようになった。こんなのと暮らしている妻は大変だろうな。しかし、やるからには徹底的に極めてみたい。今までになかった破天荒な変態的物書きでありたい。そう思って毎日阿呆みたいに書いとるのだ。
木村達哉
追記
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