7月30日。昨夜の余韻が二日酔いという形で残っている。あまり量を飲むほうではないが、昨夜はビールに始まり、日本酒やウィスキー、はたまたジンライムだったかジンリッキーだったか忘れたけれどもその手のものを注文しては飲み続けた。
目の前に江國香織さんがいらっしゃる。それだけで気持ちの高揚を抑えることができなかった。彼女と編集者の木葉さんの言葉をすべて手帳に書きたかったがよしておいた。そのぶんお顔をずっと見ていられたのは幸せだった。目の前でメモをとっている人間がいると江國さんたちもセミナー講師の気分になり、楽しさが半減していただろう。
妻も二時間ほどしか寝ていないと言う。ホテルに帰ってシャワーを浴びたのが朝3時だったか。後は帰宅するだけなのだけれど、せっかく東京に出たのだし、三越本店でやっている匠の技展を見たいと彼女が言うので足を運ぶことにした。立派な鞄や着物がずらりと並んでいたが、とても吾輩が手を出せる代物ではない。木の皮で編まれた栞を2つ買って羽田にむかった。
羽田に着いても江國香織さんとの時間について話してばかりいた。
吾輩、もっとがんばらなあかんな。ほんまにそう思った。阿呆な動画を視てケタケタと笑っとる場合じゃない。たくさん読んで、おそろしくたくさん読んで、もっともっとたくさん読んで、そして文章を書かねばならん。いくら時間があっても足りんわ。
教え子の園田涼のおかげで、心揺さぶられる二日間となった。今日は軽い二日酔いと睡眠不足とでもぬけの殻右衛門になっとったが、明日からはしっかりと生き直そう。
木村達哉
追記
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