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早く始めたからといって

2025.08.08(金) 10:00

8月8日。パチパチ。そろばんの日である。小学生の頃はそろばん教室に通っていた。何級だったかな、4級か3級かだと思うのだが取得した。暗算もやっていて、そろばんと暗算は得意中の得意だった。まさに今は昔。

早くから始めると得意になるよなんて小学生英語に関して聞くたびに、そんなことはないと確信を持って言える。我が身が証明しているからである。そりゃあのまま珠算なり暗算なりを続けていたら、灘校の生徒みたいになったかもしれん。が、高校に入ってからの数学は、目を覆いながら溜息ばかりついていた。

逆に英語を真剣に始めたのは高2秋である。祖母が死んで、それを号砲にした。1年後、吾輩の英語の偏差値は80を超えていた。ある模試では全国2位になった。気合いを入れればそんなもんである。

講演などでは言うているが、英語ができたからといって幸せになれるわけではない。日本人が日本語ができたからといってみんなが幸せになれるわけではないのと同じである。英語や国語や数学はツールなのである。それらを使って何をするのやというのが大事なのであって、英語だけができたってあまり意味がない。ネイティブにはぼろ負けするのだから。

先日、光塾で講演をしたが、その際に何人かの生徒たちが自己紹介を英語でしてくれた。将来は医師になると言った子、CAになると言った子、デザイン関係に進むと言った子、さまざまであった。英語ができればNYでも医師ができるし、CAはうってつけだろうし、デザインも然りである。要は、英語は道具なので、それを使って何に役立てるのかを考えねばならん。

吾輩の場合、英語の教員をやりながら物書きになった。教員は免許さえあれば、仮に灘校を退職したってフリーでできる。英語という道具を錆びつかせないように気を付けていれば、教育畑で生きていける。英語を使うという点では物書きのほうがよっぽど使っている。

いずれにしても「早く始めるとそのぶん」というのは嘘である。なんなら吾輩に小数点や分数がいっぱい入った算数の計算をやらせてみればいい。小学校2年生か3年生から毎週2回もそろばん塾に通っていたのに、手も足も出んから。要は早くから始めたって続けないとまったく武器にはならん。

木村達哉

追記
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