8月17日。毎日FacebookとXとInstagramを更新し、メルマガとこのブログも書いているが、本業は物書きである。SNSその他は仕事ではない。吾輩たち物書きは文章で食い扶持を稼いでいるのである。そこを間違えるとどえらい目に遭う。
SNSやメルマガをしこたま書いとると、なにか仕事のようなことをした気になる。発信というのはその点で恐ろしい。物理的な意味での仕事量は高いからである。いたずらにフォロワー数を増やそうとしたり、自称インフルエンサーの発信をリポストしたりしても、自分の価値に変化はない。
価値に変化がないのだから、それによって評価が上がったりカネが儲かったりということは絶対にない。たまにめちゃくちゃラッキーな方が本を一冊出せる程度である。それにしたって、大した評価にもカネにもならん。大切なのはしっかり勉強し、しっかりと仕事をすることである。
と、自戒の念を込めてここまで書いた。
吾輩の場合、生来の野良につき、人からやれと言われなければやらん素敵な体質をしとる。かと言って、高校のときのようにやれと言われ過ぎると絶対にやらんという面倒な性質でもある。結局なんもやらんのやないかと言われそうやが、自分でやるぞと決めた、つまり自分と約束したことは必ず守る。他人との約束は破ってもかまわんが、自分とのそれは守りたい。
そんなわけで、いついつまでにこれを終わらせるという約束を自分と交わすことにしている。ならばしょっちゅう自分と約束すればいいではないかと言われかねんが、自分と約束をするかどうかには熟考を要する。こんなことを約束してしもてほんまに大丈夫か、とじっくり考えるのである。
英語の読書や音読などは仕事というより生活の一部である。歯磨きと同じで、やらない日はない。問題は「仕事」である。依頼された仕事の中にはあまりやる気を刺激しないピースだってある。来月末までにお願いしますと言われ、承知しましたと返事をしたにも関わらず、いつまで経っても最初の文字が書けないこともあるのだ。
計画を立てる。それを手帳に書いていく。今週末はここまで、来週末はここまで、といった具合である。上手く事が進まないのは当然であるから、その場合にはリライトする。受験生の勉強計画のようなことを還暦を過ぎてもやっているということやな。しかし、おかげで毎年こうやって本を出すことができとる。
SNSやメルマガは、その点で気晴らしである。気晴らしで飯は食えん。
木村達哉
追記
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