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文理選択の極意

2025.08.20(水) 05:00

8月20日。あまりにも暑いので静岡に移動した。夏は暑いのがええんやと父がよく言っていたが、暑いというより暑すぎる。美しいのは良いが、美しすぎるのは人工的で気持ち悪い。何事も過ぎるのはよくない。富士山のふもともそれなりには暑いが、それでも朝夕はかなり涼しい。

22日、KID’S ENGLISH主催で「文理選択の極意」という演題のオンラインセミナーを開催する(こちら)。メルマガにはすでに何度かリンクを貼り付けたが、極めてたくさんの方がお申し込みになっている。生徒と保護者のみならず、先生方も学ぼうとされているのは素晴らしい。教員が昭和脳のままでは生徒が被害に遭う。

数学ができないから文系、英語が苦手だから理系。こういうマインドだとえらい目に遭う。たとえば、心理学や経済学を学ぼうとすると統計や微分積分が必要である。理系はどの学部学科に進もうとも英語は必須アイテムで、AIの力を多少借りてもいいけれども、AIが作った英文をそのままコピペするととんでもない目に遭うだろう。

農学部へ行くと農業に従事するんじゃないかとか、法学部へ行くとみんな弁護士や裁判官になるんじゃないかとか、医学部へ行くと無条件で医者になるのでしょとか、ほとんどカオス状態で、もうちょっとまともな知識を持っておいたほうがいいんじゃないかと思うことばかりである。22日はどの学部へ行くとどういう就職先が考えられるのかも含めて説明する。

吾輩の場合、スティーブ・ジョブズ同様、非常にラッキーだった。人生の方向性は中学生のときに決めていた。文系理系のどちらに進むにしても、物書きになると決めていた。学部を文学部にするか理学部の生物学科にするかなどを決める程度であった。社会学部に進み、社会についてより深く学び、ジャーナリストになって物書きにもなるという手もあった。物書きになるのに学部は関係ない。東野圭吾さんは理系学部出身である。

自分が進む人生の方向を間違えてしまうと、けっこうな遠回りをすることになる。それが悪いことだとは言わないけれども、あまりにも遠回りしているうちに夢を腐らせてしまう人たちがいるのも確かだ。自分も物書きにと思って遠回りしているうちに、もうどうでもいいかなという気分になったりだとか。

22日に吾輩の話を聞く生徒たちには、人生を考えてもらおうと思っとる。人生を考えずして文も理もない。エンジニアになりたいから情報系に行きたい、厚労省の官僚になりたいから医学部に行きたい等など、こういうふうに生きたいからこういうことを学びたいというふうに考えられるようになれば、その結果として遠回りすることになったとしても、後悔はすまい。

木村達哉

追記
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