8月23日。今月頭に講演をした静岡市の光塾を経営する望月先生ご夫妻にごちそうになった。吾輩の著作をかなりディープにお使いくださっている関係で、同塾の顧問にならせてもろた。顧問やらアドバイザーやらと言っても特に何をするわけでもない。顧問料も頂戴しとらん。なんか助けになるならしますよということである。
先日の講演料も固辞したのだけれど、せめて晩ご飯をおごらせてくれとの申し出があり、それならと受け入れた。静岡駅近くの寿司屋に妻ともどもご招待たまわり、極めて楽しくて有意義な時間を過ごすことができた。
齢を重ねると失敗したり上手くいかなかったりした記憶ばかりが脳のあちこちに残っている。第一志望の高校にも大学にも入れなんだ。就職した会社を1年で退職して学校の教員になったのはいいが、その会社には多大なるご迷惑をおかけした。教員になったらなったで、今度は授業が上手くいかんかった。ここには書けないのも含め、ようこれだけ失敗したなということばかりである。
大して能力の高い人間ではないのだが、それでもこうして力を貸してくれと言っていただける。人の縁の不思議さとありがたみやな。学校にしても塾にしても教育系企業にしても、顧問になってくれとかアドバイザーに就任してくれとか声をかけていただくが、そのたびに吾輩には何ができるんやろと思ってばかり。うまく使ってくださればと願う。
「灘校の」が取れて「木村達哉」だけになった。「灘校の」がほしい人たちにとっては無縁の存在になったなと思っていたら、多くの方々から「灘校の」には興味がないんですわとか、「灘校の」があったから逆に頼みにくかったんですわとか、言っていただくようになった。
個人の経験や知識がお役に立てばいいなと思う。講演ではむしろ西大和学園時代の話をすることのほうが多いが、灘校時代の話や使用教材など、さまざまな具材を隠さずに紹介するようにしている。あとは先方がどのようにそれを料理するかなのだろう。
今日は極めて楽しい時間を過ごした。いただいた日本酒が内臓に染み入った。美味しい美味しいとずっと言うとった。
木村達哉
追記
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