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津久井先生ご夫妻にお力添えいただいて

2025.08.31(日) 01:00

8月31日。締め切り日だった。今回も一週間以上前からプロットを考え、登場人物を練り、起承転結を入れ替えなどしてきた。通っている大学の先生に提出する小説の課題である。自分で言うのもナンやが、こうすればいいのかという型がわかってきて、少しは楽になった。とはいえ、である。

今回は火曜サスペンス劇場タッチの小説を書いた。それなりには書けているのだけれど、残念ながらこのままだと薄いのがわかる。なにしろ法律の知識に欠けている。留置所やら書類送検やら検察庁に送るやらの意味がイマイチよくわかっていない。どういう犯罪を犯せばどういう処罰が下されるのかもわからん。

ここは取材をするしかないなと思い、兵庫県弁護士会会長でもあった木村達哉事務所顧問弁護士の津久井先生に連絡をした。いつものとおり、いいですよと気さくなお人柄がわかる返信が届いた。のだけれど、さすがにMessengerで取材をするなんてと思い、奥様と妻もまじえて作品を読んでいただき、目の前で法律の専門家としてのアドバイスを頂くことにした。というわけで、西宮北口駅近くにあるイタリア料理店。奥様の行きつけであった。

詳細を書くと今日のポストが大変な長さになるが、小説ってのは取材がないと深みが全くない作品になるなと改めて気づかされた。「ここで犯人が留置所に入っているわけなのですが、そうするとここは矛盾します」とか「そもそもこの小説、犯罪から何日経っているのですか」とか、思いもよらないお言葉を頂戴することになった。

学校を舞台にした小説を読むと、小説家の不勉強が目立つ場面に出くわす。とても読む気にならず、文庫本をゴミ箱に投げ捨てることになる。確かに小説はなんでもありなのだけれど、最低限の取材はしておかないと頓珍漢なことになってしまう。たかだか小学校の教員が爆弾を作るとか、それを復讐のために爆発させるとか。

小学生の頃からずっと小説三昧やったのに、書くとなると全然別物でちっとも上手く書けんものなんやなと思ってきた。4月から始まった大学も、最初はつまらんなと思っていた。それでもだんだん書けるようになってきたのは、おそらく書くことを意識して読み始めたからやろう。

江國香織さんから頂戴したアドバイスに従い、いくつかの文学賞に応募しよう。一定レベルを超えている作品であれば、受賞するかどうかは時の運とのことなので数を撃とう。

木村達哉

追記
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