9月1日。朋友のMr. Evineとは定例会と称して学期に一回か二回の会食を持っている。彼は大阪と神戸で「Evineの英語塾」を経営しているのが、それと同時に、ご存じだとは思うけれども、『中学英文法を修了するドリル』などの著作を持つ物書きでもある。
二人とも遅筆につき、編集者からはオマエラノンデルバアイジャナカロと思われているのに違いない。が、執筆は実に孤独な作業である。それを頑張るためにはこういう機会も必要なのだ。おうような気持ちで見逃していただきたく思う。
今回は灘校の三原先生が同席させてほしいということだったので、お誘いした。わしが退職する際に灘校に紹介申し上げた先生である。木村先生の代わりってめちゃくちゃプレッシャーでしょう!とEvine先生が三原先生に言うとったが、気楽にやればいいのだ。誠実に愚直に、そして使うべき教材を間違わねば、英語の成績ぐらいは上がる。
三原先生からは、執筆を始める際のメンタリティーだとか、そもそもそういう仕事を始めたときのきっかけだとかを聞かれたが、いずれにしても200ページを書き上げるのは途方もなく辛い仕事だし、きっかけといっても「ご縁」としか言えないようなものであった。あまりお勧めしないとお答えした。
が、もしも本を書きたいと言うのであれば、必要なのは…というような話をしたように思う。なにしろいつもこの定例会、ビールなりハイボールなり焼酎なりが交わした会話の記憶を邪魔しよる。三原先生からは「いただいたご助言を糧にして」とお礼のMessengerを賜ったが、あまり覚えていない。
なによりも楽しい会やった。明日からも頑張ろうかと思う。Evine先生からは定例会の頻度を上げましょうとの提案をいただいたが、そのためにはもっとしっかり仕事せんとあかんわなと思い、その旨を彼に返信した。考えれば、定例会の頻度を上げることで執筆の速度が速くなるなら、版元にとっても悪い話ではあるまい。
木村達哉
追記
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