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静岡市の英語塾主催にて講演

2025.09.06(土) 10:00

9月6日。静岡市のポピンズ英語教室とBFW Hubという二つの英語塾が主催する講演会に登壇。オーディエンスは小学生から大人の方々まで、約50名の皆さんであった。「人生の授業」と銘打たれた講演だったので、どういう人生を送り、どういう勉強をしていくのかを考える機会にしていただいた。

吾輩、小学生の頃から本漬けになっていた。スティーブ・ジョブズ同様、I was lucky.だったように思う。家が貧乏だったのがよかった。玩具はあまり買ってもらえなかった。両親がどういうつもりで子育てをしていたのかはわからん。弟を見るに、積極的に本を与えよう読ませようという気持ちはなかったのかもしれん。

ただ、本代だけは出してやると父から言われたのは今でも覚えている。近所の疋田書店という、おばあちゃんが一人でやっている小さいお店で本を買いあさった。本当に読んでるのかと疑われたのも覚えている。読んでいることを示したくて、読むたびに読書感想文を父に提出していた。原稿用紙も疋田書店で買った。

参加してくれた人たちには、吾輩の人生を語った。決して裕福な時代ではなかったし、特に生家は貧乏だったが、だからこそ比較的早い時期に、自分がしっかりしないと飢え死にする可能性があるんやないかと危機感を持った。わしは小学生だった。

勉強をしっかりしていたわけではないが、本を読んでいたのが奏功した。小学4年生のときには作家になりたいと思っていた。中学3年生のときにそれを決断した。どういう人生を生きるのか。それを決めないと何を勉強していいのかわからんじゃないか。プロ野球選手になるなら野球の勉強をとことんしていたのだろうが、吾輩はぜん息がひどかったのと背が低かった。野球は好きだったが将来の選択肢としては関心がなかった。

子どもたちには、もう生まれて10年も15年も経っているのにぼんやりと生きるなと語りかけた。自分で切り開いていかないと、親は先に死ぬぞ、と。最初は親から促されて参加していた小学生たちも、吾輩の言葉に耳を傾け始めた。きれいごとは一切言わんかった。ついでに英語の勉強法についても話した。

ポピンズ英語教室とBFW Hubという二つの英語塾の顧問にはなかったが、顧問料もなにもいっさい頂いとらん。それよりわしの著書を使っているのであれば、しっかりと勉強をして強い人間になってくれと皆さんに伝えたくて顧問になったのやと言うと、多くの親たちは嬉しそうに頷いていた。これからも語る機会があるかと思うが、最初の機会に、終わったのが遅い時間だったので空腹は辛かったが、人生を考えていただけたのはよかったのではないか。

木村達哉

追記
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