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福島からの「帰還」

2025.09.12(金) 01:00

9月12日。東京をはじめとして、ところどころでえらい雨が降っていたのね。福島におって知らんかった。帰ってからNHKのニュースで知った。アルクの近くではとんでもないことになっていたんやな。だからか、飛行機がやってこなかった。

福島から新幹線で仙台へ行く途中、ANAから連絡があった。予約していたフライトが70分ほど遅れるという。えらい遅れるんやなと妻と話しながら、でも空港まで行って土産物屋やラウンジで時間をつぶそうと決めた。時間があるからといって仙台駅近辺をうろうろするほど地理に明るくない。

ところが、である。仙台空港アクセス線で、さらに飛行機が遅れるという通知が届いた。その時点で10時過ぎ。新しい出発時間まで、ゆうに5時間はある。空港でそんなにも長い時間を過ごすのか。そりゃ本を読んでいればいいのだけれど、さらに遅れる可能性はないのか。そうしたら、ペットホテルに預けているさくらを迎えに行けんのやないか。
(画像、奥に見える煙突が福島第一原発)

仙台空港に到着する直前に飛行機をキャンセルし、仙台に戻ることにした。陸路で戻ったほうが早いんじゃないかと考えたのである。仙台駅で新幹線のチケットを買おうと思ったが、全席指定の新幹線は満席。しょうがない、立って帰ろうぜということになった。デッキでは小さいスーツケースに二人で腰かけた。

車掌さんが声をかけてくださった。空いている席があるという。よかった。追加料金を支払って、並びの席に座ることができた。東京から新大阪までは座席に余裕があり、仙台で買っていた牛タン弁当をいただきながら夫婦で福島のあれこれを話した。とてもいい時間になった。

飛行機を待っていたら、自宅に着く頃には日が暮れ始めていたことだろう。なんとか16時すぎには西宮に帰りつき、さくらを迎えに行くことができた。ずっと座っていたので腰が痛いねと夫婦で笑い合ったが、これもいい思い出である。これがひとりだったらと思うと、妻の存在がありがたかった。

いい三日間になった。お会いした全ての方々と、そしてずっと横にいてくれた妻に、心から感謝しよう。

木村達哉

追記
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