9月14日。いくつかの塾で顧問というかアドバイザーというかを仰せつかっている。今日はそのうちのひとつ、大阪市平野区のスマイリーイングリッシュスクールで文理選択について話した。対象は生徒たちと保護者、そして他塾の先生方である。
大学や高校を選ぶのはかなり慎重になるのに、文理についてはあまり考えずに選ぶ人が多いように思う。学校も然り。高1の春に文か理かを提出させて、変更は認めないというヤクザな学校もある。生徒たちに、理系しか認めないと恫喝する教師もいるらしく、参加した生徒からどうすればいいかと相談を受けた。簡単である。無視すればいいのだ。
文理分けは人生を決める最初の岐路である。他人が決めていいわけがないではないか。また、この日も申し上げたが、親の世代と子どもの世代は想像できないぐらい価値観も社会も異なる。さすがに最近では成績がいいから医学部という思考停止集団は減少しているが、昨今の病院の経営難を報じるニュースを見て、医学部を敬遠する成績優秀者は少なくない。
参加された約20人の皆さんには、文理選択をする生徒たちだけでなく大人たちにも、人生を考えていただいた。文学部は就職がないとか、理系のほうが人生は有利だとか、そういう無知な人たちが持つ情報に惑わされることなく、しっかりとみっちりと自分だけの人生の方向性を考えてほしいなと願う。
和歌山から参加したある女子生徒が、2時間も経っているとは思わなかった。20分に感じた。そう言ってくれた。時間を忘れるぐらい、人生を深く考えていたのだろうと思う。
依頼してくれたスマイリーイングリッシュスクールの林先生やお手伝いをしてくださった井上先生には感謝しよう。いつも拙著を深く愛してくださってありがとうございます。またの機会にお役に立てれば嬉しく思います。
木村達哉
追記
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