9月28日。三省堂主催の東京セミナーが新宿で開催された。しかしそれにしても新宿はわけがわからない。駅へ着いてから地上に出るまで10分以上歩いた。私の編集担当者のTさんが、牛タン屋でテーブルをとって待ってます!と威勢のいいLINEをくださったので急いでいたのだけど、どこから出たらええねんと叫びながら歩いた。
14時前から始まったセミナーは満席。昨年の同社主催セミナーにもいらっしゃった英語塾経営者の女性たち、アルクのにいらっしゃった先生、昨日オンラインのに参加された先生、もちろん初めて木村のセミナーに参加したという方々も多数ご参加くださった。返す返すもありがたいことだ。
同社の主催ということもあり、『まるまる反復英文法総復習BOOK(標準)』の刊行記念となっていたが、こちらとしてはいつもどおり「生徒たちの英語力を伸ばす指導」についてお話し申し上げた。「英語力」というのはつまり「英語を使うことができる力」である。読む書く話す聞くの技能をしっかり使うための指導法である。
生徒たちに英語力を身につけさせるのはさほど難しくはない。いつもメルマガなどで書いているとおりである。当たり前のことを当たり前にやっていれば英語力は身につく。それに6年間も要らない。中学からシステマティックに勉強するとしたら5年もあれば十分すぎる。
当たり前のことを当たり前にやらないと、無駄なことばかりやって、結局は入試にも英検にも合格はしたけれども大した英語力は身に付いとらんということになる。ある企業が東大生と京大生に「あなたは英語ができますか」と質問したところ、8割もの学生が「できない」と答えたらしいが、入試と「使える」のとは別である。逆に「使える」ように指導すれば、入試ぐらいは突破できる。日本の大学の、ではあるけれど。
三省堂主催セミナーは大阪・福岡・東京の三都市で開催されたが、これで終了である。それぞれ参加くださった学校と塾の指導者の皆さん、役に立ちましたか。多少でもわしの説明および拙著がお役に立てば幸甚の至りです。また会いましょう!
木村達哉
追記
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