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琉神マブヤー

2025.10.04(土) 10:00

10月4日。琉神マブヤーがTVに初登場した日である。ナンヤネンソレハという人はたいして沖縄好きではないな。わしが沖縄で初めて講演をした(昭和薬科大学附属高校)のが2008年なので、まさにマブヤーが登場した年だ。つまり2008年はマブヤーとキムタツが降臨した記念すべき年なのである。

沖縄を守るために悪の軍団と戦うマブヤーとは違って、わしは特に誰とも戦っとらん。沖縄の子どもたちの英語力や勉強習慣を改善したくて、沖縄の先生方と一緒に活動をしてきただけである。興南、カトリック、首里、那覇、開邦、八重山、読谷、浦添、名護、那覇国際、那覇西、糸満、知念、普天間、西原、北中城、北谷、公立の中学校や小学校を含め、たくさんの学校や塾予備校で子どもたちや保護者に話をしてきた。

沖縄を守るためには、沖縄県内で頑張るのもいいが、中央に出て東京から沖縄を支える人が出てこないと県はよくならないよという現実も伝えてきた。それを聞いた沖縄の子が東大に行き、そして官僚になった。東京や兵庫に比べると沖縄出身の官僚は極めて少ないが、国を動かしているのは官僚であるという情報は正しく伝えたほうがいい。

沖縄のある高校を訪問したときの話。講演前に校長室で話していたところ、「講演中に基地という言葉を口にしてほしくない」とおっしゃる。理由を聞くと「事務室の電話が鳴りやまなくなる」とのことであった。電話は右からかかるのですか、左からかかるのですか、と尋ねた。両方ですとお答えになった。

聞きかじった知識をひけらかすのは危険である。しかし、すでに研究が尽くされ、論文として成立しているものについては学校で正しく教えるべきではないか。不勉強な人間に批判されることを恐れていてはならない。電話が鳴ったら講師に連絡しろと言ってくださいと校長先生に申し上げ、講演では基地について生徒たちに話した。ついでに言うと、沖縄の経済がどうして弱いのかについても話した。生徒たちはずっとわしを見ていた。終了後の質疑応答が止まらなかった。

これでいいのだ。

マブヤーは沖縄の魂である七つのマブイを狙う悪の軍団マジムンと戦うが、ではそのマブイとは何なんだろう。ゆったりのんびりゆんたくするだけでは、沖縄は良くならないように思われる。みんなが老後を心配することなく、笑顔で生活するために、しっかりと若い人たちが学び続け、社会を支え続けることが肝要である。そのために、正しく知識を持つこと、正しく学校で学ぶことが重要なのではないか。

来年2月は沖縄の議員の皆さんに講演することになっている。わしに依頼するぐらいなので、えらいまた勇気があるものだと思ってはいるが、琉神マブヤーに負けず劣らず迷惑なほどのファイティングスピリットを燃やしているわしは、議員の皆さんにこそこういう話をしようと準備を進めているところである。

木村達哉

追記
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