BLOG / ブログ /

  1. HOME
  2. ブログ
  3. チェスキー・クルムロフからミュンヘンへ

チェスキー・クルムロフからミュンヘンへ

2025.10.11(土) 02:00

10月11日。チェスキー・クルムロフにバスで移動した。プラハからは3時間ほど。南ボヘミアの小さな町だが、こういうところにも歴史があり、人が住んでおられる。バスの中では行く先の歴史を簡単に学ぶことにしている。書物しかなかった時代とは異なり、こういうときこそインターネットは役に立つ。

この町はモルダウ川(ヴルタヴァ川)沿いに13世紀に作られたことがわかった。クルムロフは「川の湾曲部の湿地帯」を意味するそうだが、城の一番上まで登って町を見下ろすと、さもありなん、チェコスロバキア衰退の時代を経て、町の歴史的景観が再評価されるまで長い時間を要したが、今ではドイツ・オーストリアからの観光客に人気の場所となっている。

昼食を食べたあとは、ミュンヘン(ドイツ)へ。バスで2時間や3時間揺られるのに慣れてきたのは不思議だ。ミュンヘンといえばオリンピックで起きたテロ事件だが、もうそんなことは忘れたよと言いたいがごとき雰囲気で、活気と犬と音楽に溢れていた。こんなにも犬がいるのか。アパレル店にもパブにも百貨店にも犬がいる。イメージとしては渋谷の交差点を渡る人たちの多くが犬を連れているようなものだ。

とりあえず腹ごしらえせんといかんとあちこちに顔をのぞかせたが、なにしろものすごい人出である。そこに大変な犬出であるから、まだ17時だというのに入れそうなレストランがない。たまたまレセプションと書かれたレストランの前で立ち止まった縁で、立っていたウェーターさんにCan I? I’d rather an outside table.と言うと、Yes, sure, come this way!と明るく。

メニューがすべてドイツ語だったので細部はわからんかったが、これだろうと思うものを指さした。二人で1皿をシェアするからねと言ったのだが、それでも多すぎた。写真では伝わらんかもしれないが、これは四人分でもいいのではないか。doggy bagをいただくわけにはいかず、申し訳ないことをした。

いつもどおりに10%のチップをキャッシュで渡したあと、Can I take a photo with you?というとWith pleasure!とこれまた明るくサムアップ。おかげでいい写真が撮れた。こういうのこそお土産になる。ダンケシェン!と言って手を振りながらお別れした。とても気さくな街と人であるな。

ミュンヘンは大きい町、というより街だった。路上喫煙者が多く、煙草臭くて辟易したが、それ以外はとてもいい場所だった。個人的にはチェスキー・クルムロフのような静かな町、というより村が好きだが、それぞれの場所を語るには知識不足である。別の機会にまた来てやるぞと思いながら、ドイツビールを飲みほした。

木村達哉

追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を火木土の週3通無料配信しています。読みたいという方はこちらから仮登録をし、届いたメールにて本登録をお済ませください。英語勉強法について、成績向上のメソッドについて、いろいろと書いています。家庭や学校、会社での会話や、学校や塾の先生方は授業での余談にお使いください。