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京都で長崎東の生徒に講演をする

2025.10.23(木) 09:00

10月23日。長崎東中学校の生徒たちに講演。と言っても、長崎市にある同校への長い坂道をふぅふぅ言いながら上ったわけではない。京都に修学旅行に来ている3年生たちに、老舗旅館の大広間で講演をしたのだ。夕食を食べ、お風呂に入った生徒たちはつるんとした顔をしていた。

アルク植元君と京都駅で待ち合わせたのが17時半頃。先に晩飯食べますかと植元君。いつもご飯のことを考えている彼である。昨日、新潟から帰ったばかりで喉の調子がいまひとつだったので、蕎麦でも食べようということにした。ネットで検索すると、旅館がある四条烏丸の駅ビルに一軒あることがわかった。

こっちも生徒たちもお腹がふくれている。講演は80分ほど。自分の中学3年生時代のこと、勉強などほとんどせんかったこと、それでも物書きになってやろうと決心したこと、高校に入ってから英語と日本語の勉強をしたこと、それ以外はほとんどせんかったことなどを話した。

夕食後で入浴後の中学生である。ここかしこで舟をこぐ子がいてもしょうがないなと思っていたのだが、みんな目に天井のライトが当たってきらきらと光っていた。メモをとっている子、うなずいている子、腕組みして天井を見上げている子、みんな自分の人生を考えている風であった。

終了後、担当の先生が「質問のある生徒は残りなさい」と指示をされる。いつもどおり、植元君がパソコンやHDMIケーブルを片付けだす。撤収……と思いきや、極めて多くの生徒たちが大広間に残った。ひとりずつ質問を受けながら、希望する生徒の『ユメタン』にサインをしていた。すべて終了して腕時計を見ると、21時になっていた。

質疑応答が60分にも及んだが、本来はこれこそあるべき姿だろう。講演ではこんなことを聞きたかったのにキムタツは話してくれんかった、それなら質問してやろう、と思うのは当然。将来の目標について、勉強の悩みについて、人付き合いについて、生徒たちは子どもらしく無遠慮に質問を次々と投げかけた。誠心誠意、答えながら『ユメタン』にサインをした。

最後に、皆さん全員にユメタンクリアファイルをプレゼントするからねと言ったら踊り狂っていた生徒たち。今はうまく勉強できなくて悩んでいる子たちもいるだろうけれど、今までサボってしまったんだろう。今から自分の遊びたい欲に打ち克って頑張ればいいだけである。自分の中3時代を思い起こすと、よほど彼ら彼女らのほうがマトモで積極的で主体的である。

木村達哉

追記
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