10月30日。アルクから本が2冊送られてきた。どちらも英語リスニングの本である。『英語リスニング合格の法則(実践編)』と『東大英語リスニングBASIC』。特に後者は毎年のように増刷をいただいていて、東大を狙う高校2年生に学校全体で持たせている学校もあるらしい。
三省堂の編集長からは昨秋出した『まるまる反復英文法総復習(基礎)』、今年の夏に出した『まるまる反復英文法総復習(標準)』が増刷になると連絡をいただいた。出したばかり。初版がかなり多かったので大丈夫かなと思っていたが、多くの学校と塾の先生方のおかげである。感謝申し上げたい。
増刷になるとほっとする。高いコストをかけて作られるのが本である。最近は紙代が高く、どの出版社も大変な状況だ。売れることを願って出版するが、ほとんどの本が初版で、増刷がかかったとしても第二刷で終わりである。著者としては、増刷が何度もかかるとやはり嬉しい。
 
  
 
ただ、物書きというのは書き続けてこその存在であるから、仕事が途切れると単なるフリーターである。わしの場合、あちらこちらから講演を依頼されるけれども、それはあくまでも拙著を使ってくださっているお礼のようなもので、話すことが本業なのでは決してない。
来年は灘校の教え子の経営する出版社から、英語が嫌いな子どもたちの保護者や先生方に向けて本を出すことになっているけれども、それに加えていくつかの企画書が通っている。計画を立てながら、着実に書いていこう。
読売オンラインの記事で大阪府の少子化が取り上げられていた(こちら)。大阪南部がかなり厳しい状況。大阪市は人口こそ増えてはいるが、外国人と若者の流入が人口増の理由なだけで、合計特殊出生率は1.16%。子どもは激減している。教育業界は学校も塾も大変である。
日本はどうなるのかなと空を見上げる日が増えた。新政権の支持率が高いと言っても、我々の暮らしが良くなるわけではない。喜ぶのは一部の政治家だけである。人生の幸せは何かなと思うに、わしの場合は安心して本が書ける、読めることだろうな。それを思うと、書かせてくれる出版社は大切にしよう。三省堂の編集長がお二人で拙宅にいらっしゃるらしい。おそらく新企画の相談だろう。玄関をきれいに掃除してお迎えしよう。
木村達哉
追記
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