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兵庫県立フラワーセンターにて

2025.11.03(月) 09:00

11月3日。文化の日だからという理由ではないが、加西市にある県立フラワーセンターまで足を運んだ。西宮からだと70分から80分程度。あまりスピードを出すドライバーではないからもう少しかかるにしても、渋滞していなければさほど疲れない距離である。

好天に恵まれたので思い立っただけだが、菊とダリアが咲き誇り、遊歩道を歩きながらほーほー言ってばかりいた。水に浮かべられたダリアは圧巻で、多くの人の、と言ってもさほど混んでいなかったので「多くの人の」というわけではないが、写真撮影スポットになっていた。

妻が朝から作ってくれたお弁当が美味しく、ベンチに座って中央の池を見ながらゆったりした気分でいただいた。似たような家族がここかしこで笑っていて、どのかたまりにも犬がいた。以前やってきたときに利用したレストランと土産物屋は閉店になっていた。あまり人が来ないのだろう。いいところなのだけど。

若い頃はあまり花には興味などなく、したがって今も不勉強で詳しくはない。花壇にダリアと書いてあるからダリアだとわかったが、もしも白い札に花の名前が書かれていなければ、そっち系にはとんでもなく詳しい妻にいちいち尋ねていたことだろう。植物図鑑をあんなに眺めていたのに、もっと勉強しておくんだったなと思いながら散歩をした。

歳を重ねると、景色や花の美しさが心に染み入る。花の名前にも木の名前にも疎いくせに、じっと見入る。これらが風雨にさらされながらもしっかりと大地に根づいていることに心が動く。若い人たちは手打ち野球やフリスビーをしていたが、年寄りはみな咲き誇る花の前でじっと立っていた。

みな、似たようなことを考えているのやろうな。

花もいつかは落ちる。人と同じやな。よく見ると傷だらけやな。人と同じや。こいつも頑張っとるんやなと思う。自分もまだまだ枯れるわけにはいかんなとも。加西市にあるフラワーセンター、行ってよかった。入場料400円は安すぎる。レストランや土産物屋はともかく、このセンターがつぶれんように頑張っていただきたい。また来春、訪問しよう。おそらくチューリップが花壇一面を覆っていることだろう。

木村達哉

追記
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