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シャドーイングの方法

2021.06.13(日) 09:00

通訳の柴原智幸先生と話をしていたんです。シャドーイングについて。シャドーイングってめちゃくちゃリスニング力が身につくんですけど、やり方を間違えている人が多いんじゃないかという話になりましてね。今まで動画でもけっこう何度も話をさせていただきましたが、単に聞いた音をそのまま口から出しているというタイプの人が圧倒的多数なんじゃないかと。

受験生の皆さんは大学入試まであと7か月ほどじゃないですか。
リスニングやライティングって得点源なので、合格者はほとんど満点近く取れると思うんです。逆に言えばですが、リスニングやライティングで落としてしまう受験生って、残念ながら不合格率が高いんじゃないでしょうか。

なんで聞けないのかって、人によって異なるんですけど、少なくとも語彙力とシャドーイング(音読)はリスニング力を伸ばすことにおいて最も大切な両輪だと、僕は思っているんですね。語彙力って言っても大事なのは音と意味でして、スペリングは(リスニングにおいては)まったく関係ないのは当然ですね。音がスペリングを見ながらテキトーにやっているようなのだと、おそらくそれほどリスニング力は伸びず、普段から単語を覚える際にも「聞く」の要素を大事にしていると、リスニング力は述べるはずなんです。

語彙力(単語の発音とアクセントと意味)が低いと聞き取れるわけないんですけど、もう1つが英語のリズムとかイントネーションが、自分の思っている音と違うことを矯正しないと、リスニング力はなかなか伸びないはずなんですね。

たとえば、It’s time to go to bed.をイッツタイムトゥゴートゥベッドと日本人らしく読んでいる人が、ツターィムラゴーラベーァッというネイティブの英語は聞き取れないはずです。Do you have some time?をドゥユーハブサムタイム?という発音で音読していると、ネイティブのジューヴスンターィン?を聞き取ることなどできないと思うんですけどねぇ。

その点で言うと、シャドーイングの際には、要するに口真似をする、音の真似をすることが大切なんですね。音源がジョブズだとすれば、ジョブズの発音やイントネーションそのままにシャドーイングをすること、バイデンならバイデンになり切って、日本語英語を捨てながらシャドーイングをすることが大切なのです。

単に音の後からついていけばいいというわけではないわけです。

リスニングの勉強をしなくなると、力が落ちるのはめちゃくちゃ速いので、毎日少しずつでもやられたほうがいいと思います。『ユメタン』や『ユメジュク』の音声を使うもよし、ちょっと頑張ってTOEIC用の問題集などを使うもよし、けっこうな上級者だったらTEDを使ってもいいでしょう。

毎日のシャドーイングを習慣にしましょう。リスニングで困ることはなくなります。

木村達哉拝