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三重県立神戸高校さんにて

2021.07.09(金) 10:00

三重県立神戸高校さんには2回目の訪問となりました。朝から雨が怪しいなと思っていたのですが、少なくとも講演までは降らず、少し蒸し暑かったのは蒸し暑かったのですが、無事に済ませることができました。担当の浅野先生と松浦先生には感謝しております。ありがとうございました。

授業では単語の覚え方をメインに話しました。単語集はあくまでもサブであること、覚える際には必ず発音を確認してから行うこと、我流で発音しないこと、忘れることを前提として覚えることなど、大切な点についてお話をしました。

講演では「英語の勉強法について話してほしい」というリクエストがありました。1時間ちょっとで文法・リーディング・リスニング・ライティング(和文英訳と自由英作文)をぜんぶ話すのはけっこう早足だったかもしれませんが、生徒たちはよく聞いてメモをとってくれていました。

最後にモチベーション管理について話をしました。事前にいただいていた質問で「英語って勉強しないといけないのですか」というのがあったからです。英語は勉強しないといけないことはありません。人生には「せねばならない」ということなど、ほとんどありません。強いて言えば「親からもらった命は大切にせねばならない」ということぐらいでしょうか。

世界中には78億人が暮らしています。そのなかで20億人ほどが英語を使えると言われています。アメリカとイギリスとオーストラリアのNative Speakers以外の、いわゆるノンネイティブがほとんどです。その人々の多くは、生活なり仕事なり学業なりで必要だから英語を使っているんでしょうね。

だから、あなたが必要としないのであれば英語を勉強しなくてもかまいません。

問題は自分の人生をしっかりと考えることです。なにをして生きていけば幸せになれるのか。自分はなにをしている時間が楽しいのか、幸せなのかを考えることですね。それをし続けていれば幸せになれるのであれば、それを続ければいいのではないでしょうか。その生活に「英語」というピースが必要でないなら、勉強しなくてもいいんじゃないかと僕は思います。

僕は物書きですので、英語は必須アイテムです。理系に進もう(何を理系と呼ぶかは横に置いておくとして)と思っている人にとっても、英語は必須アイテムです。論文を読んだり書いたりするのに英語ができないということでは困りますからね。沖縄の土産物店の人たちは日本語と簡単な英語と簡単な中国語が使えます。それは必要だからです。教養人になりたい!知的な人間になりたい!というのであれば、英語ぐらいは使いたいところでしょう。大切なのは、自分の人生を見つめること。神戸高校の生徒たちが、ただ単に学校に行ってただ単に授業を受けるのではなく、しっかり自分の人生を見つめて、なにが必要なのかを考えてくれることを願っています。

木村達哉拝