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学ぶ子を涵養するために

2021.08.09(月) 03:00

スマホを無防備にスクロールしていて、いきなり自分の顔が出てくるとぎょっとしますね。幻冬舎ゴールドオンラインがどういうわけか、僕を取り上げてくださいました。こういう「元・名物灘校教師」なんていう枕詞を見ると、言葉に敏感な僕としては「俺は名物なのか。じゃあ赤福やちんすこうと同じやな」と独りごちることになるわけですが、まぁそれはそれとして、取り上げてくださるというのですから文句は言えません。

本を読まないと言われていた世代が親や教師になり、大人は本を読まなくなりました。言うまでもなくテクノロジーの発達とともに、本を読まなくても(つまり、しっかり学ばなくても)知的であるような雰囲気を出せるようにはなりました。情報は多いというより過多になり、何が正しくて何がフェイクなのかわかりにくくなりましたね。

それゆえ、ネットは玉石混淆というより石石混淆なのだなと、やはり本を読まねばならないんだなという考えを持つにいたる人々が増えてきているようで、それ自体は正しい流れなのですが、しかしいまだにマジョリティとは呼べず、電車やバスでは本よりスマホに視線を落とす人が圧倒的多数となっています。

セミナーでは本を読むこと、文章を正しく読むことの大切さをずっと話してきました。英語の教員だからこそ、日本語の文章を読む大切さを訴えかけなければ、身についたように思える英語力は砂上の楼閣となってしまいます。学びは常に誰かのハピネスにつながります。だから、僕たちはしっかりと学ばねばなりません。学んだことが社会を形成するのですから。

いろんな学校で学びの大切さ、理由、意味などを話し続けてきました。子どもたちはおおいに頷いてくれます。僕の学びが活かされているんだなぁと嬉しくなります。しかし、です。僕は講演が終わるとすぐに帰ってしまいます。普段、彼らに接している多くの親や教員がしっかりと本を読み、正しく学び、子どもたちにその意義を語ってやることが、なによりも大切なのですね。子どもが読まないと嘆く前に、あなたこそいったいどういう本を読み、どういう学びをしているのか、大人こそ自分に問わねばなりません。

幻冬舎ゴールドオンラインの記事はこちらです。よかったらお読みください。

木村達哉拝