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立浪監督の言葉に頷く

2021.11.19(金) 02:00

中日スポーツのドラゴンズ情報を見ていて、お!と思った記事がありました。立浪監督が「シーズンオフは力の差がつく2カ月間。選手は最終的にあくまで自己責任。最後は自分で消化してどうやってやるか」と語っていた記事です。英語や数学だって同じなんですよね。差がつくのは授業ではないし塾でもないんです。

去年、学校が一斉休校になりましたでしょ。僕は学年主任をやっていたのですが、これはもしかしたら不合格になるような子たちでも合格するんじゃないかと思いました。学校で一斉授業をするよりも、家庭学習ができる子たちのほうが確実に伸びるからです。学校での授業が無駄という意味ではありません。

伸びるのは、自分の弱点を埋められた子です。学校や塾の一斉授業の場合、それぞれの生徒たちの弱点に対応しているわけではありませんよね。たとえばリスニングの力が伸ばせられれば合格する子がいるとするじゃないですか。でも学校ではライティングの授業が行われているとするじゃないですか。そうすると、授業を受けても弱点は埋まらないわけです。要するに、力を伸ばすのは自習時間なんですよ。

全体練習が終わったあとに個別練習があるはずです。それにしてもコーチがずっとついているわけではありません。結局のところ、自分で練習する時間が圧倒的に長いんですね。それは楽器の練習も同じです。ピアノのレッスンをいくら週2回受けていても、ショパンが弾ける人は家庭でひたすら練習しているのです。だから伸びるんです。

自習時間に力は伸びます。では、授業は要らないのかということになります。自分で完璧にできるのであれば授業は不要です。でも、例えばフランス語を勉強するとするじゃないですか。その時に、自分でできる人はいいのですが、授業で教えてもらったほうが楽ですし、宿題を効果的に出してもらったり小テストをしてもらったほうがやり方がわかっていいですよね。自分でできる人は構いませんが、そうでないなら授業と自習を組み合わせることで効果が出るわけです。

来年のドラゴンズがどうなるのかはわかりませんが、しっかりとこの指導者がいない2か月間を、自己コントロールして過ごした選手がレギュラーになるんだろうなと思っています。落合監督退任後、ドラゴンズにとって冬の時代が続いていますが、少し期待が持てるんじゃないかなぁと思っています。

木村達哉拝