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長い文章の処し方について

2021.11.23(火) 10:30

英語で書かれた文章を読む場合、人によってどういう文章かは異なると思うんですが、テーマはだいたいわかっているんですよね。僕の場合はアメリカやイギリスの新聞をネットで読むことが多いのですが、医学部の学生や先生方の場合だとCOVID19について発表された論文などになると思うんです。そして、それぞれの文章について、筆者がどういうことを言おうとしているのかに視点を置いて読むことになります。

未熟な高校生の場合、SVXXの分析をしながら読む人がいます。あるいは知らない語彙を恐れながら読む人もいます。構造分析をしながら読んだり、知らない語彙にどきどきしながら読んだりすると、筆者が言おうとしていることが理解しづらくなります。日本語の文章でトライしてみてください。なんでもいいです。新聞でもなんどもいいので、すべての文の構造分析をしながら読んでみてください。内容が頭に入ってきませんから。

よく「長文を読むコツを教えてくれ」というメールが届きます。そのたびに困るんです。たとえば、日本語で書かれた本や新聞がまだ読めないアメリカ人から「日本語の文章を読むコツを教えろ」と言われたら困りませんか。いや、とにかく簡単なものからでいいから読めと言うしかありません。それに日本語の語彙を増やさないと読めないよと言うことになりませんか。生徒の場合も同じことです。『ユメタン⓪』レベルの語彙すら知らない人に、長い文章は読めません。

やたらと長文の質問が多いので、2日連続で答えました。
1つ目は高1生徒からの質問で、長文の勉強法についてのものです。
2つ目は保護者からの相談で、これはお子さんの長文の点数があまりにも低いという相談です。本人からじゃなくて保護者からというのが心配ですが、長文を読むために大切な2つのポイントについて答えました。こちらです

いずれにしても、読む力を身につけるためには読むしかありません。読む機会がほとんどない人は、仮にコツを体得したって意味がありません。それは野球でバントをするコツを知ってもバントの機会がなければ上達しないのと同じです。その点でいろんな文章を読み、語彙を増やし、できれば読んだら聞き、それについて文章を自分で書きながら勉強をしたいものです。

木村達哉拝