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沖縄の教育レベルを高めるために

2021.11.25(木) 11:30

沖縄のいろんな学校さんが連絡をくださるのは、先日のラジオ番組出演とHUB沖縄での連載が大きい理由なのかもしれません。NPOおきなわ学びのネットワークを立ち上げてから6年が経ちましたが、この1年間は興南高校以外の学校に足を踏み入れていないという状況でした。最後に訪れたのは名護高校さんですが、それにしたって広い部屋で20人ほどが僕の話を聞いただけでした。

ちなみにHUB沖縄での連載の第1回目はこちらです。1995年の阪神淡路大震災と2011年の東日本大震災と僕の沖縄のConnecting the Dotsについて書きました。よければお読みください。

話を元に戻します。ようやく新型コロナが収束しつつある現在、県立那覇西高校さんと県立開邦高校さんがご連絡をくださり、前者は授業を、後者は保護者会の講演を、それぞれ12月に行うことが決まりました。また、先日は南城市教育委員会の方々から協力してほしいというご依頼をいただきました。同じくNPOふくしま学びのネットワークで活動している福島県では東京大学をはじめとする難関大学に数多くの生徒たちが合格するようになりました。沖縄県にも頑張ってほしいなと思っています。

12月26日には那覇市教育委員会主催のイベントが開催されます。上の画像がそれです。那覇市の公民館で、会場には30名の方々しかお入りいただけないのですが、ハイブリッド形式ですのでオンラインでお聞きいただけます。教育はこうして公的な機関が中心になって、人々の暮らしをよくするために教育レベルを上げようとしなければ、私的なグループがいくら頑張ったところで浸透しません。その点で那覇市教育委員会には敬意を表します。

沖縄はとてもいいところです。しかし、同時にさまざまな問題を抱えているところでもあります。人々の収入レベルは全国でもっとも低く、なのに離島ですので物価は高いのですね。加えて、コロナ禍で顕在化しましたが、観光に頼っている県ですので、今のように中国の人たちがまったく来なくなると国際通りは閑古鳥が鳴いています。日本人観光客だけではもう経済が立ちいかないのです。もちろん、かと言って経済資源があるわけでもありません。

だとすれば、人を育てるしかありません。県教委が中心になって、しっかりと子どもたちの知的レベルを上げようと努力すべきです。知恵(論理的思考力)を身につけるための教育的な取り組みに対して、惜しみなく予算を使うべきだと考えます。僕の場合はまったく予算が要らない立場です(NPOおきなわ学びのネットワークの理事なので)ので、うまく僕を使ってくださればと願っています。

木村達哉拝