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金光学園さんにて

2021.12.11(土) 07:50

昨日は岡山の金光学園中学校・高等学校さんにお邪魔しました。高校1年生の生徒たちに講演を2本させていただきました。担当の西山先生にはお世話になりました。こちらの学校にお世話になるのは久しぶりではありますが、もう何回目なんでしょう。何人かの先生方とはもう顔見知りで、笑顔を交わし合いました。オンラインではこうはいきません。COVID-19がある程度収まってよかったなぁと思っています。オンラインでは情報は伝わるのですが、パッションが伝わりにくいんですよね。

高1ということなのでのんびりやっていればいいさと言う人もいらっしゃるでしょうね。でもそうでしょうか。たとえば甲子園を目指している高校球児たちに、同じことが言えるんでしょうかね。甲子園を目指すのも志望大学を目指すのも、同じ青春の姿なのに。高3になって勉強しようとしても、理解できないのが中学や高1で教わった範囲なのであれば、その時からやっておけばよかったねということになるはずです。荷物を積むよりも、積み残した荷物を積み直すほうが、時間的にも労力的にも精神的にも大変なんですよ。「そのとき」にやることです。

また、勉強の動機や目的については人によって異なります。医師になりたいと思っている人と僕のように作家になりたいと思っている人の勉強は異なります。同じであるわけがありません。問題は、自分はどこに向かっているのかを意識することでしょうね。僕などは仮に成績が日本一良かったとしても、医学部には進まなかったでしょう。人によって志望する方向性が異なるのですから、勉強の目的を考えることは人生を考えることになります。

生徒たちは頷きながら聞いてくれました。静かに。
金光学園の子どもたちが自分の人生を深く考え、さすがに勉強しないとまずいなという気持ちになってくれれば、昨日の講演は成功だったと言えるのではないでしょうか。またお伺いする機会もあろうかと思います。先生方、その折にはどうぞよろしくお願いします。

木村達哉拝