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「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加して

2022.01.17(月) 05:46

共通テストが終わりました。東京で悲しい事件があったのと津波の影響で2日目が受けられなかった受験生がいたことは残念ではありますが、全体的に見ればつつがなく実施されたと言っていいのではないでしょうか。東京の事件に関しては先日書きましたが、被害者に寄り添う措置に期待しています。また、共通テストの講評についてはキムタツチャンネルでお話をさせてください。

今日は1月17日です。阪神淡路大震災が1995年の今日発生しました。ご存じない方も増えてきましたね。なにしろあれから27年もの歳月が過ぎていますから。僕は被災者ではありませんが、被災地で暮らしている人間としてはどうしても外せないイベントである「阪神淡路大震災1.17のつどい」に今年も参加してきました。

毎年このブログに書いているのでご存じの方もいらっしゃると思うんですが、6434人がお亡くなりになった阪神淡路大震災で、実は行方不明のままの被災者が3名いらっしゃるんです。ご遺体は言うまでもなく、遺骨の欠片さえも見つかっていません。したがって、その3名のご家族はおそらく今もなお「どこかで生きているんじゃないか」というお気持ちと闘っていらっしゃいます。

こういうイベントがあると、お亡くなりになった方々やご遺族のことを想って涙が流れるのですが、それと同時に、行方不明になっていらっしゃる方々のご家族の気持ちはいかばかりかと思うと、胸に痛みが走ります。自分の息子や娘がもし自然災害に遭って行方不明になれば、きっと僕は自衛隊の方々が撤退したあともひとりで探し続けるんじゃないかと思うんです。今日はそういうことを考えながら、手を合わさせていただきました。

最後に、こういうイベントを続けることは大事だと思っている人は多いはずです。が、こういうものは人々からの寄付があって初めて成り立つということを知っておかねばなりません。お金のことを言うと日本ではあまり良く思われないものですけれども、被災地に置かれている募金箱に財布からお金を出していれることで、風化させずに続けられるんだということを、私たち大人は子どもたちに伝え続けることも大切なんだろうなと思っています。

木村達哉拝