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合格発表が始まりましたが

2022.03.08(火) 11:00

ロシアとウクライナのニュースが真っ先に報じられ、コロナの話題が完全に後ろに行っちゃいましたね。感染者ってどうなってるんだろ。えーっと、お?減ってるじゃないか。これはそろそろ動き出しても大丈夫そうですね!(ってずいぶん前から自由に動き回ってはいますが)。予定されている講演はすべてオンラインではなくて対面です。さすがに懇親会はかなり小規模ですけどね。

それはそうと、国公立大学の合格発表が続いていますね。今年は共通テストが失敗作だったために難化し、おかげでたとえば医学部でも共通テスト600点台の子が合格しています。例年だったら780点はほしいところですが、600点台で合格者が出ているのは驚きです。

メルマガ(KIMUTATSU JOURNAL)で書きましたが、共通テストで思考力を問うなんて馬鹿げたことはもうやめておいたほうがいいですよね。なんのために二次試験があるのでしょう。共通テストはもっと基本的なことがわかっているかどうかを問うものでいいのです。今のままなら、なんでセンター試験を廃止しちゃったのかわからなくなります。文科省が馬鹿なのか、大学入試センターが愚かなのか、そのあたりはわからないのですが、完全に方向性が間違っています。

(これもメルマガに書いたことですが)たとえば医学部に行く子は、大学に入ってから理科と数学と英語がめちゃくちゃ大事になります。中心的にやるのは理科。それを支える数学。論文はすべて英語。ですからほとんど全ての大学では、その3つさえできれば合格できます。

では、国語や地歴公民は不要なのでしょうか。僕はそうは思えません。対策ばかりして無教養な人が医者なんてバランスの求められる職業に就くと患者が困るからです。小説を読んで深く人間を考える人に医師になってほしいものですし、歴史的な知識を持った人に医師になってほしいものです。

が、現在は国語や地歴公民がまったくできなくても医学部に入れます。ですから、共通テストで国語や地歴公民の出題を、しかし難し過ぎない問題、もっとも基本的な問題を出題することが大切なんじゃないでしょうか。共通テストは簡単でいいのです。高校の授業をしっかり受けていれば満点取れるようなテストでいいんじゃないかなと、僕は思っています。塾に行きまくっているような受験生でも取れないような問題を出すのは、授業軽視につながります。今年の共通テストは駄作でした。

木村達哉拝