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人口減少と教育

2022.07.09(土) 09:40

今日は沖縄市の学習塾Urumaで中3生徒たちと保護者の方々に講演をしてきました。こちらの動画でも話をしたのですが、SRJの速読教材を使って指導されている塾です。県の中部の生徒たちがほとんどで、公立高校に進む子が多いということでした。学びの大切さやどうしたら成績って上がるのかというお話をしてきました。

沖縄は人口が増えていって少子化とは無関係だみたいな誤解があるようです。そんなことはありません。確かに子だくさんの伝統がありますが、それでも経済状態と相談しながらということになります。公立に進めば実質的に授業料は無料だと言っても、塾代や大学進学を考えるとそれなりにはお金がかかりますからね。

実際、手元の資料を見てみますと、他県ほどではないのですが、年少人口が減っていくことがわかります。それと同時に表の右側の老年人口がどんどん増えていっていますね。教育に関して言えば、県内の私立学校や塾はじわじわと経営が苦しくなってくるはずです。

でも、そうは言っても質の高い教育を提供する私学や塾は、おそらく生き残っていくはずです。たとえば確実に子どもをより高いところへ導いてくれる可能性の高い私学や塾には、生徒たち本人は行きたいはずですし、親も通わせたいはずです。

そういった点で、単に少子化で大変だと、あるいは生徒募集を頑張らないとと、大騒ぎするよりも、内部の教育のクオリティーをまずは高めることが大切なのではないでしょうか。僕が親ならば、多少のお金はかかったとしても、質の高い教育を子どもには受けさせたいと思います。単に英検何級に合格させます的なつまらない指導なら、公立でいいやと思うんじゃないでしょうか。

人口減少はじわじわと国家を蝕んでいきます。それはどうやら避けられないようです。ただ、教育に関して言えば、少子化が教育の質的低下につながるのかと問われると、必ずしもと答えざるを得ません。むしろ、気概を持った私学や塾が本当に子どもたちのレベルを高める教育を提供するのであれば、人材育成に寄与することとなりますし、国力は高くなるはずですし、結果的にそういった学校や塾は生き残っていくはずです。

木村達哉拝