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教員は社会を知らないねと言われないよう

2022.12.11(日) 09:00

今日は沖縄日帰り。琉球新報こどもまつりに出演しました。と言っても持ち時間が30分。短時間のために沖縄日帰り(交通費は自腹)する意味ってあるのかなぁなんて思っていると活動ってできませんからね。四の五の言わず、依頼されて心が躍ったら受諾するという姿勢は崩さないようにします。

で、僕の演題が「勉強は楽しい!」だったのですが、相手が未就学児(つまり幼稚園とか保育園とかに通っているような子ども)たちだったので、こりゃなかなか厳しい闘いになるなぁと思っていました。まぁ、ウケなかったらウケなかったで話術をしっかり磨くきっかけにすりゃいいわと思って、県立武道館に入っていきました。

僕の前がマジックショーと理科実験ショーで、こどもたちは大喜び!この火をいったん消してやるぜ!ぐらいの気持ちで「それではキムタツ先生!どうぞぉ!」というMCの女性の声に背中を押されながらステージに上がりました。まぁまぁ聞いていただいて、興奮の火は間違いなく消し止めたのですが、よかったように思います。

なにより琉球新報社の方々が気を遣って声をかけてくださったのが嬉しかった。傷だらけの天使に「面白かったですよ!」とか言ってくださる塩さん。エライ人たちも「皆さん、笑っておられましたね!」とか労ってくださいます。いや、まぁね、いいんだ、じゃあ帰るわと帰りの那覇空港に向かいました。

ラジオ番組を持って、新聞社のイベントに登壇して、いったい何をやりたいんですかと聞く人もいらっしゃるかもしれませんね。でもね、人生の経験値を上げないといけないんです。文章を書くにしても、インプット量が少ないと、良質のアウトプットなどできないんですよ。

だから作家は旅に出たり、やったことのないことにトライしたり、いろんな言語を勉強したりするわけで、その点では僕も同じです。学校で触れるような英語だけの世界、学校という極めて閉鎖的な世界で生きていると、英語なり仕事なりができるように思えるかもしれませんが、学校の教員のインプット量などたかが知れていますからね。

教員は社会を知らないね。一般的な社会では今もなおそう言われています。保護者面談で教員の言う理想的な世界に、言葉に、心から頷いている保護者がどれぐらいいるのでしょうか。なかには「お前、社会に出たことないだろうが」と失笑している保護者もおられます。

僕はそういう世界で33年間生きてきました。それを否定するつもりは全くないのですが、ある意味では社会に出てまだ2年目なのです。これからいろんなことを経験し、酸いも甘いも嚙み分ける人間になれればと、もうすぐ還暦を迎える人間がこれでは駄目なんでしょうけれども、謙虚に駄目な自分を受け入れながら諸々勉強しているところなのです。

木村達哉拝

追記
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