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タイトルが独り歩きするように

2022.12.12(月) 10:00

東北の先生からLINEが届きました。修学旅行で京都と奈良にいらっしゃっているそうです。僕の故郷を楽しんでいただければいいなぁと思っています。とはいっても、おそらく明日香村や橿原のほうにはおいでにならないでしょうけれども。

著者としては、生徒たちの背後から静かに忍び寄り、「英単語もそれぐらい唱えんかい!」と大声で叫びたいところです。単語集の書名を唱えてもしょうがないですからね(笑)。

「単語集」ではなく、彼らにとっては『ユメタン』なんだなぁと嬉しく思っています。僕が浪人生のときに初めて『試験に出る英単語』を買いまして、そこから単語力が劇的に上がりました。高校時代にこういうものを先生方が使ってくださっていればと思ったものです。

仲のよかったT君と「単語集持ってきた?」などと言いながら、静かに覚えたものです。世間的には「シケタン」や関東では「デルタン」などと呼ばれていたそうですが、僕の周囲では本のタイトルが長いこともあって「単語集」やら「単語帳」などと呼ばれていました。タイトルを呼ぶことはありませんでした。

それもあって、生徒たちが「ユメタン」というタイトルを呼んでいることが、著者としては嬉しい限りです。同じことが「まるまる」や「ファイブステージ」や「反復トレーニング」にも言えるんでしょうけれども、それぞれ僕の分身たちが大事にしてもらっていることを嬉しく思っています。

来年も何冊か出すことが決まっています。講演やセミナーが忙しくて、秋はまったく書くことができませんでした。自分でも驚くぐらい書けませんでした。学研の新刊は8月末から1文字も進んでいません。物書きがこれではいけません。アルクの『おとなのユメタン』もそうです。

物書きには、待ってくださっている人たちがいるという気持ちがあるからこそ、寝なくても原稿に向かうことができます。学研のスピーキング本とアルクの『おとなのユメタン』の執筆を再開させます。皆さんには「キムタツの本」や「英語の本」ではなく、タイトルで呼んでいただける本になればいいなと願っています。

木村達哉拝

追記
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