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天文館の夜は更けて

2022.12.15(木) 12:00

先日、メルマガで英文法の勉強について書きましたね。基本的な姿勢は「忘れることを前提に」と「文法の知識を使って英語が話せる/書けるのがゴール」です。四択問題集を高2や高3でやっている生徒たちもいますが、それではあまりにも泥縄です。

英文法で時制を学んだら、「~している」という日本語が英語では現在形にも進行形にも完了形にもなることがわかるはずですから、今度は英語を話したり書いたりしながら英文法の知識を頭に刷り込まなければなりません。僕も生徒たちに『Next Stage』などを使ったことがありましたが、中3や高1でやるならいいとは思いますけれども、大学受験用ではありません。悪い本じゃないけど。

英文法ベースの英作文ができるようになれば、今度は日本語を加工しないと英語にできない英作文の勉強をすることです。そうすれば、日本の大学が出す程度の英作文(和文英訳)なら対応できるようになるはずです。僕は「和文和訳」と呼んでいますが、このトレーニングは日本語の表現力を磨くことにもなります。

今日は鹿児島でゆっくりしました。あくまでも旅行です。和文和訳のトレーニング本である『新ユメサク』を一緒に創ったラ・サール中高の丸山君が会いに来てくれました。また、教え子で東大医学部を出て、今は鹿児島の病院で働いている小坂、進学塾MUGENを経営しておられる小牧さんも。

「有朋自遠方来、 不亦樂乎」とは真逆ですが、こういうのもいいですね。僕の旅先にわざわざ会いに来てくれる人たちがいるというのも。

日本語を加工する本である『新ユメサク』はありがたいことに、何度も版を重ね、極めて多くの難関大学受験生に使ってもらっています。創ったときには丸山君とああでもないこうでもないと議論しながら、日本語をどういうふうに別の理解しやすい日本語に変換するかを考えたものです。

そんなことを思い出しながら、天文館の夜は更けていきました。明日は知覧に行ってきます。二十歳前後で特攻隊に志願した(実際にはほとんど強制された)若者たちに、駄目な自分の背中を叩いてもらおうと思っています。

木村達哉拝

追記
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