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「人生」か「時間の経過」か

2023.01.10(火) 08:00

共通テストが近づいてきた。英語に関して言えばセンター試験と比べて極めて易しくなったので、勉強している生徒は満点目指して最後まであがいてもらえればいいんじゃないかと思う。共通テスト対策のようなことをしている生徒が高得点を取れるわけがないが、当方も多少の動画を配信しているので、見る人は見てもらえれば。

もう少しYouTubeの動画を増やしてほしいという声もあるが、自分はまったくユーチューバーじゃないので、そこは勘弁してもらいたい。Googleからいただいたお金はすべて福島県なり沖縄県なりに寄付していて、要はNPO活動の一環としてやっているのをご理解いただければと思う。

よく「本職は何ですか」とか、「講演で紹介する際の肩書きは?」とか聞かれるが、当方はすでに勤め人ではないので、本業も副業もない。勤め人の場合だと定年後をどうするか等などを考えるのだろうが、こちらとしては死ぬまで現役で、いろんなことをやりながら生きていくことになる。

本を創ったり、会社を経営したり、芸能事務所の仕事をしたり、講演をしたりしながら糊口をしのいでいるが、演劇の脚本を書いてみないかというお誘いもあるので、新しい世界を広げながら生きていこうと思う。仕事の選択肢が1つしかないのは面白くないし、なにより危険だ。

人口が減少し、ジョブ型雇用を採用する企業が増える中で、どういう選択肢にでも対応できる人間に近づこうとするのは当然だ。面白い人生を送るために興味もないようなことにまで首を突っ込む必要はないが、やりたいなと思っていることがあればどんどんやるべきだろう。

そのうちという時は絶対に来ない。多くの人はわかっているはずなのに、なぜか「そのうち」を待っているように思う。自分の場合は灘校からいただく年間900万円ほどのサラリーを捨てることにはなったが、一方で自由を手にすることができたので、トレードオフとしては良かったように思う。

若い人たちはすぐに就活という二字熟語を口にするが、就職することで自分のlifeを楽しめるのであればそれもいいだろう。が、資本家のもとで朝から晩まで働くというのは、必ずしも楽しいことばかりではないことを覚悟すべきだろう。

やりたいことをやるlifeを「人生」と訳すのだとすれば、そうでないlifeは単なる「時間の経過」と訳すことになるかもしれない。せっかく生まれてきたのだから、「人生」を生きるべきではないか。lifeでもっとも大切なのは「人生を生きる」ことであって、決してカネを得ることではない。

木村達哉拝